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Channel: 丹沢最高峰 蛭ケ岳1673回超えを目指して 
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相変わらず無神経で無知な安倍  

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一月は外遊に明け暮れるという事は知っていた。

 しかしきょう25日の新聞を見てあらためて驚いた。

 安倍首相はきょうから3日間の予定でインドを訪れるという。

 安倍首相がスイスのダボス会議から帰国したのは23日のはずだ。

 そして昨日24日は通常国会が開会し、安倍首相は施政方針演説を行っている。

 そしてきょう25日、また外遊に出かけのだ。

 要するに施政方針演説を読み上げるためだけに帰って来たというわけだ。

 私があえて「読み上げるため」と書いた。

 それはそうだろう。あれほど長い演説を、外遊ばかりしている安倍首相が自ら考える余裕などない。

 すべて官僚に書かせたものを読み上げただけだ。

 そしてインドに何をしに行くのか。

 報道によればインドに対する原子力発電所の資材や技術の輸出に必要な原子力協定締結のためだという。

 しかし、きょう25日の日経新聞は、はっきりとこう書いている。

 核拡散防止条約(NTT)に加盟していないインドとの間で核不拡散の規定をどう盛り込むかで隔たりが埋まらず、交渉妥結はあきらめた、と。

 何のためのインド訪問なのか。

 安倍首相の外遊はすべていかさまである。


米国が最後通牒「靖国参拝せぬ保証を」
 飼犬が飼主に逆らったらどうなる?」
 https://twitter.com/tokaiama


 えっ、安倍政権は、アメリカにそんなことを言われたのか!?
 と、私は驚きました。
 こうなると、「日本人の精神年齢は12歳」どころではありません。

 このつぶやきに紹介されている記事を見てみましょう。
 日刊ゲンダイ

 「後がない/(C)日刊ゲンダイ

「安倍首相が再び靖国参拝をしない保証を日本政府に求めている」
 複数の米政府当局者の話として、米紙ウォールストリート・ジャーナルが報じたスクープが、安倍政権に衝撃を与えている。要求は非公式なものとされるが、無視はできない。安倍首相は崖っぷちに追い込まれている。

 ハーフ米国務省副報道官は、報道について「真実かどうか分からない」と話したが、否定はしなかった。米側の要求は本当だろうし、それをメディアにリークしたところに、オバマ政権の本気の姿勢がうかがえる。

 元外交官で評論家の天木直人氏が言う。
「日本と米国は同盟国。価値観を同じくしているはずです。それなのに、安倍首相の靖国参拝に対して、<失望している>という談話を出した。“安倍首相とは価値観が違う”と強調したわけです。これだけでも異例の事態ですが、今回の要求はさらに上を行っている。前代未聞でしょう。こんな形で日本政府に要求することもなかったし、その事実が明らかになることもありませんでした。“二度と参拝するな”という強烈なメッセージをメディアにリークすることで、安倍首相への怒りを世界に示したのです。日本との同盟関係を崩さずにやれるギリギリの手段。もう次はありません。最後の忠告と考えるべきです」

 以下、略」
 http://gendai.net/articles/view/news/147503


 このオバマ政権からの要求は、私には、このように目に入りました。
 「晋三よ、もうおしっこをもらすでない」

 そう、親が幼児の自分の子供をしつけている、と。

 マッカーサーの時代は、遠くになりにけり、です。
 日本人は、あれからさらに退行して、幼年期に戻ってしまいました。

 次に、もう一度おしっこをもらしたら、今度は、「おしり、ぺんぺん」だからな。

 で、なぜそうなるのか、です。
 肝心なところは、ここです。
 日本人の精神が、ワールド・スタンダードに照らすと、大人になりきっていない、ということは、すでに明治時代に西洋人から、観察されていました。

 その理由は何か?
 古賀茂氏が、元通産官僚ならではの説明をしています。


 古賀茂明氏「一つは、能力が非常に低いんですね。なんでかというと日本というのは官僚に依存していてですね。官僚の能力が非常に低い為に」
 「要するに世界を見れていないわけですよ。日本の国内のことしか見れていないので。
 そうすると、自分達の天下り先の電力会社とか、電気メーカーとかですね、経団連の大企業とかですね、あるいはそこに融資とか、金融的に関わりを持っている金融機関。こういう所の利益というのが、どうしてもですね切っても切れない仕組みになっている。」
 http://ameblo.jp/misininiminisi/entry-11757761974.html


