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源次郎尾根からの剱岳⚔ Rein

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残雪期に↑長次郎谷↓平蔵谷で剣岳に登ったが、その二つの谷に挟まれた尾根が源次郎尾根。 バリエーション入門と言われるが、北鎌尾根や北方稜線との違いは、30mの懸垂下降があるためロープが必須なこと。 源次郎に行ってみたいと思い、懸垂下降の練習をして何度か計画を立てたが、タイミングが悪くて行けず仕舞い。 先月には前日に流行り病にかかってしまい、同行予定だった人たちのレポを指を咥えて見ていた。 そんな状況で9月の連休にどうかとMさんからお誘いいただき、今度こそと出かけることに。 行程は、初日立山からアルペンルートで室堂~劔沢でテント泊、 二日目 劔沢から源次郎尾根で剣岳、別山尾根で下山し劔沢でもう一泊。 三日目 雷鳥沢経由でみくりが池温泉に入ってから室堂にという、比較的ゆったり計画。 連休の混雑を避けるため金曜から予定を、結局天気に合わせて土~月の連休ど真ん中にすることにしたが、これが大正解。

脛くらいまでずぼすぼ沈みながらも、無事北岳山荘到着。冬季小屋の入口は、雪で最初開かず、スコップで掘ってなんとか開いた。
標高の高い避難小屋では小屋泊まりでも、要スコップ。中は、テーブルとイスのある前部屋と、奥にもう一部屋で、広かった。
まさか人は来ないだろうと荷物を広げていたら、ソロの🚹が来られて、びっくり。
笹山から縦走してきたという、これまた凄いへんた、いえ超人だった。
これは、自撮ろう。
でも、雪一個も映ってないので、夏場に暑苦しい恰好で登ってる人かもしれないような写真に。山荘に帰還し、荷物を背負うと、減ったはずなのに重く感じるのは何故だろう、、、。予報通り昼から雲が増えたが、風は朝より弱く、視界もいい。そして、帰りも長い道路を延々歩いて、なんとか無事下山。厳冬期に日本一高い縦走路・北岳~間ノ岳を歩いてきました。
重い荷物に苦しみ、体力不足・経験不足を痛感したものの、天気や運にも恵まれて素晴らしい稜線歩きを堪能出来ました。劔沢テント場到着。
前劔は見えてきたが、剣岳はガスの中。
一人一泊千円と、昨今では安い。
水場は管理棟の前以外は出てなかったが、そこはしっかり出ていた。
今年は雪が少なくて、劔沢雪渓ではなく、直前まで夏道を歩く。
結構ガレザレで、昨日の雨のせいもあり滑りやすい所もあり、ブラックでは転倒・滑落注意。大岩の向かい側から取りつくので、そこに向かって雪渓を横断する。斜度がないのでツボで行けるかと思ったが、あちこちにクラックが出来ていて、一部跨がないといけない所も。
滑って落ちたら大変なので、チェーンを装着。
この日はクラックを迂回するか、軽く跨げる状態だったが、これ以上割れが大きくなると通過が困難になる可能性あり。とりつきからすぐは踏み跡の薄い急斜面だったが、スタート時点で数パーティがほぼ同時で、先行者がいたので迷わず済んだ。
今回何度か源次郎に登っているYさんの後に着いていく気満々だったのに、バリエーションはルーファイが楽しいよね♪とのお言葉で半分以上先頭を歩くことにースパルタ笑!幸い、下から見えた大きな岩まで出ると踏み跡はしっかりして、前半の樹林はルーファイはさほど難しくなかった。

幸い、下から見えた大きな岩まで出ると踏み跡はしっかりして、前半の樹林はルーファイはさほど難しくなかった。でも、山頂まではず~っと急で、気楽に歩ける所はほとんどない。
北鎌に比べると体力的には各段に楽だが、最低限必要な岩の登攀力は上だと思う。
北鎌は自分で登れるところをある程度選ぶことが出来るのに対し、源次郎はルートの自由性が少ない。
