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福島県産が売れないからと廃棄処分にできない。近いうちに『札を書き換える』

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―「子供は20Bq/kgの土壌汚染だとまだ安全。子供は50Bq/kgから危険がはじまる。大人は200Bq/kgから危険です(注2)。」。要するに、0.1キュリーまでが安全域だというのは、チェルノブイリを経験したロシア人による共通見解であるが、このことはしっかり認識されていない。ジャーナリストの木下さんも同様の結論に達している(注3)。かくして、避難基準が明確になる。つまり、『セシウム137による土壌汚染レベルが、0歳−6歳なら20ベクレル/kgまで、小学生・中学生なら50ベクレル/kgまで。大人なら100ベクレル/kgまで、が安全域だと結論できる。』この基準を超えるようなところならば、移住した方が安全だと言える。しかし、首都圏(関東)土壌調査結果(注4)を見ると、50ベクレル未満のエリアはほとんど存在しない。他方、西日本の土壌調査結果(同注4)を見ると、20ベクレル/kg未満のところが全てだ。つまり、西日本の土壌は、乳幼児が地べたをハイハイしても安全である。
 次に、プルトニウムの土壌汚染レベルが、放射線管理エリアに相当している点があげられる―(注5)と(注6)。米エネルギー省国家核安全保障局(NNSA)が、神奈川県横須賀市泊町のベースと呼ばれる海軍基地の土壌、および御殿場の土壌において測定した結果、そのようなレベルのプルトニウムが検出された。もちろん福島県全域はプルトニウムで汚染されている。首都圏もそうだったわけで、α線核種が広範に飛散している(チェルノブイリではこれほどまでに広範囲にα線核種が散らばらなかった[ヤブロコフの『チェルノブイリ』に記載された超ウラン元素の汚染地図と比較すれば一目瞭然]。それが福島の事故とチェルノブイリとの違いだ)。

以上、土壌汚染のレベルが安全ではない二つの理由で、避難・移住するのが望ましい。

 土壌汚染のレベルが危険なところで作られた農産物は同様に危険であり、西日本の安全な土壌で作られた地元の野菜を食べれば、内部被爆は避けられる(日本中どこでも汚染されており、西日本に移住しても同じだ―被爆は避けられない―という言説は、印象操作のためのもの。東日本から西日本への移住をしにくくするためのイデオロギー)。
 また、ガイガーカウンターで空間線量を測定して、それで安全かどうかを判断しているのは、端的に言って情報操作のイデオロギーにひっかかっている。安全かどうかは土壌汚染のレベルが決める。空間線量で判断できるかのような錯覚を与えているのは、情報操作であることに気がつかねばならない。

 はっきりいってこのようなことを指摘しても、大半の人は引っ越すことはできないだろうし、土壌汚染による健康被害の危険性は無視して暮らしてゆくだろうしかし、衝撃波が来ると分かっているのといないのとでは対処の仕方が違うはずだ。来ると分かっていれば、子供は逃がし、大人もときどき汚染されていない空気を吸うために転地療法なり、疎開先での夏季休暇を長めにとったり、短期旅行に行ったりするはずだ。



コメント
01. 2011年12月13日 05:24:34: HYHUspnQ6g
ポリーテイアーさん、投稿ありがとうございます。
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チャーリー吉川医師のつぶやきです。
「出荷制限地域の○○産をうっかり並べたら、客から注意されてすぐに撤去した。納入業者にきつく文句を言ったら、地元JAの担当者から、『うちが扱う梅は独自検査でセーフだから、どうしても売ってほしい』と頼まれたそうだ。そこでまた売ることになった」
「和歌山県産が1キロ980円、栃木県産が580円、県内産に280円の値段をつけた。でもなかなか売れなくて梅の下側から黒く腐れてくる。JAに睨まれて得はないから仕方なく置いているだけ」 県内で行き場を失った梅は南下、北上を続けながら産地を偽装し、今なお県外のスーパーで売られている。

県内産が県民に受け入れられていないことは明白。そこで問題になっているのが梅である。春が遅い東北では、6月中旬から7月初旬まで収穫が続くが、しかし基準値を超えるセシウムが検出されたことで、いくつかの市町村では出荷が制限された。にもかかわらず、同じ市町村から出荷が続く。(吾妻博勝)

「福島県産が売れないからと廃棄処分にできない。売れ残りトマトは閉店後の今夜か閉店前の明朝、店長の指示で千葉県産売り場にそっと移す。また、近いうちに『札を書き換える』と店長から言われている。売り場を同じくして表示を『千葉・福島産』とする。バレた時、産地偽装で問題にされるから」

いくつのもスーパーを見て回ったが、トマト、キャベツ、ほうれん草、チンゲン菜などは他産地の物と比べて明らかに売れ行きが悪い。開店直後と閉店直前に見ても、野菜の山が動いた様子はない。トマトは隣の千葉県産はすぐに売れて次々と補充されるが、形も色もいい県内産に手を出す客はほとんどいない。