 これは、古賀氏が、安倍政権が原発推進に固執する理由を説明している箇所ですが、問題が何であろうと、同じことです。
 精神年齢が、大人になりきっていない、と。

 その意味は、俗にいう「じこちゅう」の視線しか持ち得ない、と。
 「ぼくちゃんが欲することは、皆、正しい」。

 安倍首相は、国内でははだかの王様です。
 誰もがアホと思っていても、その利権に供しているために、口に出来ない。

 だから、海の外に出ると、たちまち、そのことが露呈します。
 安倍さんを王様と見なす必要がないから。

 そのうちに、日本人も、その必要がなくなるでしょう。

 たとえば、あしたの日経平均が大いに楽しみではないですか。
 金曜日のダウ・ジョーンズが300ドルを下げました。そして、為替レートも1ドル=102円と、円高に触れて来ました。

 あしたは、「アベノミクス、1年1ヶ月の寿命だった」、と戦後日本の経済史に刻まれることになるか。  






欧米では、政治指導者は「緊張状態にある国家に対して、最終的な開戦が避けられないと考えてはならない」がタブーとされる。(だからこそ、ネオコンが批判されたわけなのだが)そこに、安倍首相はまさしく、そうした思考法を満面の笑みで開陳し、しかも、代表的な駄目な事例とされる第一次大戦を欧米のエリートの前で、しかも欧州で持ち出したのである。

欧米のエリートの思考方法からすれば、中国との開戦を決意した危険な指導者としか思えない。しかも、さんざん今まで欧米紙では、右翼、右翼と言われてきた男である。特に、そういえば、中国大使が盛んにいってたな……と盛んにロビー活動をする中国人の言動は、その説得力を倍加させる。



2.相変わらず無神経で無知な安倍首相:ヴィルヘルム二世の後継者を宣言

ここまでいうと、「いや、安倍首相は、相互依存関係が戦争を防ぐと戦争の可能性を否定してるじゃないか」という反論があるかもしれない。しかし、これが皮肉しか聞こえないのだ。池田先生も過去に指摘されていたように、第一次大戦前の欧州では、ノーマン・エンジェルに代表される論者が「相互依存関係は戦争を回避する」と主張していた。当時はフランス産とれたてのリンゴをイギリスでもわずかな日数で食べられたという逸話もあるほど、かなり密接な経済関係があったし、電信や映画といったコミュニケーション技術の発達等はそうした主張の説得性を高めていた。

だが、こうした状況に逆に相互依存関係に慢心した各国、特にドイツのヴィルヘルム二世に代表される政治指導者の振る舞いや、相互依存関係の深さによる国際間の摩擦の増大は危機を高め、最終的にサラエボの銃声を契機に戦争に突入した。そして、クリスマスまでに終わると思われる戦争は破滅的な結果となって、4年にもわたった。これが欧州の歴史である。

そんな欧州のエリートが集まる会議で、「戦争になるかもしれないけど、相互依存関係があるので大丈夫です」と、しかも第一次大戦直前の英独関係を使って説明するのは、ドイツを戦争に導いたヴィルヘルム二世の後継者を襲名披露しつつ日中戦争開戦をアピールしたいのか、もしくは、日本の政治指導者は余程の「馬鹿(ルーピー)」だとアピールしたいのか、のどちらかでしかない。

3.ダボス会議の発言の影響

安倍首相は意気揚々とダボス会議へ旅立った。しかし、それは不味い零細ラーメン屋がテレビ出演したのと同じ効果となった。要するに、それまでは細々とやっていたのに、なまじテレビに出て客が殺到したが、不味いラーメン屋という評判が拡散するという逆効果である。

そして、なにより不味いのは、これまでの日本政府の「中国が挑発している」という説明は説得力を失ったということである。欧米人からすれば、ヒトラーの友人の神社を参拝した首相が中国との戦争は不可避と宣言したとしかみえない。つまり、中国政府のいう「日本が中国を挑発している」という説明が説得力をもってしまったのである。

実際、安倍首相の中国は年間の軍事費を10%のペースで増加させているという主張も、英国のテレグラフ紙からは「そうは言うけど、日本は昨年度予算で軍事費を増加させたし、戦後では最大のヘリ空母(ジェット機も搭載可能)を進水させたよね」と、お前がいうなという扱いを受けている。私もこのテレグラフ紙の意見は相当おかしいとは思うが、問題はそこではなく、安倍首相がそういう反応を受けているということなのだ。

