犬HKBSクラシック倶楽部で知ったピアニスト・ピアニズムたちです
かつてライブで聞いた25年前のピアニストたちしか知らなかったので
これは、今をときめくスーパー超絶技巧若手ピアニストを含めて一番の収穫でした
クラシック音楽を聴き始めた当初は
初めてマイカーに搭載されたCDプレイヤーで
1997年10月でした
ベートヴェン・ピアノ協奏曲3,4番は巨匠ルービンシュタインのものでした
車の中で大音量にしてコンサート会場にしていました
そして、今は
平日の朝は6時から室内楽を中心に
若手アーチストや、たまにプレスラーさんのような巨匠にも会える
とっても、好い朝の時間となりました
以下の三人は、最近放映された、心に滲みたシューベルト魂です
−シューベルト晩年の静謐な世界に包まれる祈りの響き―
BSプレミアム クラシック倶楽部 2013年8月22日
ポール・ルイス ピアノ・リサイタル
”ワルツレントラーとエコセーズ D.145"から
ピアノ・ソナタ ト長調 D.894
シューベルト作曲
ピアノ:ポール・ルイス
[2011年7月1日, 東京・王子ホールで収録]
ポール・ルイスは、アルフレッド・ブレンデルの薫陶を受けるイギリスの若手ピアニスト。BBCの「新世代アーティスト」、ウィグモアホールの「ライジング・スター」、ロイヤル・フィルハーモニック協会「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」に選出されるなど、イギリス国内はもちろん、2004年、2005年と優れた録音に贈られるオランダ・エジソン賞を受賞するなど国際的にも高い評価を受けています。2011年から13年にかけて、世界13カ所でシューベルト・ツィクルスを展開中(日本では東京・王子ホール)で、深い洞察力による情感豊かなピアニズムが高く評価されています。次代の巨匠として着実にキャリアを重ねているポール・ルイス、今回の最後の3つのソナタというプログラムは、実はこのツィクルスを締めくくるもの。ソロだけでなく歌曲の伴奏やピアノ・デュオにも取り組みながらシューベルトの本質をとらえ、心の奥に染み込む演奏を聴かせるポールの名古屋初リサイタルは必聴です。
(プロフィール)
ポール・ルイスは、世界のメジャーな音楽ホールと音楽祭に定期的に出演。同世代のピアニストとして最も人気のある一人である。
イギリスのリヴァプール生まれ。チェタム音楽学校でリスザルド・バクスト氏に、ロンドンのギルドホール音楽学校でジョン・ハヴィル氏に師事。その後、アルフレッド・ブレンデル氏から正式に教えを受ける。1994年のロンドン国際ピアノコンクールを含め多くのコンクールで成功した後、BBCの「新世代アーティスト」に選ばれる。またウィグモア・ホールはヨーロッパ・コンサート・ホール協会の「ライジング・スター」の代表演奏家にポール・ルイスを選出する。高い評価を受けているシューベルト・ピアノ・ソナタ・シリーズはウィグモア・ホールを含め英国中の会場で演奏会が持たれる。また、「サウス・バンク・ショウ・クラシック音楽賞」と2003年のロイヤル・フィルハーモニック協会の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞。
BSプレミアム クラシック倶楽部 2014年1月10日
メナへム・プレスラー ピアノ・リサイタル
”版画”から 塔、雨の庭 ドビュッシー作曲
ピアノ・ソナタ 変ロ長調 D960 シューベルト作曲
ピアノ:メナへム・プレスラー
[収録:2011年5月16日, 東京・サントリーホール ブルーローズにて]
メナへム・プレスラー
1923年ドイツ生まれ。イスラエルを経て米国に移住。1946年サンフランシスコのドビュッシー・コンクール優勝。
フィラデルフィア管弦楽団と協奏曲を共演。1955年、バイオリンのギレー、チェロのグリーンハウスとボザール・トリオを結成。解散まで53年間、創設メンバーとして活躍。
1996年、72歳にしてカーネギーホールでリサイタル・デビュー。現在インディアナ大学で教鞭を執り、各地で講習会を開催。ヴァン・クライバーン、エリザベート王妃、アルトゥール・ルービンスタインといった各国際コンクールの審査員も務める。
