アルゼンチンが「倒産」の危機に瀕している。かつて借金の「返済不能」に陥りかけたギリシャにも通じる苦境だが、この2国の例からわかるとおり、国の財政や経常収支の赤字が座視できない水準まで積み上がると投資家がその国の資産を売りまくり、債券安(金利上昇)や通貨安を招いてしまう。しかし、日本も昨年の経常収支の黒字額が、比較可能な1985年以降で最小となり、他人事ではなくなってきている。
「輸出で稼げない国になってしまった日本は、人口の高齢化もあり、このままではいずれ経常赤字に転落してしまうでしょう。そうなれば、金利は急騰し、円安に歯止めが利かなくなる危険性が出てきます」(証券会社のエコノミスト)
日本国債はこれまで9割以上を国内投資家が購入してきた。しかし、経常赤字は国内での資金不足を意味するため、国債の購入を「逃げ足」の速い海外資金に頼らざるを得なくなる。
より事態を深刻にしているのは、日本がすでに深刻な財政問題を抱えていることだ。債務残高はGDPの2倍と先進国で最悪。ギリシャの1.5倍よりも悪い。
「日本は経常黒字だったからこそ、『国が巨大な借金を抱えても大丈夫だ』と言われてきた。しかし、それが赤字に転落すると、ギリシャなどとなんら変わらなくなる。債券、為替に加えて株の『トリプル安』が起きるのです」(同)
アルゼンチンの通貨安が日本で「再現」されれば、円も米ドルに対して数時間で15円も落ち込む「ハイパー円安」になってもおかしくはないだろう。
「そのときになってはじめて、『円高の時代は、なんてぜいたくな暮らしができたんだ』と思うでしょうね。そうならないためには、企業の競争力を底上げする成長戦略や財政再建への道筋をつけなくてはいけない。だが、最近の安倍首相は、憲法改正や教育のことしか頭の中にないようで」(同)
『財政赤字と貿易赤字という双子の赤字に加え、3つ目の赤字となりそうな家計の貯蓄率。』
『これまでは家計と企業部門の貯蓄超過で政府部門の財政赤字(投資超過)を賄ってきた。
家計の貯蓄が細るほど、財政赤字を穴埋めしにくくなる』
2番目ですが、家計貯蓄率がマイナスになるということは、国債という借金証文を換金する国民が増えるということに繋がり、しいては、不足する資金を海外から調達しなくてはいけない事態になるということなのです。
これは新興国と同じ事態になるということであり、財政赤字、貿易赤字、経常赤字、貯蓄率赤字(マイナス)という今の日本の姿は、とても先進国と呼べるものではないのです。
日本人だけがこの事態に気づいていないのであり、日本は既に事実上の破綻状態にあると認定されましても何ら不思議ではありません。
では何故金利が低いのでしょうか?
日銀と年金基金が国債を買い続けているからです。
本来なら金利は5%、6%を超えてもおかしくはありませんが、日銀と年金基金が国債を買いまくっているためにいびつな利回りとなっているのです。
政府がいつまでこの仕組みを続けるかにかかっていますが、この仕組みが崩壊した時、何が起こるでしょうか?
年金消滅と日本円消滅、そして預貯金の消滅です。
世界最悪な状態になりつつある日本ですが、殆どの国民は事態を理解していません。
コメント
01. 2014年3月03日 09:59:37 : nJF6kGWndY
>家計貯蓄率マイナス
超少子高齢化しているのに、老人世帯の消費は多いのだから当然の結果だ
昔からわかっていたこと
>日本人だけがこの事態に気づいていないのであり、日本は既に事実上の破綻状態
いつもながら笑える
02. taked4700 2014年3月03日 13:32:00 : 9XFNe/BiX575U : ZlB7N4BVRI
>>01
>>日本人だけがこの事態に気づいていないのであり、日本は既に事実上の破綻状態
>いつもながら笑える
いいえ、日本が事実上の破たん状態であるのは現実です。日本の赤字は大きく分けると二種類あると考えています。
一つは日本国内での税負担が機能していないという意味での財政赤字です。
もう一つは、海外から主に化石燃料を輸入していて、この化石燃料に国内での活動が大きく頼っているという意味での貿易赤字です。
日本国内での経済はある程度の問題はあっても一応は回っているので、財政破たんと言っても税負担能力のある人たちにより税金を負担させることで、ある程度の長期をかければ何とか財政破たんを回避、またはそこからの回復が可能です。
しかし、日本国内のエネルギーの半分以上を海外からの化石燃料に頼っている現状は、このままでは非常に近い将来破たんしてしまいます。化石燃料がない生活はほぼ想像ができないほど現状では苛酷です。しかし、既に石油やLNGを買うために海外に輸出できる品物はあまりありません。海外から化石燃料を輸入するのであれば何を輸出するのかを考える必要があります。それができないなら、海外からの燃料に頼らない経済を作るしかありません。
ところが、残念ながら、海外への輸出についても、化石燃料に代わる国産エネルギーの開発も、ほとんど進んでないわけであり、既にいつでも破綻して不思議ではないのが今の日本経済です。多分、米国債を多額に保有していることが日本売りに一定の歯止めをかけているのだと思います。
結局、原発再稼働に走り、それが次の原発事故を招き入れ、世界の核廃棄物処分場にされてしまうのではないかと、いつも危惧しています。
03. 2014年3月03日 14:37:20 : 80akEzR1xM
>一つは日本国内での税負担が機能していないという意味での財政赤字です。
>もう一つは、海外から主に化石燃料を輸入していて、この化石燃料に国内での活動が大きく頼っているという意味での貿易赤字です。
はいはい、双子の赤字ね。
それで、何が、同問題か答えてね。
日本は3年連続貿易赤字。で、何か変化が?
