あとは野となれ山となれ
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2016/09/post-1da1.html
2016.09.02 きっこのブログ
あたしが原発に反対してる理由は、もちろん「危険」だということが最大の理由だけど、それだけじゃなく、「原発から生まれる放射性廃棄物の処理の問題」がある。特に使用済み核燃料に関しては、すでに全国の原発などに1万7000トンも溜まってる上、安倍政権が目指している数値目標を達成するためには、少なくとも全国で20基以上の原発を再稼動させなきゃならないので、毎年1000トンずつ使用済み核燃料が増え続けることになる。
だけど、原発から生み出される放射性廃棄物は、この使用済み核燃料だけじゃない。たとえば、老朽化によって廃炉が決まった原子炉が、今後、解体されることになれば、解体されたパーツの大半が放射性廃棄物ということになる。原子炉の解体によって生まれる放射性廃棄物は、外部の配管など汚染度の低いものが「L3(レベル3)」、原子炉の圧力容器など汚染度が中くらいのものが「L2(レベル2)」、原子炉内部で使用していた制御棒など汚染度の高いものが「L1(レベル1)」と、3段階に分別され、それぞれ処分方法が違う。
ま、「それぞれ処理方法が違う」と言っても、日本ではまだ廃炉になった商業用原子炉を解体したことが一度もないから、現時点では、あくまでも「机上の論」でしかないけど、汚染度の低い「L3」は「地下数メートルに埋める」、汚染度が中くらいの「L2」は「地下数十メートルに埋める」、そして、汚染度の高い「L1」は「地下300メートルより深く埋めて、10万年管理する」と決められていた。
だけど、この「L1」の処分方法については、いろいろと議論が続いてて、なかなか決定には至らなかった。そして、8月31日、ようやく決まったんだけど、あたしは新聞の報道を読んで、開いた口からエクトプラズムが出てきて幽体離脱しちゃいそうになった。それが、この報道だ。
「原子力規制委員会は31日、原発の廃炉で出る放射性廃棄物のうち、原子炉の制御棒など放射能レベルが比較的高い廃棄物(L1)の処分の基本方針を決定した。地震や火山の影響を受けにくい場所で70メートルより深い地中に埋め、電力会社に300~400年間管理させる。その後は国が引きつぎ、10万年間、掘削を制限する。これで、放射能レベルの高いものから低いものまで放射性廃棄物の処分方針が出そろった。」
‥‥って、おいおいおいおいおーーーーい!やることなすこと無責任の極み乙女の原子力規制委員会だけど、とうとうこんなギャグ漫画みたいなことまで言い出しちゃった今日この頃、皆さん、これを読んで開いた口からエクトプラズムが出てきませんか?
‥‥そんなワケで、原案の「300メートル」が「70メートル」に緩和されたのはお約束だろうけど、世界一の地震大国で、全国津々浦々に2000を超える活断層が縦横無尽に走ってる日本列島の、いったいどこに「地震の影響を受けにくい場所」なんかがあるって言うんだよ?つーか、「電力会社に300~400年間管理させる」だの、「その後は国が引きつぎ、10万年間、掘削を制限する」だの、お前ら、本気で言ってんのか?
安倍政権の現在の原発推進政策が続けば、廃炉にして解体する原子炉の数も増えて行く。でも、日本が今すぐに原発政策を完全にやめて、再生可能エネルギーなどに方向転換したとしても、現在、全国にある57基の原子炉は、いつかは廃炉にして解体しなきゃならない。そして、現在の57基の原子炉をすべて廃炉にして解体したら、もっとも危険な「L1」の放射性廃棄物だけでも、約8000トンになると見積もられている。
この約8000トンもの放射性廃棄物を、全国のいろいろな場所の地下70メートルに埋めて、それを各電力会社に300~400年間も管理させるだなんて、すでに、この時点で非現実的じゃないか。だいたいからして、福島第1原発事故の除染で出た土砂などの放射性廃棄物ですら、未だに処分場所が見つからずに、フレコンバッグに詰めたまま、そこらじゅうに山積みになってるのに、その何千倍も何万倍も危険な放射性廃棄物を埋める場所など、どうやって探すと言うのか?