彼は今年12月に87歳を迎えるが、いまなお各地で後進の指導にあたりながら、現役のソリストとして活躍を続ける、まさに大器晩成の名匠である
【いきなり出現したトップ・ピアニスト】
先月、ボザール・トリオの創設メンバーのひとりで、チェリストのバーナード・グリーンハウスが亡くなった。1916年生まれ、95歳から96歳にならんとするときに届いた訃報だった。その先輩とともに作り上げた屋台を、近年まで後進の演奏家と分かちあい守ってきたのが、ピアニストのメナヘム・プレスラーである。ヴァイオリニストのダニエル・ホープが多忙となり、トリオはほぼその歴史を終えたが、その梁はまだまだ役割を終えたわけではない。ソロ・ピアニストとしてのプレスラーが、いきなり規定打席に達した4割打者のように、忽然と世界のトップ・ピアニストたちの先頭を歩み始めたのだ。
クラシックの様式の表現についてはいろいろな真理が探究され、歴史的に積み上げられてきてもいるだろう。しかし、その究極は結局、あらゆる表現を刺し貫く不動の、ひとつの真理である。プレスラーの表現はどんな楽曲に対しても、常に柔らかい。
BSプレミアム クラシック倶楽部 2014年1月8日
クン・ウー・パイク ピアノ・リサイタル
即興曲D.899から第1番ハ短調 シューベルト作曲
3つのピアノ曲D.946から第3番ハ長調
楽興の時D.780から第2番変イ長調
3つのピアノ曲D.946から第2番変ホ長調
即興曲D.899から第4番変イ長調
楽興の時D.780から第6番変イ長調
ピアノ:クン・ウー・パイク
[収録:2013年11月8日/トッパンホール]
クン・ウー・パイク
白建宇(ペク・コヌ、クン=ウー・パイクとも、1946年5月10日 - )は韓国出身のピアニスト。現在はパリ在住。
10歳でグリーグのピアノ協奏曲を韓国国立交響楽団と共演し、デビュー。のちにニューヨークのジュリアード音楽院で学ぶが、コンクール歴はそれほど多くなく、ナウムバーグ国際コンクール優勝とブゾーニ国際コンクールの入賞ほかが獲られた程度である。しかしながら、彼が頭角を現したのは若手時代ではなく壮年期を迎えて自分のスタイルを確立した頃からである。当初はラヴェルやプロコフィエフなどの切れ味の鋭いピアニズムを優先する作曲家を多くてがけ、その延長線上でソラブジの薫る庭なども韓国人で初めて弾いている。その彼が打鍵のスピードを落とし叙情性を強調し始めたのはフォーレのアルバムを出した頃になる。近年はベートーヴェンにも取り組むなど、芸風を広げている。その一方で現代音楽にも造詣が深く、姜碩煕のピアノ協奏曲の初演者でもある。
以下は
シューベルト作品以外でお勧めです
BSプレミアム クラシック倶楽部 2013年5月22日
ユジャ・ワン ピアノ・リサイタル
ラ・ヴァルス ラヴェル作曲
ガーゴイル 作品29 リーバーマン作曲
ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調作品36(1931年改訂版)ラフマニノフ作曲
糸を紡ぐグレートヒェン シューベルト作曲
トッカータ作品11 プロコフィエフ作曲
ピアノ:ユジャ・ワン
[収録:2013年4月17日/トッパンホール]
ユジャ・ワン (王 羽佳)
1987年北京生まれ。6歳からピアノを学び始め、北京の中央音楽学院を経て、フィラデルフィアに移りカーティス音楽院でゲイリー・グラフマンに師事。2008年にカーティス音楽院卒業。2005年にズーカーマン指揮のオタワ・ナショナル・アーツ・センター管弦楽団とメジャー・コンサート・デビューをしてから、カナダ中の記者が「スター誕生」と注目し始め、2006年以降、シカゴ響、ニューヨーク・フィル、ボストン響、サンフランシスコ響、サンクトペテルブルク・フィル、他、一流オーケストラへの客演やリサイタルが激増。2009年はロス・フィル、ロンドン響、モーツァルト管とルツェルン祝祭管、他多数の一流オケへの客演、パリ、ロンドン、ミュンヘン、他でのリサイタル、ミケランジェリ音楽祭、バートキッシンゲン音楽祭、ヴェルビエ音楽祭でのリサイタルも予定され破竹の快進撃を続けている。
BSプレミアム クラシック倶楽部 2013年12月17日
エフゲーニ・スドビン ピアノ・リサイタル
ソナタ ト短調 ドメニコ・スカルラッティ作曲
