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Channel: 心はいつも静かにし、体はいつも動かすのがよい。
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Pakumin  1

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身体はクッタクタだが明日からの仕事もこれで頑張れる。山へ行かなきゃ、山へ行けなきゃ仕事は頑張れない。

深夜2時に平岡駅を出発した。幸い雨は小降りになって回復傾向にある。週末は雨ばかりなので小雨霧雨程度ならご褒美だ。まずはウォーミングアップにロード18km. 天龍川を横目にじわじわ登ってゆく。これがムシムシ熱帯夜なら拷問だが空気がひんやりしているので走っているとちょうどよくて気持ち良い。出発から2時間半で登山口に着いたらポールを取り出してまずは一つ目のピーク2,392m池口岳を目指す。平岡駅の標高が320mなので池口岳に着いた時点で既に2,000m登っていることになる。池口岳は甘くはない。池口岳から光岳の間は歩く人が少ないのか踏み跡が薄くピンテも少ない。夜間や霧で視界が効かないと難しい。光岳小屋に着くと小屋番が暖かく迎えてくれた。どこから来たのか尋ねられたので平岡駅と告げるとたいそう驚いていた。今日は5,000mも登ったらしい。5,000mといったら十勝-大雪並みだな。しかし脚はまだまだ元気だ。明日も頑張ろう。今日はとりあえず仙丈ヶ岳に登り、元気があればそのまま地蔵尾根から駒ヶ根まで走って飯田線で平岡駅に帰ろう。この旅最後の3,000m峰を踏んだら仙丈小屋で一休みして地蔵尾根の長い2,000mの下りに入る。ずーっと下りなので良いペース。林道の使い方も覚えた。分岐から3時間で地蔵尾根口に着いた。ここからロード25km. どこにも痛みは無いので淡々とジョグれば6km/hで4時間もあれば着くだろう。こうして僕の140km, +10,600mの旅は終わった。楽しかった…。南アルプスに鍛えてもらおう。前日夜移動で地蔵尾根口へ。既に山に入っているであろうクルマが一台停まっている。涼しくて快適な車中泊だった。4時間眠ったらガバッと起きてサンドイッチ食べて出発。まずは仙丈ケ岳まで12km, 2,000m登る。2日目はまるまる雨だったが来てよかった。やはり高い山は涼しくて良い。花の時期なら雨でも十分楽しめる。夏山シーズンインは八ヶ岳へ。道の駅(スパティオ小淵沢)からスタートして権現岳-赤岳-硫黄岳を縦走し本沢温泉から稲子登山口へ下山する。海尻駅から小海線に乗れば(座席は必ず進行方向むかって右側!)さっきまで自分が歩いていた八ヶ岳の尾根をぐるりと眺めることが出来る。電車に乗っている間もなんとも素敵な時間だ。電車は時間通りにやってきた。窓から自分が今歩いていた八ヶ岳の尾根を眺める。この時間が結構好きだ。さあ、馬場島からが本当のスタートだ。
やはり雪は少ない。そもそも少ない上に去年より3週間タイミングが遅れているので当然と言えば当然だ。
心配なのはやはり立山川の状態だ…雪割れで登行不能になっていないか、ドキドキしながら歩いて行った。

結果的には多少際どい場所はあったが何とかクリアしてガシガシとみんなで歩いていく。
先頭のYSHR先生のペースが速い、パクが「センセーは剱になるとやたら強くなる」って言っていたけど…確かにそうなのかもしれない。近藤岩まで標高差1200mを滑ったら濡れた重いシールを貼り直して池の平小屋まで450mを登り返す。
既に2,200m登ってきているのでそれなりに消耗しているが剱岳周回というのはまさに「試練と憧れ」なのだ。
頑張るしかない。やはり大魔人さんが先頭でガンガン登る。とても標高差3000m以上登ってきた人の動きではない。
剱の男YSHR先生も強い、還暦間近とは到底思えない。パクは言うまでもなく前日白山へ行ったにも関わらず底なしの体力でガンガン登って行く。週末ごとに悪天候で今週末も大窓周回は無理だがが早月尾根からの剱岳なら悪天候でも引き返せると踏んで本日大魔人、パクの三人で挑戦した。伊折ゲートが開くのを待っていると雪が無くなってしまうのでチャリを使おう。今日は午後から雨が降るというので深夜0時半スタートで午前中には下山するつもりである。