さらには、それを電力会社に300~400年間も管理させるだなんて、寝言は寝てから言ってほしい。日本の人口は、現在は約1億2000万人だけど、どんどん減少し続けていて、今から32年後の2048年には1億人を割って9000万人台になり、84年後の2100年には8300万人になると予測されている。そして、約300年後の2330年には、現在の3分の1、4000万人にまで減少すると予測されている。その上、4000万人のうち2500万人以上が高齢者で、働き盛りの人は1500万人にも満たなくなる。
そして、このまま少子高齢化が進めば、日本の人口は2500年には1000人を切ってしまい、国として存続できなくなると予測されている。こんな状況で、全国各地に埋めまくった8000トンもの高レベル放射性廃棄物を管理し、その他にも、少なくとも1万7000トンもある使用済み核燃料も管理するなんて、果たして電力会社にできるだろうか?さらには、その後は国が10万年も管理するって、アホとしか言いようがない。
500年後に人口が1000人以下になってしまう国で、何が「その後は国が引きつぎ、10万年間、掘削を制限する」だよ?こんなの誰がどう見たって、「どうせ自分は生きてないんだからテキトーに決めちゃえ!」ってフレーバーが全開じゃねえかよ!さすがは「九州でカルデラ噴火が起これば九州は全滅しますから、川内原発に核燃料があってもなくても同じことです」とノタマッた田中俊一委員長ひきいる原子力規制委員会だけのことはある。
‥‥そんなワケで、百歩ゆずって、「L1」の放射性廃棄物を埋める場所が見つかったとして、少子高齢化も改善して日本の人口が極端には減少しなかったとしても、もっと根本的な問題として、どんな容器に「L1」を入れるつもりなのか?だって、現代の最先端の科学力を使っても、地中深くに埋めて10万年も持つ容器など作れないからだ。
ちなみに、使用済み核燃料を地層処分する時に使う「オーバーパック」と呼ばれる金属製の容器は、机上の計算では耐久年数が最長で1000年と試算されている。だから、もしもこれと同じ技術で「L1」の処分用の容器を作ったとしても、1000年ごとに掘り出して容器を交換しなきゃならない。そして、容器を交換すれば、それまで使っていた古い容器は汚染されて放射性廃棄物になっているのだから、今度はその古い容器の処分という新たな問題が発生する。
日本原燃が行なったコンピューターによるシミュレーションでは、地中に埋めたオーバーパックは、1000年で腐食による穴が開き、中の放射性廃棄物が漏れ出すと試算されているので、実際には、1000年ごとじゃなくて、もっと早いサイクルで容器を交換しなきゃならない。でも、計算がメンドクサイヤ人なので、あえて限界の1000年ごとに交換するとして割り算しても、それでも10万年なんだから100回も交換しなきゃならない。
現時点で発生する「L1」は8000トンだから、オーバーパックの容量を500キロと仮定すれば、その数は1万6000個になる。そして、これらすべての容器を100回も交換するんだから、新たに生まれる「古い容器」という放射性廃棄物の数は160万個になる。細かいことを言えば、最初の1000年目に交換した「古い容器」と、最後の9万9000年目に交換した「古い容器」では、汚染度がずいぶん違うと思うけど、どちらにしても人間が触れることはできないレベルだろう。
現代の放射性廃棄物の管理を10万年後の人たちにまで負わせるということは、今から10万年前の旧石器時代の人たちが埋めた危険なものを、現代のあたしたちが管理させられるようなものだ。正直、「ふ・ざ・け・ん・な!」の5文字しか出てこないだろう。その上、日本列島が乗ってる北米プレートとユーラシアプレートには、太平洋プレートとフィリピン海プレートが沈み続けているんだから、10万年後の日本列島が現在とまったく同じ形のままだという保障はまったくない。仮に巨大地震などが起こらなかったとしても、地殻変動で容器が壊れて大量の放射性廃棄物が漏れ出すことだって考えられる。
‥‥そんなワケで、「年金問題は最後の1人まで私が責任を持って解決いたします!」とか「汚染水問題は私が責任者となって必ず解決いたします!」とか、「できもしないこと」を何の根拠もなく自信満々に宣言しちゃうのが安倍晋三首相の十八番だけど、「できもしないこと」どころか「できたかできなかったか確認することもできないこと」を堂々と決定しちゃうのが、田中俊一委員長ひきいる原子力規制委員会という天下御免の無責任組織なのだ。何しろ、原子力規制委員会が「新基準の安全対策に適合している」と認可したことで8月12日に再稼動を強行した伊方原発3号機は、わずか2週間後の26日に配管から冷却水が1.2トンも噴き出すという事故を起こし、その原因が「配管の老朽化とパッキンの緩み」だったのだ。この事実ひとつを見ても、原子力規制委員会の無責任ぶりが手に取るように分かるだろう。こんなデタラメな組織に「電力会社に300~400年間管理させる」だの「その後は国が引きつぎ、10万年間、掘削を制限する」だなんて言われても、あたしの耳には「あとは野となれ山となれ」と言っているようにしか聞こえない今日この頃なのだ。