日本は30年以上、財政赤字。で、何かあなたの生活に変化が?
答えましょう。
「想像」はだめだからね。これからこうなるはずとか、そんなこと、国債残高が200兆円もない頃から(80年代)、延々と言われ続けているからね。
何か、具体的に、「問題があった」と、実証をどうぞ。
04. 2014年3月03日 16:19:21 : MGp0WLMifE
「今まで原発の事故はなかったから これからも起こらない」みたいな理屈
今でも使っている奴がいるとは
05. 2014年3月03日 16:54:36 : T6Mn16driE
円安で貿易赤字は激増した
今は経常収支も大きな赤字だ
円安は国益に反するのだ
20年前より、アメリカの物価は倍以上に上がっている
当然、ドルの価値は20年前より無いのだが、デフレだった日本円がずっと安く放置されていたからである
06. 2014年3月03日 18:00:13 : nJF6kGWndY
>>02 日本国内のエネルギーの半分以上を海外からの化石燃料に頼っている現状は、このままでは非常に近い将来破たん
これは間違い
100%エネルギーを海外に依存しても別に財政破綻もハイパーインフレにもなりはしない
貿易赤字自体は、単に国内の余剰生産力(=海外輸出生産物)と輸入が実質価値においてバランスしていれば、消える
それに海外資産が多い衰退する高齢国家が無理して貿易赤字を0にするのは不自然であり、逆に世界と国内経済にとってマイナスだろうな
>>05 円安は国益に反する
国力が低下しているのに通貨高に誘導しようとしても、結局、アルゼンチンのように破綻するだけだし
そもそも投機的な円高からQEで円安(適正水準+α)へと誘導して、一時的な景気刺激ができるくらいであって
QEだけで長期的な円高や円安へと誘導をするなど無理な話だ
放漫財政を何とかしない限り長期的な円の価値の下落は止まらない
07. 2014年3月03日 18:03:19 : nJF6kGWndY
>>02 結局、原発再稼働
もちろん原発再稼働した方が、良い円高へとシフトすることは間違いないだろう
08. 2014年3月03日 19:22:44 : 80akEzR1xM
>円安で貿易赤字は激増した
>今は経常収支も大きな赤字だ
おまえ、未だに、貿易赤字が損、経常赤字は損なんて、化石みたいな話しているんじゃないだろうな。
赤字はGDP以上に消費しているに過ぎない。「赤字」を企業の赤字と一緒にすんじゃねえぞ。
>「今まで原発の事故はなかったから これからも起こらない」みたいな理屈
今でも使っている奴がいるとは
だから、貿易赤字(資本黒字)だろうが、貿易黒字(資本赤字)だろうが、何の問題もないといってるだろうが、ボケ!