序盤に二か所ほど越えずに先には進めない、一般ハイカーには難しい登攀があった。でも、山頂まではず~っと急で、気楽に歩ける所はほとんどない。 北鎌に比べると体力的には各段に楽だが、最低限必要な岩の登攀力は上だと思う。 北鎌は自分で登れるところをある程度選ぶことが出来るのに対し、源次郎はルートの自由性が少ない。 序盤に二か所ほど越えずに先には進めない、一般ハイカーには難しい登攀があった。多分、第一の核心と言われるところ。
先行者さんが登るのを見て、とりあえずフリーでトライしてみる。
昨日の雨で岩が濡れていたこともあり最初難しいと思ったが、左手でかなりしっかり掴めるガバが見つかり、あ、これ登れると。多分、第一の核心と言われるところ。 先行者さんが登るのを見て、とりあえずフリーでトライしてみる。 昨日の雨で岩が濡れていたこともあり最初難しいと思ったが、左手でかなりしっかり掴めるガバが見つかり、あ、これ登れると。その後は掴んだ手や置いた足が安定してることを確認しつつ登り、無事クリア。
斜度が緩くなるところまで登って、下を見るとちょっと渋滞してる。その後は掴んだ手や置いた足が安定してることを確認しつつ登り、無事クリア。 斜度が緩くなるところまで登って、下を見るとちょっと渋滞してる。しかし、実はここで一番慌てたのは、この後。
後続のためにお助けスリングを降ろすことになったが、クライミングは🔰で、お助けなどしたことがない。
持ってる120cmスリングが届くところに体重を支えられそうな枝やハーケンも見当たらない。
きょろきょろしてると上の方に保護色で分かりにくい残置ロープがあることにようやく気が付いた。
引っ張ってみるとちょっと伸びるがある程度体重賭けても切れる感じではない、でも難しい所には全然届かない。
下のわっかにカラビナでスリングを付けて垂らしたら、なんとか届いてほっ。
この辺は、経験のなさが顕著に出る。しかし、実はここで一番慌てたのは、この後。 後続のためにお助けスリングを降ろすことになったが、クライミングは🔰で、お助けなどしたことがない。 持ってる120cmスリングが届くところに体重を支えられそうな枝やハーケンも見当たらない。 きょろきょろしてると上の方に保護色で分かりにくい残置ロープがあることにようやく気が付いた。 引っ張ってみるとちょっと伸びるがある程度体重賭けても切れる感じではない、でも難しい所には全然届かない。 下のわっかにカラビナでスリングを付けて垂らしたら、なんとか届いてほっ。 この辺は、経験のなさが顕著に出る。ルートは、ジャングルの中のアスレティック状態。
枝や岩を掴んで、よじ登っていく。ルートは、ジャングルの中のアスレティック状態。 枝や岩を掴んで、よじ登っていく。そして、第二の核心。
ハーケンが幾つかあり、スリングであぶみを作るのが定番らしい。
とりあえず一回フリーで探ってみて、危なそうならその辺利用しようとトライ。
この先行者さんがいる所まで、最初の1-2mを登るのが難しい。
リーチを生かしてなんとかそこまでよじ登ると、上の方は比較的持つところがあって少し斜度も緩くなる。
あ、これ行ける再び。
レポを幾つか見たが、クライマーさんは特に難しい所はないと書かれてることも多いが、小柄な人や普段クライミングをやってない人は苦労する可能性が高いのがこの二箇所だと思う。
そして、第二の核心。 ハーケンが幾つかあり、スリングであぶみを作るのが定番らしい。 とりあえず一回フリーで探ってみて、危なそうならその辺利用しようとトライ。 この先行者さんがいる所まで、最初の1-2mを登るのが難しい。 リーチを生かしてなんとかそこまでよじ登ると、上の方は比較的持つところがあって少し斜度も緩くなる。 あ、これ行ける再び。 レポを幾つか見たが、クライマーさんは特に難しい所はないと書かれてることも多いが、小柄な人や普段クライミングをやってない人は苦労する可能性が高いのがこの二箇所だと思う。核心までは前後が繋がっていたが、終わった頃にはほどよく間隔が開いた。