3. 2016年9月02日 18:54:55 : mV85DGjGHk : D1krLENQmhc[3]
▲△▽▼
事も無げに「10万年後」を論じる原子力規制委員会
志村建世 2016年09月02日 11:01
原子力規制委員会は、制御棒など高レベル廃棄物の処理方法について、8月の末に基本的方針を決定したということだ。その内容は、安定した地盤の70メートルよりも深い地中に埋め、電力会社に300~400年間は管理させた上で、その先は国が引き継いで10万年間、掘削を禁じるなどの規制をするというものだ。放射性廃棄物にはレベル1(高い)、レベル2(比較的低い)、レベル3(極めて低い)の区分があり、さらに使用済み核燃料の(極めて高い)ものがある。
新聞の解説によると、レベルの極めて高いものは地下300メートルよりも深く、レベル1は地下70メートルよりも深く埋めて10万年管理し、レベル2は地下10数メートル、レベル3は地下数メートルに埋めることになり、これで処分方法が出そろったということだ。ただし、具体的な場所の選定は、レベル3以外はまだ一つも決まっていない。それでも、委員会としては理論上の方針が決まったというのだろう。
しかし現実の問題としたら、電力会社も原子力規制委員会も日本国政府も、300年後まで今の形で存在しているものだろうか。さらに10万年後まで管理するとは、誰がどんな責任で言うのだろう。わずか2万年前の縄文時代には、日本列島は北方で大陸とつながる半島で、北海道、本州、四国、九州の区別さえなかった。その5倍もの長さの間に、この火山列島が今と同じ形で存在しているわけがないではないか。そんなに長く人類が生きているわけがない、少なくとも自分たちはみんな死んだ後のことだから関係ない、理論として整合していればいいという作文であるに過ぎない。
これを常識の世界に引き戻してみると、原子力の利用は、結局は人間の手には負えないことを告白しているのと同じである。曲りなりにも管理ができている間に、安全な始末をつけることに全力を注がなければならない。規制委員会の面々も、本音ではそれがわかっているから「10万年」を持ち出したのではないだろうか。もしも本気で10万年も先のことだから心配いらない、どんどん推進していいという方向にこの方針を利用する政府があるとすれば、それは人類の未来にとって有害だと私は思う。
今回の台風では福島の原発を心配する報道が何もなかったのだが、今日になって降雨による水位の上昇で凍土壁の一部が溶け、地下水の流入が増えていると伝えられた。汚染水の垂れ流しがさらに拡大する可能性があるのではないか。福島原発の始末もまだできていないのに、原発の再稼働を急ぐ政府の方針は理解できない。10万年後どころか、明日の日本への責任感も感じられない。
人類破壊兵器原発,外的にも内的にも自殺行為
どちらにしても使用済み核燃料を地層処分は,命がけになる,犠牲者は覚悟しなければならない。100年後は死んでいないから関係ないと言っている,村人がいるし直接聞いたことがある。
「地下数十メートルに埋める」でなく「1万メートルの地下に埋めることだ」
さて,狭い列島のどこに? 太平洋の噴火のない大きな無人島しかない,まさか東京湾
石油は1万メートルまで掘削している,シールド(直径50m程度)なら1万メートルまでカッターヘッドを交換しながら自動的にいける。しかしマグマの法則がわからないので,大変だ。掘削だけでも何年かかるやら。コストも膨大。天下り廃止と参議院廃止と先進国並みに議員削減しなければできない。
シールドの動力は原発。電子噴射式にするといいんだけど,現状は電気シールドしかない。
政府や官僚とゼネコンが考えたのは地下数十メートルなら,どう考えても東京の地下空間のように地上から専用の掘削機で掘るのだろうな。
劣化・発熱・腐食はイオン化による75%は原子が分子化される時に発生させる現象である。従って共鳴振動数によって容器やパイプを酸化または還元して、穴をあけたり、亀裂を発生させたり、腐食させる材料は使わないことだ。
