原子力発電所の中の配管と言うのは、人間でいうと血管と同じ
どれが一本切れても、大変な事故に
溶接
風呂屋のお湯を沸かすボイラーは
溶接の免許がないと付けてはダメという厳しい決まりがある。
原発では、何十万か所という、溶接の箇所がある
これはなーんにも資格がいらない
原発=ゆっくりと爆発する超大型原爆
毎時100万キロワットの電力を生み出す標準的な原子炉のばあい、一日につき4発の広島型原爆に含まれていたのと同量の核物質(3キログラムのウラン235)2)を「ゆっくりと爆発」させ、その熱で大量の水を沸騰させ、巨大なタービンを回し、電気に変えてきた。標準型の原子炉を1年間動かすと、広島型原爆を1千発爆発させたのと同量の「死の灰」が生みだされる。福島第一原発(福一)の6基の原子炉からは、すでに広島型原爆を10万発爆発させたに等しい量の「死の灰」が生み出された。日本全体では、100万発以上を爆発させたに等しい量の「死の灰」が生み出され、各地の燃料プールに貯蔵されている。
このように原子力発電(原発)とは、「ゆっくりと爆発する超大型原爆」のことなのだが、「最新技術のおかげで、原爆という『暴龍』を飼いならし、平和的に利用できる」という言説がふりまかれてきた。「アラジンの魔法のランプ」のように、「宇宙の火」たる暴龍を「ランプ」内に封じ込め、闇を照らす電源として、安全かつ安価に利用できると国民の多くは信じ込まされてきたわけだ。
福一には2012年10月現在、溶融し行方不明となった核燃料棒を別とすると、12,729本の燃料棒(うち使用済燃料10,921本、新燃料496本、5-6号炉に装填中が1312本)が存在している。うち1-6号機の核燃料プールには3011本の使用済燃料棒が冷却貯蔵されている。5-6号機プール内の核燃料は震災前に4号機プールに移されていたため、4号炉のプールには1533本の核燃料が集中している。4号機プールは、原子炉建屋の上部に設けられているため、何らかの理由でプールの底に穴が開くと、冷却水が抜け落ち、核燃料棒の溶融が始まり、水素爆発が誘発されるだろう。
そのほか4号炉の西50メートルの建物内に、「共用プール」がある。核燃料棒総数の半分にあたる6377本が、そこで冷却・貯蔵されている。3)
原子炉本体は、圧力容器・格納容器という強固なコンクリート壁で2重に守られているので、これを破壊するのは容易ではない。しかし外部電源装置も核燃料プールも、格納容器の外側に位置しているため、これを破壊するのは難しくない。とくに使用ずみ核燃料プールは所在が明確で、図体が大きいので、格好の攻撃目標となろう。
結論から言えば、「魔法のランプ」は宣伝されてきたほどには強靭ではなく、誤作動や天変地異があれば壊れてしまうことを、フクシマの核惨事が証明した。加えて「魔法のランプ」には、外部電源装置と核燃料プールという2つの「アキレス腱」があること、この急所を攻撃すれば、ランプ全体が簡単に壊れてしまうことが明らかになった。「ランプの簡単な壊し方」の秘密が発見され、世界中の政治・軍事集団の知るところとなったわけだ。
「原発を並べて自衛戦争はできない」というタイトルの論文を書き、次のように述べた。「まず、一番先に知っておいてほしいことは、原発の設計条件に、武力攻撃を受けても安全でなければならない、などということは入っていないことだ。・・・現在ある商業用原発55基は、いかに発電コストを小さくできるのかという経済性を最優先で設計されているから、武力攻撃を受けた場合、どうなるかは少なくとも設計上はわかっていない・・・原子炉建屋内の使用済み核燃料の貯蔵プールはどうなるであろうか。燃料プールは、原子炉建屋の最上階にある。つまり燃料プールの上には、建屋の天井があるのみである。この天井は、その上に機械を設置しないので、天井自体の重さを支える強度しかない。つまりごく小さな通常爆弾に対しても無防備と言ってよいであろう。・・・別のほとんど防御不可能な攻撃は、巡航ミサイルによる原発への攻撃である。これはレーダーに検知されない低空で飛んでくるもので、防ぎようがない。・・・自爆を覚悟すれば、ジェット戦闘機によっても巡航ミサイル的効果を得ることは可能である。仮想敵国の兵士が「自爆」を覚悟するほどの憎しみを日本に対して持つとすれば、こういう攻撃も可能性を否定できない。・・・原発にたいする武力攻撃には、軍事力などでは護れないこと。したがって日本の海岸に並ぶ原発は、仮想敵(国)が引き金を握った核兵器であること。ひとたび原発が武力攻撃を受けたら、日本の土地は永久に人が住めない土地になり、再び人が住めるように戻る可能性はない」と。
「核の時代」は、2011年3月の福島の核惨事をきっかけに、第4段階に入った。福島の事故は、核兵器をもたない勢力でも、あるいは原子炉を直撃する高性能ミサイルを持たない勢力でも(自爆覚悟で)原発のアキレス腱を衝けば、核爆発を誘発させる能力をもつことを教えた。フクシマを画期として、核爆発誘発能力(放射性物質の爆発的な放出を含む)を一群の核大国の独占から開放し、すべての軍事勢力に平等に与える段階に入り、伝統的な核抑止の教義が崩れ去る時代が始まった。フクシマ段階では、軍事にたいして軍事で構えることは、政治的にも経済的にもエコロジー的にも破滅の道となることは明らかである。