深夜0時過ぎに伊折ゲートに着くとすでに二人はスタンバイしており先にチャリで出て行った。少し遅れてYSHRもゴー、馬場島まで片道4.6km、標高差260mだから楽勝である。30分チョイで馬場島に着いた。雪は50cmはあるだろうか、流石にここは雪は多い。

早月尾根へはすぐに取り付かず、大窓方面の林道を進み白萩川を渡る橋の手前から取り付いて1551ポコを目指す作戦とする。登りも下りも楽である。暗闇の中広い斜面をガシガシ1551mポコを目指す。雪は固くて早々にクトーを付けた。高度が上がると富山の夜景が綺麗だった。上はカチカチだろうと言うとパクはかなりビビっていた。

1350mほどで早々に早月尾根に合流して後は忠実に尾根を進む。早く明るくなって欲しい。暗がりの中大日稜線は厚い雲が垂れ込んでいた。なんとか天気がもって欲しい。早月小屋手前でようやく白んできた。少し気持ちが明るくなった。雪は多くて小屋は屋根まで雪をかぶっていた。少し休憩していよいよ本丸核心部分に突入である。おととい雪が降ったようで池ノ谷側は新雪でカチカチではなかった。大いに救われた。これなら帰りの滑りも楽しめる。なるべく尾根の池ノ谷側を使ってスキーで高度を上げる。2500mまでスキーが使えた。ここから板を担いでツボで歩くが膝下から靴のラッセルになる。三人で先頭を交代しながら高度を上げて行く。遠くに白山が見える。良かった天気はまだ持ちそうだ。

何か所か厳しい壁にぶち当たるがカチカチではないので良かった。ただラッセルは辛かった。カニのハサミはもちろん鎖は隠れていてトラバースする。過ぎて2900mここでスキーをデポした。最後の壁を登り上げると別山尾根に合流した。さあピークが直ぐだ。もしかしたら今季残雪期の初登頂かもしれない。360度の展望、素晴らしい、しかし天気は下り坂青空は消えた。

記念写真を撮ってすぐに下山開始、ロープは2本用意してあったが使うこと無く、2900mに着いた。さあここからが本当の核心である。基本池ノ谷側を巻いて滑るがかなりの斜度転けたら池ノ谷真っ逆さまである。氷化してないことを祈るが、入ってみないとわからない。先頭のエントリーは正直怖いが一番経験豊富な自分が先陣を切るしかない。

カニのハサミのトラバース滑降からスタート、次々現れる厳しい斜面、なんとか慎重にクリアーしていく。パクは怖かっただろう。2800m地点へのトラバースで岩場が出た。ウーンやばし、うまく抜けないといけない、転けたらかなりヤバシ、先頭の自分はかなり際どく抜けた、二番手のパクはさらに難儀しているがなんとか無事抜けた。大魔人も抜けきって皆2800mに到達。
しかしこの先も急な怖い斜面の連続、絶対に転倒できない。YSHRがルートを探りながら慎重に滑降して皆が続く。2400mまで滑降してようやく早月小屋が見えてもう安全圏だ。山頂から早月小屋まで1時間チョイだった。早月小屋から下はようやく雪も緩んできて快適な滑降になった。ほぼノンストップで1時間弱で馬場島へ、警備隊詰所に寄って無事帰還の挨拶をして伊折までチャリをぶっ飛ばした。山頂から2時間20分だった。

しめて11時間半のスリリングな滑りであった。片付けを終えて車で出ると雨が降り出した。今日もドンピシャのタイミングだった。

やっぱ早月滑降は怖いです。パクは二度目は絶対ないと言っていた。YSHRももう何度もやったので今日で卒業だな。今日も完全燃焼だった。稲子登山口まで来ると下界。コンビニも商店も無い。
田舎、というのは言葉が悪いか。カントリーって感じ。良い雰囲気の町だ。
ぺたぺた歩いて国道を渡れば海尻駅ゴール。10分ほどで電車が来た。完璧だ。
窓から八ヶ岳を眺めていると1時間弱で小淵沢に着いた。
小淵沢から道の駅まで30分ほど歩く。
左後方には甲斐駒ヶ岳、前方には八ヶ岳、右手後方には金峰山と山ばかり。
小淵沢は良いところだ。いつか自転車で来てみたい。八ヶ岳をぐるっと、とか。