すなわちイオン化された容器を共鳴共振する材料を使うべきではない。容器を厚くすれば応力の発生も小さく押さえられるので,二重・三重・四重にすると寿命は伸びる。容器の厚みは100mがよい。しかも鉛で放射性物質を吸収させることが望ましい。ドアも何十にしなければならないし。大変だ。産業革命なら中性に強い自動ロボットによる点検や検査や自動交換も考えられるが,まだ先だ。
気休めにしかならないが,自己防衛。自分自身が気をつけておくことが何より大切なことだ。そして原発推進派の国会議員に投票しないことだ。しかも劣化ウランもプルトニウム核も使う気なのだから恐ろしいことだ。
ついでに,共振・共鳴振動の発生しない物質,材料,材質は地球上には存在しないが火星にはあることがわかっている。そして人類はすでに水素・酸素・リチウムなど固有の振動数を発生させない,原子力発電以上の巨大なパワーがえられる発電は発見済みである。
地下鉄の上を掘削して、車両に穴をあけた事故があった。
石油を探索して1万メートル掘るという時代。
そんな大掛かりなことでなく、規模の小さい温泉掘削でも1000m以上も掘る。
300~400年間電力会社に保管させる?
安全性の担保は?
そもそも今の電力会社が存在するのか?
動燃でも年金でも名前を変えて、数年、数ヶ月前のことを関知しないと言ったではないか!!
大和政権が古墳時代に成立して未だ2000年に満たない。
それを10万年、お国が掘削を制限する?
なんというお伽噺だ。
現代に生きる人間のエゴのために、子々孫々に負担を与えてよいのか?
日本は、無責任な商売政治屋らや役人らが政治を金儲けの手段として利用している、そんな野蛮国なのだ。そんな政治屋らや役人らに日本が牛耳られているというのは実に腹立たしいが、それが事実なのである。
そんな奴らなので、原発事故も政治諸々も、まともに運営処理されるはずなどないのだ。日本は一度崩壊せねば何もどうにもならない地獄国家もどきということを知れ!
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2016.09.02 きっこのブログ
あたしが原発に反対してる理由は、もちろん「危険」だということが最大の理由だけど、それだけじゃなく、「原発から生まれる放射性廃棄物の処理の問題」がある。特に使用済み核燃料に関しては、すでに全国の原発などに1万7000トンも溜まってる上、安倍政権が目指している数値目標を達成するためには、少なくとも全国で20基以上の原発を再稼動させなきゃならないので、毎年1000トンずつ使用済み核燃料が増え続けることになる。
だけど、原発から生み出される放射性廃棄物は、この使用済み核燃料だけじゃない。たとえば、老朽化によって廃炉が決まった原子炉が、今後、解体されることになれば、解体されたパーツの大半が放射性廃棄物ということになる。原子炉の解体によって生まれる放射性廃棄物は、外部の配管など汚染度の低いものが「L3(レベル3)」、原子炉の圧力容器など汚染度が中くらいのものが「L2(レベル2)」、原子炉内部で使用していた制御棒など汚染度の高いものが「L1(レベル1)」と、3段階に分別され、それぞれ処分方法が違う。
ま、「それぞれ処理方法が違う」と言っても、日本ではまだ廃炉になった商業用原子炉を解体したことが一度もないから、現時点では、あくまでも「机上の論」でしかないけど、汚染度の低い「L3」は「地下数メートルに埋める」、汚染度が中くらいの「L2」は「地下数十メートルに埋める」、そして、汚染度の高い「L1」は「地下300メートルより深く埋めて、10万年管理する」と決められていた。
だけど、この「L1」の処分方法については、いろいろと議論が続いてて、なかなか決定には至らなかった。そして、8月31日、ようやく決まったんだけど、あたしは新聞の報道を読んで、開いた口からエクトプラズムが出てきて幽体離脱しちゃいそうになった。それが、この報道だ。
「原子力規制委員会は31日、原発の廃炉で出る放射性廃棄物のうち、原子炉の制御棒など放射能レベルが比較的高い廃棄物(L1)の処分の基本方針を決定した。地震や火山の影響を受けにくい場所で70メートルより深い地中に埋め、電力会社に300~400年間管理させる。その後は国が引きつぎ、10万年間、掘削を制限する。これで、放射能レベルの高いものから低いものまで放射性廃棄物の処分方針が出そろった。」
‥‥って、おいおいおいおいおーーーーい!やることなすこと無責任の極み乙女の原子力規制委員会だけど、とうとうこんなギャグ漫画みたいなことまで言い出しちゃった今日この頃、皆さん、これを読んで開いた口からエクトプラズムが出てきませんか?