その後もこんな所の連続だが、二か所以外はバリエーションに来るような人は問題なく行けるだろう。
適度な緊張感で、楽しい。核心までは前後が繋がっていたが、終わった頃にはほどよく間隔が開いた。 その後もこんな所の連続だが、二か所以外はバリエーションに来るような人は問題なく行けるだろう。 適度な緊張感で、楽しい。そして樹林を抜けると、一気に視界が広がる。
降りてきた、劔沢雪渓。周りは険しくも美しい、岩壁。行く先に、急な岩場を登っている先行者が見える。行く先に、急な岩場を登っている先行者が見える。樹林を抜けてからは、比較的足場もある。
ここも、急だが階段状で難しくはない。樹林を抜けてからは、比較的足場もある。 ここも、急だが階段状で難しくはない。スラブ状の所も、登ってみれば見た目ほどではなかった。スラブ状の所も、登ってみれば見た目ほどではなかった。ハイマツとの境を登っていく。ガレた所は、落石に注意して。取りつきから山頂まで、後ろの人のヘルメットと背中が見える斜度の連続だが、取りつきから山頂まで、後ろの人のヘルメットと背中が見える斜度の連続だが、背後には絶景が広がる。背後には絶景が広がる天気は最高。後立山が、本当によく見える。白馬~不帰~唐松。
不帰のギザギザは分かりやすい。五竜。双耳もはっきりな鹿島槍。三峰分かる、爺ヶ岳。蓮華岳と針ノ木岳。真っ青な空へ向かって登っていく。
基本尾根芯からあまり離れない。後立山の手前に、八ツ峰。ここを登ったら、1峰到着。
看板もないが、比較的広いのでゆっくり休憩出来る。山頂見えた。2峰には、一旦ぐっと下って登り返す。2峰には、一旦ぐっと下って登り返す。鞍部まで降りて、1峰を振り返る。
横はキレてるし、高度感はあるが凄く難しいというほどではない。鞍部まで降りて、1峰を振り返る。 横はキレてるし、高度感はあるが凄く難しいというほどではない。2峰の奥に、劔岳。
大分、近くなった。別山尾根かな。2峰ピークだが、看板もなく、実は気が付いてなかった。後続のご夫婦とは、何度もお会いしてお話も。後続のご夫婦とは、何度もお会いしてお話も。2峰だと気が付かなくて進むと、見覚えのある支点が。
懸垂ポイントだと気が付き、緊張する。
2峰だと気が付かなくて進むと、見覚えのある支点が。 懸垂ポイントだと気が付き、緊張する。先を見ると、切れ落ちてる。 
下に、先行の方たちがロープ撤収して先に進むのが見えた。
晴れた連休にここで待ち時間なしなのは、ラッキー。
でも、待ったなし。先を見ると、切れ落ちてる。  下に、先行の方たちがロープ撤収して先に進むのが見えた。 晴れた連休にここで待ち時間なしなのは、ラッキー。 でも、待ったなし。こちらからだと左に新しい支点もあったが、旧支点の方がまっすぐ降りられるそうで、こちらを使用。
ここはクライミングされてるお二人にお任せして、セルフを取って後学のために見学。
ありがとうございます~!こちらからだと左に新しい支点もあったが、旧支点の方がまっすぐ降りられるそうで、こちらを使用。 ここはクライミングされてるお二人にお任せして、セルフを取って後学のために見学。 ありがとうございます~!まずはYさんがするする降りていく。次に、私。
懸垂1年半ぶりで今までで最長の30mの下降。
最初重心を後ろにかけるのが怖かったが、2mほど降りると落ち着いて、へっぴりながら降りていく。60mロープだったので、下まで降りられて楽だった。
50mでも、下のテラスに降りて後はクライムダウンで行けるらしい。60mロープだったので、下まで降りられて楽だった。 50mでも、下のテラスに降りて後はクライムダウンで行けるらしい。最後は、懸垂大好きMさん。