コメント
01. 2014年3月03日 10:17:53 : nJF6kGWndY
>輸出で稼げない国になってしまった日本は、人口の高齢化もあり、このままではいずれ経常赤字に転落してしまう
日本の場合、まだ暫く先ではあるが、異次元QE政策でデフレ脱却に近づいているから、また忘れていた危機感が高まってはいるみたいだな
>企業の競争力を底上げする成長戦略や財政再建への道筋をつけなくてはいけない。だが、最近の安倍首相は、憲法改正や教育のことしか頭の中にない
彼が本当にやりたかったのは経済再生ではないからな
結局、昔の自民党とほとんど何も変わっていなかったというだけではあるが
愚民迎合とナショナリズム、そして改革先延ばしは、今も昔も世界では珍しくはない
02. 2014年3月03日 10:21:31 : nJF6kGWndY
>>01 日本の場合、まだ暫く先
はハイパー円安のこと
経常赤字定着は原発停止と中国危機などで、結構、前倒しになる可能性は高い
「輸出で稼げない国になってしまった日本は、人口の高齢化もあり、このままではいずれ経常赤字に転落してしまうでしょう。そうなれば、金利は急騰し、円安に歯止めが利かなくなる危険性が出てきます」(証券会社のエコノミスト)
日本国債はこれまで9割以上を国内投資家が購入してきた。しかし、経常赤字は国内での資金不足を意味するため、国債の購入を「逃げ足」の速い海外資金に頼らざるを得なくなる。
より事態を深刻にしているのは、日本がすでに深刻な財政問題を抱えていることだ。債務残高はGDPの2倍と先進国で最悪。ギリシャの1.5倍よりも悪い。
「日本は経常黒字だったからこそ、『国が巨大な借金を抱えても大丈夫だ』と言われてきた。しかし、それが赤字に転落すると、ギリシャなどとなんら変わらなくなる。債券、為替に加えて株の『トリプル安』が起きるのです」(同)
アルゼンチンの通貨安が日本で「再現」されれば、円も米ドルに対して数時間で15円も落ち込む「ハイパー円安」になってもおかしくはないだろう。
「そのときになってはじめて、『円高の時代は、なんてぜいたくな暮らしができたんだ』と思うでしょうね。そうならないためには、企業の競争力を底上げする成長戦略や財政再建への道筋をつけなくてはいけない。だが、最近の安倍首相は、憲法改正や教育のことしか頭の中にないようで」(同)
『財政赤字と貿易赤字という双子の赤字に加え、3つ目の赤字となりそうな家計の貯蓄率。』
『これまでは家計と企業部門の貯蓄超過で政府部門の財政赤字(投資超過)を賄ってきた。
家計の貯蓄が細るほど、財政赤字を穴埋めしにくくなる』
2番目ですが、家計貯蓄率がマイナスになるということは、国債という借金証文を換金する国民が増えるということに繋がり、しいては、不足する資金を海外から調達しなくてはいけない事態になるということなのです。
これは新興国と同じ事態になるということであり、財政赤字、貿易赤字、経常赤字、貯蓄率赤字(マイナス)という今の日本の姿は、とても先進国と呼べるものではないのです。
日本人だけがこの事態に気づいていないのであり、日本は既に事実上の破綻状態にあると認定されましても何ら不思議ではありません。
では何故金利が低いのでしょうか?
日銀と年金基金が国債を買い続けているからです。
本来なら金利は5%、6%を超えてもおかしくはありませんが、日銀と年金基金が国債を買いまくっているためにいびつな利回りとなっているのです。
政府がいつまでこの仕組みを続けるかにかかっていますが、この仕組みが崩壊した時、何が起こるでしょうか?
年金消滅と日本円消滅、そして預貯金の消滅です。
世界最悪な状態になりつつある日本ですが、殆どの国民は事態を理解していません。
コメント
01. 2014年3月03日 09:59:37 : nJF6kGWndY
>家計貯蓄率マイナス
超少子高齢化しているのに、老人世帯の消費は多いのだから当然の結果だ
昔からわかっていたこと
>日本人だけがこの事態に気づいていないのであり、日本は既に事実上の破綻状態
いつもながら笑える
02. taked4700 2014年3月03日 13:32:00 : 9XFNe/BiX575U : ZlB7N4BVRI
>>01
>>日本人だけがこの事態に気づいていないのであり、日本は既に事実上の破綻状態
>いつもながら笑える
いいえ、日本が事実上の破たん状態であるのは現実です。日本の赤字は大きく分けると二種類あると考えています。
一つは日本国内での税負担が機能していないという意味での財政赤字です。
もう一つは、海外から主に化石燃料を輸入していて、この化石燃料に国内での活動が大きく頼っているという意味での貿易赤字です。
日本国内での経済はある程度の問題はあっても一応は回っているので、財政破たんと言っても税負担能力のある人たちにより税金を負担させることで、ある程度の長期をかければ何とか財政破たんを回避、またはそこからの回復が可能です。
しかし、日本国内のエネルギーの半分以上を海外からの化石燃料に頼っている現状は、このままでは非常に近い将来破たんしてしまいます。化石燃料がない生活はほぼ想像ができないほど現状では苛酷です。しかし、既に石油やLNGを買うために海外に輸出できる品物はあまりありません。海外から化石燃料を輸入するのであれば何を輸出するのかを考える必要があります。それができないなら、海外からの燃料に頼らない経済を作るしかありません。
ところが、残念ながら、海外への輸出についても、化石燃料に代わる国産エネルギーの開発も、ほとんど進んでないわけであり、既にいつでも破綻して不思議ではないのが今の日本経済です。多分、米国債を多額に保有していることが日本売りに一定の歯止めをかけているのだと思います。
結局、原発再稼働に走り、それが次の原発事故を招き入れ、世界の核廃棄物処分場にされてしまうのではないかと、いつも危惧しています。
03. 2014年3月03日 14:37:20 : 80akEzR1xM
>一つは日本国内での税負担が機能していないという意味での財政赤字です。
>もう一つは、海外から主に化石燃料を輸入していて、この化石燃料に国内での活動が大きく頼っているという意味での貿易赤字です。
はいはい、双子の赤字ね。
それで、何が、同問題か答えてね。
日本は3年連続貿易赤字。で、何か変化が?