‥‥そんなワケで、原案の「300メートル」が「70メートル」に緩和されたのはお約束だろうけど、世界一の地震大国で、全国津々浦々に2000を超える活断層が縦横無尽に走ってる日本列島の、いったいどこに「地震の影響を受けにくい場所」なんかがあるって言うんだよ?つーか、「電力会社に300~400年間管理させる」だの、「その後は国が引きつぎ、10万年間、掘削を制限する」だの、お前ら、本気で言ってんのか?
安倍政権の現在の原発推進政策が続けば、廃炉にして解体する原子炉の数も増えて行く。でも、日本が今すぐに原発政策を完全にやめて、再生可能エネルギーなどに方向転換したとしても、現在、全国にある57基の原子炉は、いつかは廃炉にして解体しなきゃならない。そして、現在の57基の原子炉をすべて廃炉にして解体したら、もっとも危険な「L1」の放射性廃棄物だけでも、約8000トンになると見積もられている。
この約8000トンもの放射性廃棄物を、全国のいろいろな場所の地下70メートルに埋めて、それを各電力会社に300~400年間も管理させるだなんて、すでに、この時点で非現実的じゃないか。だいたいからして、福島第1原発事故の除染で出た土砂などの放射性廃棄物ですら、未だに処分場所が見つからずに、フレコンバッグに詰めたまま、そこらじゅうに山積みになってるのに、その何千倍も何万倍も危険な放射性廃棄物を埋める場所など、どうやって探すと言うのか?
さらには、それを電力会社に300~400年間も管理させるだなんて、寝言は寝てから言ってほしい。日本の人口は、現在は約1億2000万人だけど、どんどん減少し続けていて、今から32年後の2048年には1億人を割って9000万人台になり、84年後の2100年には8300万人になると予測されている。そして、約300年後の2330年には、現在の3分の1、4000万人にまで減少すると予測されている。その上、4000万人のうち2500万人以上が高齢者で、働き盛りの人は1500万人にも満たなくなる。
そして、このまま少子高齢化が進めば、日本の人口は2500年には1000人を切ってしまい、国として存続できなくなると予測されている。こんな状況で、全国各地に埋めまくった8000トンもの高レベル放射性廃棄物を管理し、その他にも、少なくとも1万7000トンもある使用済み核燃料も管理するなんて、果たして電力会社にできるだろうか?さらには、その後は国が10万年も管理するって、アホとしか言いようがない。
500年後に人口が1000人以下になってしまう国で、何が「その後は国が引きつぎ、10万年間、掘削を制限する」だよ?こんなの誰がどう見たって、「どうせ自分は生きてないんだからテキトーに決めちゃえ!」ってフレーバーが全開じゃねえかよ!さすがは「九州でカルデラ噴火が起これば九州は全滅しますから、川内原発に核燃料があってもなくても同じことです」とノタマッた田中俊一委員長ひきいる原子力規制委員会だけのことはある。
‥‥そんなワケで、百歩ゆずって、「L1」の放射性廃棄物を埋める場所が見つかったとして、少子高齢化も改善して日本の人口が極端には減少しなかったとしても、もっと根本的な問題として、どんな容器に「L1」を入れるつもりなのか?だって、現代の最先端の科学力を使っても、地中深くに埋めて10万年も持つ容器など作れないからだ。
ちなみに、使用済み核燃料を地層処分する時に使う「オーバーパック」と呼ばれる金属製の容器は、机上の計算では耐久年数が最長で1000年と試算されている。だから、もしもこれと同じ技術で「L1」の処分用の容器を作ったとしても、1000年ごとに掘り出して容器を交換しなきゃならない。そして、容器を交換すれば、それまで使っていた古い容器は汚染されて放射性廃棄物になっているのだから、今度はその古い容器の処分という新たな問題が発生する。
日本原燃が行なったコンピューターによるシミュレーションでは、地中に埋めたオーバーパックは、1000年で腐食による穴が開き、中の放射性廃棄物が漏れ出すと試算されているので、実際には、1000年ごとじゃなくて、もっと早いサイクルで容器を交換しなきゃならない。でも、計算がメンドクサイヤ人なので、あえて限界の1000年ごとに交換するとして割り算しても、それでも10万年なんだから100回も交換しなきゃならない。