どれが一本切れても、大変な事故に
溶接
風呂屋のお湯を沸かすボイラーは
溶接の免許がないと付けてはダメという厳しい決まりがある。
原発では、何十万か所という、溶接の箇所がある
これはなーんにも資格がいらない
原発=ゆっくりと爆発する超大型原爆
毎時100万キロワットの電力を生み出す標準的な原子炉のばあい、一日につき4発の広島型原爆に含まれていたのと同量の核物質(3キログラムのウラン235)2)を「ゆっくりと爆発」させ、その熱で大量の水を沸騰させ、巨大なタービンを回し、電気に変えてきた。標準型の原子炉を1年間動かすと、広島型原爆を1千発爆発させたのと同量の「死の灰」が生みだされる。福島第一原発(福一)の6基の原子炉からは、すでに広島型原爆を10万発爆発させたに等しい量の「死の灰」が生み出された。日本全体では、100万発以上を爆発させたに等しい量の「死の灰」が生み出され、各地の燃料プールに貯蔵されている。
このように原子力発電(原発)とは、「ゆっくりと爆発する超大型原爆」のことなのだが、「最新技術のおかげで、原爆という『暴龍』を飼いならし、平和的に利用できる」という言説がふりまかれてきた。「アラジンの魔法のランプ」のように、「宇宙の火」たる暴龍を「ランプ」内に封じ込め、闇を照らす電源として、安全かつ安価に利用できると国民の多くは信じ込まされてきたわけだ。
福一には2012年10月現在、溶融し行方不明となった核燃料棒を別とすると、12,729本の燃料棒(うち使用済燃料10,921本、新燃料496本、5-6号炉に装填中が1312本)が存在している。うち1-6号機の核燃料プールには3011本の使用済燃料棒が冷却貯蔵されている。5-6号機プール内の核燃料は震災前に4号機プールに移されていたため、4号炉のプールには1533本の核燃料が集中している。4号機プールは、原子炉建屋の上部に設けられているため、何らかの理由でプールの底に穴が開くと、冷却水が抜け落ち、核燃料棒の溶融が始まり、水素爆発が誘発されるだろう。
そのほか4号炉の西50メートルの建物内に、「共用プール」がある。核燃料棒総数の半分にあたる6377本が、そこで冷却・貯蔵されている。3)
原子炉本体は、圧力容器・格納容器という強固なコンクリート壁で2重に守られているので、これを破壊するのは容易ではない。しかし外部電源装置も核燃料プールも、格納容器の外側に位置しているため、これを破壊するのは難しくない。とくに使用ずみ核燃料プールは所在が明確で、図体が大きいので、格好の攻撃目標となろう。
結論から言えば、「魔法のランプ」は宣伝されてきたほどには強靭ではなく、誤作動や天変地異があれば壊れてしまうことを、フクシマの核惨事が証明した。加えて「魔法のランプ」には、外部電源装置と核燃料プールという2つの「アキレス腱」があること、この急所を攻撃すれば、ランプ全体が簡単に壊れてしまうことが明らかになった。「ランプの簡単な壊し方」の秘密が発見され、世界中の政治・軍事集団の知るところとなったわけだ。
「原発を並べて自衛戦争はできない」というタイトルの論文を書き、次のように述べた。「まず、一番先に知っておいてほしいことは、原発の設計条件に、武力攻撃を受けても安全でなければならない、などということは入っていないことだ。・・・現在ある商業用原発55基は、いかに発電コストを小さくできるのかという経済性を最優先で設計されているから、武力攻撃を受けた場合、どうなるかは少なくとも設計上はわかっていない・・・原子炉建屋内の使用済み核燃料の貯蔵プールはどうなるであろうか。燃料プールは、原子炉建屋の最上階にある。つまり燃料プールの上には、建屋の天井があるのみである。この天井は、その上に機械を設置しないので、天井自体の重さを支える強度しかない。つまりごく小さな通常爆弾に対しても無防備と言ってよいであろう。・・・別のほとんど防御不可能な攻撃は、巡航ミサイルによる原発への攻撃である。これはレーダーに検知されない低空で飛んでくるもので、防ぎようがない。・・・自爆を覚悟すれば、ジェット戦闘機によっても巡航ミサイル的効果を得ることは可能である。仮想敵国の兵士が「自爆」を覚悟するほどの憎しみを日本に対して持つとすれば、こういう攻撃も可能性を否定できない。・・・原発にたいする武力攻撃には、軍事力などでは護れないこと。したがって日本の海岸に並ぶ原発は、仮想敵(国)が引き金を握った核兵器であること。ひとたび原発が武力攻撃を受けたら、日本の土地は永久に人が住めない土地になり、再び人が住めるように戻る可能性はない」と。
「核の時代」は、2011年3月の福島の核惨事をきっかけに、第4段階に入った。福島の事故は、核兵器をもたない勢力でも、あるいは原子炉を直撃する高性能ミサイルを持たない勢力でも(自爆覚悟で)原発のアキレス腱を衝けば、核爆発を誘発させる能力をもつことを教えた。フクシマを画期として、核爆発誘発能力(放射性物質の爆発的な放出を含む)を一群の核大国の独占から開放し、すべての軍事勢力に平等に与える段階に入り、伝統的な核抑止の教義が崩れ去る時代が始まった。フクシマ段階では、軍事にたいして軍事で構えることは、政治的にも経済的にもエコロジー的にも破滅の道となることは明らかである。