八ヶ岳縦走は楽しかったがそれと同じくらい稲子登山口から小淵沢へ戻るまでの
町歩きからの小海線乗り鉄タイムが超楽しかった。
山登りをやっていなかったら絶対に立ち寄ることの無かった海尻駅。小海線がJR最高地点ランキングを総ナメしていることとか知らなかった。
山登りの魅力は山そのものや山に登るという行為自体の楽しさはもちろん、
山麓の町や人や文化や歴史など自分の知らなかった景色に触れることなのだと
改めて実感した。山と同じくらい旅が好きだ。ずっと見えていた屏風の頭が気になるのでついでに踏んでいく。
今行かないと一生行かないような気がしたので。
屏風の頭からは自分が歩いてきた稜線がくっきり見えて嬉しい。寄ってよかった。「黒部の山賊」を読んだ。雲ノ平がどんな場所なのか気になったので行ってきた。
チャリミネンコにするか新穂高にするか相当悩んだが、
ちゃんと訪れたことのない新穂高から行ってみることにした。前回ガスガスだった表銀座を歩きに行こう。
ついでに行ったことの無い東鎌尾根、それと上高地も見学しよう。
金曜夜に仕事を終えたら中央道で中房温泉へ。23時着。常念-大天井-燕の間が楽しい。合戦尾根も良かった。秋に再訪したい。
しかし安曇野は遠い…せっかく頑張って運転しても2日で帰るのは勿体ない。
次は3連休で来たい。仙丈ケ岳のクラシックルートと呼ばれる地蔵尾根へ行ってみよう。当初の予定では
八本歯ノ頭からこれまた北岳のクラシックルートと呼ばれる池山吊尾根に降り、
夜叉神峠で野営して翌日は鳳凰-甲斐駒-仙丈を縦走して地蔵尾根を下山する予定だった。
しかし八本歯のコルで分岐に気づかず左股コースへ降りてしまい意気消沈。
翌日は甲斐駒もカットしてまっすぐ降りることにした。黒岩平を流れる水は冷たくて美味しくてこれはもうタマランチ会長。

黒岩山の中俣新道分岐まで来たら林道まで一気に転がり落ちてゆく。
ここはあまり歩かれていなくてまぁ悪い。連休なのに1人しか合わなかった。
ガチャガチャの登山道から解放されたら小滝駅まで林道ジョグ。15kmくらいか。
川沿いに下るだけかと思いきや結構なアップダウンがある。
気温は35度を超えていて日差しも強い。舗装の照り返しがさらに体温を上げる。
汗が噴き出す。苦行以外のなにものでもない。
この2日間の山旅の核心部は間違いなく小滝駅までのロード区間だった。

 

90km走った脚で山が登れるのか。登れる。ロードはたっぷり脚を温存してきた。ここまで13時間ずっと我慢してきた。大好きなの南アルプス南部。会いたかった思い出の茶臼岳。さあ行こう。お楽しみの時間だ。森の空気を思いっきり吸い込んで、ストックに体重を預けて、滝のように汗をかきながら山を登る。心臓が苦しい。やっぱり脚が重たい。だけど山は最高だ。ウソッコ小屋を越え、横窪沢小屋を越え、茶臼小屋を越えてもまだ進む。無限に力が湧いてくる。尾根はガスガスだが涼しくて気持ちいい。山に入れば時間が過ぎるのはあっという間。明るいうちに聖平に着いた。ウェルカムポンチにありつけた。テン場の受付を済ませたらテキパキテントを張り水をたくさん飲んでバタリと眠った。初日から18時間行動となった。長い1日だった。ウェアを洗剤に漬け置きして10日ぶりの自宅のベッドでぐっすり。翌朝は元気に出勤した。
 無事親不知まで辿りつくことができて嬉しい。何が嬉しいって、もしも今回途中で断念したら来年もまた静岡-畑薙ロード80kmを走らなければならないところだった。もうロード80kmを走らなくていいんだ。これが一番嬉しい。もしまたアルプスを思いっきり歩くことになったら電車とバスを駆使してユルくやりたい。まとめると「どうすれば毎日楽しく気持ち良く歩けるか」ということを一番に考えて装備を選定した。快適さを削って装備を軽くして速度を上げるアプローチはどこかで破綻する。快適な装備を担いでも速度が落ちないようにトレーニングをするしかない。おかげで毎日楽しく山を歩くことができて本当によかった。後遺症も特に無く翌週からも元気に山へ行っている。やっぱり山は楽しくないと。

 


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