現時点で発生する「L1」は8000トンだから、オーバーパックの容量を500キロと仮定すれば、その数は1万6000個になる。そして、これらすべての容器を100回も交換するんだから、新たに生まれる「古い容器」という放射性廃棄物の数は160万個になる。細かいことを言えば、最初の1000年目に交換した「古い容器」と、最後の9万9000年目に交換した「古い容器」では、汚染度がずいぶん違うと思うけど、どちらにしても人間が触れることはできないレベルだろう。
現代の放射性廃棄物の管理を10万年後の人たちにまで負わせるということは、今から10万年前の旧石器時代の人たちが埋めた危険なものを、現代のあたしたちが管理させられるようなものだ。正直、「ふ・ざ・け・ん・な!」の5文字しか出てこないだろう。その上、日本列島が乗ってる北米プレートとユーラシアプレートには、太平洋プレートとフィリピン海プレートが沈み続けているんだから、10万年後の日本列島が現在とまったく同じ形のままだという保障はまったくない。仮に巨大地震などが起こらなかったとしても、地殻変動で容器が壊れて大量の放射性廃棄物が漏れ出すことだって考えられる。
‥‥そんなワケで、「年金問題は最後の1人まで私が責任を持って解決いたします!」とか「汚染水問題は私が責任者となって必ず解決いたします!」とか、「できもしないこと」を何の根拠もなく自信満々に宣言しちゃうのが安倍晋三首相の十八番だけど、「できもしないこと」どころか「できたかできなかったか確認することもできないこと」を堂々と決定しちゃうのが、田中俊一委員長ひきいる原子力規制委員会という天下御免の無責任組織なのだ。何しろ、原子力規制委員会が「新基準の安全対策に適合している」と認可したことで8月12日に再稼動を強行した伊方原発3号機は、わずか2週間後の26日に配管から冷却水が1.2トンも噴き出すという事故を起こし、その原因が「配管の老朽化とパッキンの緩み」だったのだ。この事実ひとつを見ても、原子力規制委員会の無責任ぶりが手に取るように分かるだろう。こんなデタラメな組織に「電力会社に300~400年間管理させる」だの「その後は国が引きつぎ、10万年間、掘削を制限する」だなんて言われても、あたしの耳には「あとは野となれ山となれ」と言っているようにしか聞こえない今日この頃なのだ。
3. 2016年9月02日 18:54:55 : mV85DGjGHk : D1krLENQmhc[3]
▲△▽▼
事も無げに「10万年後」を論じる原子力規制委員会
志村建世 2016年09月02日 11:01
原子力規制委員会は、制御棒など高レベル廃棄物の処理方法について、8月の末に基本的方針を決定したということだ。その内容は、安定した地盤の70メートルよりも深い地中に埋め、電力会社に300~400年間は管理させた上で、その先は国が引き継いで10万年間、掘削を禁じるなどの規制をするというものだ。放射性廃棄物にはレベル1(高い)、レベル2(比較的低い)、レベル3(極めて低い)の区分があり、さらに使用済み核燃料の(極めて高い)ものがある。
新聞の解説によると、レベルの極めて高いものは地下300メートルよりも深く、レベル1は地下70メートルよりも深く埋めて10万年管理し、レベル2は地下10数メートル、レベル3は地下数メートルに埋めることになり、これで処分方法が出そろったということだ。ただし、具体的な場所の選定は、レベル3以外はまだ一つも決まっていない。それでも、委員会としては理論上の方針が決まったというのだろう。
しかし現実の問題としたら、電力会社も原子力規制委員会も日本国政府も、300年後まで今の形で存在しているものだろうか。さらに10万年後まで管理するとは、誰がどんな責任で言うのだろう。わずか2万年前の縄文時代には、日本列島は北方で大陸とつながる半島で、北海道、本州、四国、九州の区別さえなかった。その5倍もの長さの間に、この火山列島が今と同じ形で存在しているわけがないではないか。そんなに長く人類が生きているわけがない、少なくとも自分たちはみんな死んだ後のことだから関係ない、理論として整合していればいいという作文であるに過ぎない。