また、特に深刻なのは、私も彼らに言われたことがあるが、よく日本側が英米などで言われる、「安倍首相は、今なら勝てると思っているのではないか?このままでは日中は軍事的に逆転する。であるならば今ここで戦争をしようと考えているのではないか。勝てる内に、米国を引きずり込んで、中国の軍事力を粉砕して、将来に渡る安心を得ようとしているのではないか?実際、君たちだって1941年に真珠湾を攻撃したときだって、今なら勝てるが将来は米海軍の物量に勝てないって理由で対米戦を決意したじゃないか」という欧米の一部の疑念が証明されてしまったことである。

実際、安倍首相は、尖閣諸島周辺の紛争でならば海自・海保は勝利できると信じているとの話も私でさえ聞くので、あまり信じたくはないのだが、欧米人がそう思ってしまうのは無理もない。(むしろ、これは本当なのかもしれない)



4.結論:予想される最悪の事態

まとめると安倍首相は、欧州でも戦争をもくろむ危険な指導者、それか極めつけの馬鹿、つまり右翼のルーピーと思われたようだ。ついに米国だけでなく、欧州他でも右翼のルーピーとなってしまったのである。しかも、鳩山首相と違い、日本人から支持されていると思われているのである。鳩山首相は国民からも馬鹿にされ、官僚からも馬鹿にされ、与党からも馬鹿にされた。しかし、安倍首相はフェイスブックには大量のいいね!があり、支持率も高く、政治の菅・官僚の谷内の強圧によって政治家や官僚も批判しない。ついでに、熱狂的な支持者がネットで暴れている。要するに、日本国民も安倍首相と危険な右翼の国民と思われているのである。

正直不愉快な話だが、これが現実なのである。世界が間違っている。そう一部の日本の人は言うかもしれない。
私だってそういいたくなる部分もある。だいたい、安倍首相とその取り巻きは、こうした言動を連発しているようにヴィルヘルム二世より頭が悪いし、国際常識もない。日本国民だって、そこまで危険な戦争を望んでいないだろう。

しかし、安倍首相やネット右翼の愚かな行動は中国の「戦争を望む日本」論をまさに証明しているとしか言いようがないのだ。彼らの理屈は先日の論考でも書いたが、欧米人の納得する理屈ではないのだ。大体、世界が間違っていて、自分が正しい。だから世界と対決するというのが、政治指導者、いや社会人として賢明な行動だろうか。

こうした状況はどういう結果を生むのだろうか。
第一は、既に何回も述べたように中国が正しく、日本が危険という国際社会の反応を生む。
第二は、これ幸いと中国が尖閣諸島を奪取しても国際社会は日本が悪いと批判する。なにせ、開戦を決意したと安倍首相は宣言しているのだ。どうしようもない。
第三は、日本の説得力は根本的にないので、日中や日韓の問題では日本が不利になるし、第三国は助けないばかりか日本が非難される。
第四は、北朝鮮問題では、日本は12歳のままということで、日本を除く米中韓で裏側の協議が進む。

つまり、日本はあらゆる問題で大人扱いされず、貧乏くじを引かされ、拉致被害者も帰ってこないのである。安倍首相が存在し続ける限り、日本人は12歳扱いなのである。ダボス会議での安倍首相が国際社会に与えた衝撃は、私たちにそういう形で跳ね返ってくるのだ。

だからこそ、繰り返し言いたい。安倍首相一派は、早く別の自民党議員―勿論、ナチスのやり口に学ぶ麻生等ではない―に譲るべきなのだ。日本の国益と日本人の名誉のために。


付記

こういう風に「名誉のために」というと、第二次大戦での名誉という人もいるが、貴重な外貨を稼ぐために涙を呑んだ女工やからゆきさん、江戸時代とは比較にならない重税にあえいだ国民、血を流して努力した外交官、明治の戦争で死んだ兵士たち、彼らが何のために苦労したかを考えてほしい。

欧米から一等国と言う評価を受けて、日本の自立を確保する為だったのではないか。それをドブに捨てたのが東条たちであり、そして、今捨てようとしているのが、その孫の安倍首相なのではないか。もう一回、そんなみじめ苦労を子や孫にすべきなのだろうか。孫の貯金箱を叩き壊して、死んだ爺さんの墓作りに使うのが愛国者のすることなのだろうか。私は嫌だ。存在しない過去より、確実にあるべき未来に使うべきだ安倍首相の支持者は、こうした現実を考えてほしい。



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