ここまで来れば、山頂まではあと少し。立山方面。別山尾根。その奥に、白山。逆側には、すっかり雪のない長次郎谷。
奥には、八ツ峰。
近くで見ると、一際ギザギザしてる。
弥陀ヶ原に走るアルペンルートも、見えてきた。今回、クライミング🔰をサポートしてくれた、頼もしいお二人。今回、クライミング🔰をサポートしてくれた、頼もしいお二人。源次郎尾根。源次郎尾根。山頂の祠が見えてきた。
ガレた斜面を落石に気を付けて、慎重に登っていく。無事源次郎尾根を踏破。
祠横の写真スポットから、ひょっこり。
お邪魔して、すみません。

無事源次郎尾根を踏破。 祠横の写真スポットから、ひょっこり。 お邪魔して、すみません。そう言えば、こんなプレート、あったなあ。山頂には凄い人で、祠と源次郎プレートのある岩の二か所で写真待ちの列が出来ていた。今回のパーティ三人で、記念撮影。
数えてみたら、無雪期に別山尾根二回、早月尾根1回、北方稜線1回、初冬の早月尾根1回、残雪の長次郎谷2回登ってて、今回で8回目だった。
好きなんです、劒岳。今回のパーティ三人で、記念撮影。 数えてみたら、無雪期に別山尾根二回、早月尾根1回、北方稜線1回、初冬の早月尾根1回、残雪の長次郎谷2回登ってて、今回で8回目だった。 好きなんです、劒岳。越えてきた源次郎尾根。残雪期に登った🐻の岩の後ろの八ツ峰、さらに後ろは後立山。白馬三山と旭岳。唐松と五竜。鹿島槍。爺。蓮華岳と針ノ木岳。後立山の左に、毛勝。立山方面。弥陀ヶ原にアルペンルート、後ろに薬師岳。水晶~笠~黒部五郎~薬師。富士ノ折立~大汝~雄山の後ろに、槍穂ちょろり。連休なので覚悟はしていたが、別山尾根は渋滞。特にカニの横ばい手前は中々動かず、座って待つ。鎖やボルト、標識やマーキングが丁寧でしっかり整備されてるのが、源次郎との大きな違い。幸い、横ばいを過ぎたら渋滞も次第に緩和。下りなのに、登るところも地味に多い。振り返って、山頂。剣山荘で、我慢出来ず生ビールで乾杯。
1000円。
最高に美味しかったが、二杯目を一口飲んだ所でテーブルから落としてしまい、しょぼん。テン場へ戻る途中、池塘越しの剱岳。
レスキューのヘリが。
後で知ったが、真砂沢近くで滑落があったらしいが命に別状はないそうでよかった。劔沢小屋でビールを買って(500mL900円)、テン場で改めてカンパイ。天気に恵まれ、最高だったと思い返しながら飲むビールは最高。二日目なのに、次々出てくる食材でおなかいっぱい。アーベントロート。この日は夜の星も綺麗だったが、再びトイレ迷子になる。
大丈夫か、私のルーファイ力。最終日は帰るだけなので、ゆっくりめ。
テントから外に出ると、もう明るかったが、残念ながら、劔は山頂だけ雲の中。6時にテン場にいることがなかったので知らなかったが、ラジオ体操の音楽が流れる。
Yさんと、数十年ぶりに踊ってみる。剣御前方向にも、ガス。帰りの登り返しがキツイなあと思いながら振り返ると、剱岳は消えていた。
昨日アタックで、本当によかった。小麦畑を歩いてるみたい。雷鳥沢のテント場。雷鳥荘の日帰り入浴は11時から。念願の、源次郎尾根からの剣岳。
真っ青な空の下で、岩峰を楽しみながら越えることが出来ました。
源次郎尾根からの素晴らしい眺望、紅葉の室堂平、オコジョや雷鳥、美味しいビールと食事、、、最高でした!

念願の、源次郎尾根からの剣岳。 真っ青な空の下で、岩峰を楽しみながら越えることが出来ました。 源次郎尾根からの素晴らしい眺望、紅葉の室堂平、オコジョや雷鳥、美味しいビールと食事、、、最高でした!


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