これを常識の世界に引き戻してみると、原子力の利用は、結局は人間の手には負えないことを告白しているのと同じである。曲りなりにも管理ができている間に、安全な始末をつけることに全力を注がなければならない。規制委員会の面々も、本音ではそれがわかっているから「10万年」を持ち出したのではないだろうか。もしも本気で10万年も先のことだから心配いらない、どんどん推進していいという方向にこの方針を利用する政府があるとすれば、それは人類の未来にとって有害だと私は思う。
今回の台風では福島の原発を心配する報道が何もなかったのだが、今日になって降雨による水位の上昇で凍土壁の一部が溶け、地下水の流入が増えていると伝えられた。汚染水の垂れ流しがさらに拡大する可能性があるのではないか。福島原発の始末もまだできていないのに、原発の再稼働を急ぐ政府の方針は理解できない。10万年後どころか、明日の日本への責任感も感じられない。
人類破壊兵器原発,外的にも内的にも自殺行為
どちらにしても使用済み核燃料を地層処分は,命がけになる,犠牲者は覚悟しなければならない。100年後は死んでいないから関係ないと言っている,村人がいるし直接聞いたことがある。
「地下数十メートルに埋める」でなく「1万メートルの地下に埋めることだ」
さて,狭い列島のどこに? 太平洋の噴火のない大きな無人島しかない,まさか東京湾
石油は1万メートルまで掘削している,シールド(直径50m程度)なら1万メートルまでカッターヘッドを交換しながら自動的にいける。しかしマグマの法則がわからないので,大変だ。掘削だけでも何年かかるやら。コストも膨大。天下り廃止と参議院廃止と先進国並みに議員削減しなければできない。
シールドの動力は原発。電子噴射式にするといいんだけど,現状は電気シールドしかない。
政府や官僚とゼネコンが考えたのは地下数十メートルなら,どう考えても東京の地下空間のように地上から専用の掘削機で掘るのだろうな。
劣化・発熱・腐食はイオン化による75%は原子が分子化される時に発生させる現象である。従って共鳴振動数によって容器やパイプを酸化または還元して、穴をあけたり、亀裂を発生させたり、腐食させる材料は使わないことだ。
すなわちイオン化された容器を共鳴共振する材料を使うべきではない。容器を厚くすれば応力の発生も小さく押さえられるので,二重・三重・四重にすると寿命は伸びる。容器の厚みは100mがよい。しかも鉛で放射性物質を吸収させることが望ましい。ドアも何十にしなければならないし。大変だ。産業革命なら中性に強い自動ロボットによる点検や検査や自動交換も考えられるが,まだ先だ。
気休めにしかならないが,自己防衛。自分自身が気をつけておくことが何より大切なことだ。そして原発推進派の国会議員に投票しないことだ。しかも劣化ウランもプルトニウム核も使う気なのだから恐ろしいことだ。
ついでに,共振・共鳴振動の発生しない物質,材料,材質は地球上には存在しないが火星にはあることがわかっている。そして人類はすでに水素・酸素・リチウムなど固有の振動数を発生させない,原子力発電以上の巨大なパワーがえられる発電は発見済みである。
地下鉄の上を掘削して、車両に穴をあけた事故があった。
石油を探索して1万メートル掘るという時代。
そんな大掛かりなことでなく、規模の小さい温泉掘削でも1000m以上も掘る。
300~400年間電力会社に保管させる?
安全性の担保は?
そもそも今の電力会社が存在するのか?
動燃でも年金でも名前を変えて、数年、数ヶ月前のことを関知しないと言ったではないか!!
大和政権が古墳時代に成立して未だ2000年に満たない。
それを10万年、お国が掘削を制限する?
なんというお伽噺だ。
現代に生きる人間のエゴのために、子々孫々に負担を与えてよいのか?
日本は、無責任な商売政治屋らや役人らが政治を金儲けの手段として利用している、そんな野蛮国なのだ。そんな政治屋らや役人らに日本が牛耳られているというのは実に腹立たしいが、それが事実なのである。
そんな奴らなので、原発事故も政治諸々も、まともに運営処理されるはずなどないのだ。日本は一度崩壊せねば何もどうにもならない地獄国家もどきということを知れ!