「野菜は例年通り県内、県外に出荷するが、自家消費用は作付けしないことにした。土壌が放射能に汚染されていたら、野菜だって危ないだろう。そんなもの家族に食わせられないよ。国や県は『畑地の放射能物質は基準値以下』と言っているけど、汚染されていることに変わりはないからね」 (つづく)

農産物の出荷農家にも責任も問題がある。犯人探しが始まると「村八分にされる恐れがある」と言われたので、地域名や栽培品目は出せないが、福島氏と白川市を結ぶ中通りの野菜生産者は、悪びれもなく言い放った。by 吾妻博勝 (つづく)

「大学の同級生で旅行会社に勤めている友人がいる。彼が言った。『放射能が怖くて県民が逃げ出す所に客を連れて行くことはできない。庭に狂犬病の犬を放しているからいつでも遊びに来てくれと言われノコトコ行く馬鹿がいるか』って。農産物もそれと同じということを福島県民とくに生産者は自覚すべき」

都内有名デパートの売り場主任は「風評被害と非難されるのはハタ迷惑」と苦笑。「福島県民が怖がって食べないのだから、『私たちも食べるのよしましょうよ』となるのは当然。当店も福島県産の農産物を並べているが、お求めになるのはお年寄りが多い。『出身が同じ福島』と同情心から買うケースもある」

英国のウィンズケール再処理工場による海洋汚染は、放出量を減らしても、魚介類の汚染度グラフが30年後でも下がらない。ロブスターなんかがそう。なぜかといえば、放射能が海底にたまって循環するために、いつまでも消えない。それを事もあろうに、今回、東電は「低汚染水」と称して海に放出した。

動物性たんぱく質の4割を魚介類に頼っている日本人は、ヨーロッパ人とは比較にならないほどの危険性を持っている。私たちは寿司が好きだ。毎日魚を食べて生きている人間である。この海に、大量にジャージャーと放射性物質を流している状態である。(広瀬隆)



02. 2011年12月13日 07:31:44: 1laTubqZew

これは一例ですが、原発事故から9月末まで東京の目黒区で普通に生活していた30代後半の独身の男性(3食とも外食とコンビニ)は、検査で1kgあたり5500ベクレル以上のセシウムが確認されたため、真っ青になって仕事をやめて10月中旬に西日本に移住してきました。
( http://twitter.com/#!/kikko_no_blog/status/144865357298008065 )
この男性の場合、137Csのみを200日間経口摂取したものと仮定すると、1日当たり体重1kgにつき約51Bq以上食べた計算になる。
134Csを考慮していない為、大きな値にはなるが、それでも放射性物質の体内蓄積の恐ろしさを示しているだろう。

首都圏で汚染された食品を避けるのは困難だ。137Csに関しては、ロシアの安全基準よりもシビアに考えておく必要があると思う。



03. 2011年12月13日 08:17:21: xTBLVK9vu4
分かり易い投稿 有難うございます。
とても参考に なりました。
西日本も 同じように汚染されてるから 移住しても同じ…と 刷り込まれていました。
新聞では空間線量が 西日本も関東近辺と同じレベルになってたので…
目覚めさせて下さって 感謝します。

04. 恵也 2011年12月13日 11:37:35: cdRlA.6W79UEw : sxLm9AXEDQ
>> 空間線量で判断できるかのような錯覚を与えているのは、情報操作
それは一面的見解に過ぎない。
空間線量なら簡単に測れるが、土壌調査は測るのが難しいし調査対象も
無数に調べる必要がある。

空間線量も土壌調査も両方とも必要であり、両方を考える必要がある。
0.3μSv/hと500Bq/kgが一応も目安だろう。

3・11以前の日本では、空間線量が東日本は0.05μSv/h、西日本は
0.10μSv/hくらいでしたがこれが完全に逆転してます。
それに同じ市内でさえ5倍くらいの差があり、放射能はマダラ状になってる。
山があれば止められるものだし・・・

それだけの差があるのに年間20mSvにして、屋内で8時間、屋外で16時間
なんて計算式は、無意味なお役人様の机上の計算に過ぎない。

むしろ空間線量0.3μSv/h、土壌汚染500Bq/kgを個人判断の基準に
すべきと思うけどほとんどの人は引越しは出来ないでしょう。

>> 1万Bq/?はびっくりして、私だったらその場には入らない」という発言を
>> していますが、この数値はBq/kgに直すと、150Bq/kg位です。

俺の計算とはずいぶん違う。
6.5で割って1500Bq/kgの間違いじゃないかね。

>>01 千葉県産はすぐに売れて次々と補充されるが

俺なら千葉県のどこかが書いてないと、判断基準にならんね。
千葉の柏市や松戸市、東京の水元公園など汚染がひどいところは福島の
汚染の少ないところとは逆転してるでしょう。

福島県でも会津高原や矢祭町などセシウムの量が少ないところはたくさんあるよ。
少なくとも地図を頭に入れてないと簡単に騙されてしまうよ。

>>02 (3食とも外食とコンビニ)は、検査で1kgあたり5500ベクレル以上のセシウムが確認されたため

コンビニなどでは業務用のお米であり、福島県産が大量に使われてるでしょう。
旨さ第一のコンビニ業界ではセシウムなんて無関心じゃないかね。



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