日本は30年以上、財政赤字。で、何かあなたの生活に変化が?
答えましょう。
「想像」はだめだからね。これからこうなるはずとか、そんなこと、国債残高が200兆円もない頃から(80年代)、延々と言われ続けているからね。
何か、具体的に、「問題があった」と、実証をどうぞ。
04. 2014年3月03日 16:19:21 : MGp0WLMifE
「今まで原発の事故はなかったから これからも起こらない」みたいな理屈
今でも使っている奴がいるとは
05. 2014年3月03日 16:54:36 : T6Mn16driE
円安で貿易赤字は激増した
今は経常収支も大きな赤字だ
円安は国益に反するのだ
20年前より、アメリカの物価は倍以上に上がっている
当然、ドルの価値は20年前より無いのだが、デフレだった日本円がずっと安く放置されていたからである
06. 2014年3月03日 18:00:13 : nJF6kGWndY
>>02 日本国内のエネルギーの半分以上を海外からの化石燃料に頼っている現状は、このままでは非常に近い将来破たん
これは間違い
100%エネルギーを海外に依存しても別に財政破綻もハイパーインフレにもなりはしない
貿易赤字自体は、単に国内の余剰生産力(=海外輸出生産物)と輸入が実質価値においてバランスしていれば、消える
それに海外資産が多い衰退する高齢国家が無理して貿易赤字を0にするのは不自然であり、逆に世界と国内経済にとってマイナスだろうな
>>05 円安は国益に反する
国力が低下しているのに通貨高に誘導しようとしても、結局、アルゼンチンのように破綻するだけだし
そもそも投機的な円高からQEで円安(適正水準+α)へと誘導して、一時的な景気刺激ができるくらいであって
QEだけで長期的な円高や円安へと誘導をするなど無理な話だ
放漫財政を何とかしない限り長期的な円の価値の下落は止まらない
07. 2014年3月03日 18:03:19 : nJF6kGWndY
>>02 結局、原発再稼働
もちろん原発再稼働した方が、良い円高へとシフトすることは間違いないだろう
08. 2014年3月03日 19:22:44 : 80akEzR1xM
>円安で貿易赤字は激増した
>今は経常収支も大きな赤字だ
おまえ、未だに、貿易赤字が損、経常赤字は損なんて、化石みたいな話しているんじゃないだろうな。
赤字はGDP以上に消費しているに過ぎない。「赤字」を企業の赤字と一緒にすんじゃねえぞ。
>「今まで原発の事故はなかったから これからも起こらない」みたいな理屈
今でも使っている奴がいるとは
だから、貿易赤字(資本黒字)だろうが、貿易黒字(資本赤字)だろうが、何の問題もないといってるだろうが、ボケ!
コメント
01. 2014年3月03日 10:17:53 : nJF6kGWndY
>輸出で稼げない国になってしまった日本は、人口の高齢化もあり、このままではいずれ経常赤字に転落してしまう
日本の場合、まだ暫く先ではあるが、異次元QE政策でデフレ脱却に近づいているから、また忘れていた危機感が高まってはいるみたいだな
>企業の競争力を底上げする成長戦略や財政再建への道筋をつけなくてはいけない。だが、最近の安倍首相は、憲法改正や教育のことしか頭の中にない
彼が本当にやりたかったのは経済再生ではないからな
結局、昔の自民党とほとんど何も変わっていなかったというだけではあるが
愚民迎合とナショナリズム、そして改革先延ばしは、今も昔も世界では珍しくはない
02. 2014年3月03日 10:21:31 : nJF6kGWndY
>>01 日本の場合、まだ暫く先
はハイパー円安のこと
経常赤字定着は原発停止と中国危機などで、結構、前倒しになる可能性は高い