ソナタ ト長調K.455 ドメニコ・スカルラッティ作曲
喜びの島 ドビュッシー作曲
超絶技巧練習曲集第11番”夕べの調べ” リスト作曲
忘れられた調べ第2集から”悲劇的ソナタ”作品39第5 メトネル作曲
ピアノ・ソナタ第5番作品53 スクリャービン作曲
ソナタ ロ短調K.27 ドメニコ・スカルラッティ作曲
ピアノ:エフゲーニ・スドビン
[収録:2012年10月16日/東京・すみだトリフォニーホール]
エフゲーニ・スドビン
1980年サンクトペテルブルク生まれ。幼少の頃から優れた音楽的才能を発揮し、1987年にはサンクトペテルブルク音楽院へ入学。90年にベルリンで研鑽を積んだ後、97年よりロンドンに居を構え、王立音楽院でクリストファー・エルトンに師事。その間にイタリア、コモ湖国際ピアノアカデミー参加、マレイ・ペライヤ、クロード・フランク、レオン・フライシャー、スティーヴン・ハフ、アレキサンダー・ザッツにも師事する。
BSプレミアム クラシック倶楽部 2013年11月19日
アンドリュー・フォン・オーエン ピアノ・リサイタル
ピアノ・ソナタ第21番ハ長調作品53「ワルトシュタイン」 ベートーベン作曲
亡き王女のためのパヴァーヌ ラヴェル作曲
バレエ音楽「ラ・ヴァルス」 ラヴェル作曲
[収録:2012年9月28日/東京・紀尾井ホール]
アンドリュー・フォン・オーエン
16歳でエサ=ペッカ・サロネン指揮のロサンジェルス・フィルと共演し、ピアニストとしてデビュー以来世界中で喝采をもって迎えられてきた。
幅広いレパートリーを持つオーエンは、最近のオーケストラとの共演だけでもサンフランシスコ交響楽団・チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番、デトロイト交響楽団・ラフマニノフピアノ協奏曲第2番&ベートーベンピアノ協奏曲第4番、フィラデルフィア交響楽団ラフマニノフピアノ協奏曲第3番&パガニーニ変奏曲など多岐にわたる。
度々招かれているスポレート音楽祭inUSAではピアニスト、また指揮者としてハイドン、モーツアルト、ベートーベン、ラヴェル、クルト・ワイルなどの協奏曲やおオーケストラ作品を共演する。2009年7月4日の独立記念日には、アメリカ合衆国議会議事堂においてナショナル交響楽団とガーシュインのラプソディ・イン・ブルーを演奏し、その模様はPBSを通じて世界中に放映された。
BSプレミアム クラシック倶楽部 2013年8月9日
ユリアンナ・アヴデーエワ ピアノ・リサイタル
ソナチネ ラヴェル作曲
ピアノ・ソナタ 第2番 ニ短調 作品14 プロコフィエフ作曲
歌劇”タンホイザー”序曲 ワーグナー作曲、リスト編曲
18の小品 作品72より”めい想曲” チャイコフスキー作曲
ピアノ:ユリアンナ・アヴデーエワ
[収録:2011年11月5日/東京オペラシティーコンサートホール]
ユリアンナ・アヴデーエワ
2010年、ワルシャワで開催された第16回ショパン国際コンクールにおけるセンセーショナルな優勝により、ユリアンナ・アヴデーエワは世界の舞台で一躍注目を浴びる事になった。ワルシャワおよびニューヨークでのアラン・ギルバート指揮ニューヨーク・フィルハーモニックとの共演、東京でのシャルル・デュトワ指揮NHK交響楽団との共演には大きな期待が寄せられ、ロンドンのサウス・バンク・センター主催による「インターナショナル・ピアノ・シリーズ」の一環でクイーン・エリザベス・ホールにて行われる彼女のリサイタルへの関心も高まっている。これら全ての公演に登場すりのが、世界屈指のコンクールの覇者ユリアンナ・エヴデーエワなのである。
ユリアンナ・アヴデーエワはショパン国際コンクールで女性として45年ぶりに第1位に輝くのみならず、高名な審査員たちより、クリスティアン・ツィメルマン最優秀ソナタ演奏特別賞も授与された。これまで既に、ブレーメン・ピアノ・コンクール(2003年)やジュネーヴ国際コンクール(2006年)を初めとする多くの著名な国際コンクールで優秀な成績を収めており、それ以前にも、20歳という若さでカール・ツェルニー若手ピアニストのためのコンクール(プラハ)で優勝するなど頭角を現していた。そのほか、アルトゥール・ルービンシュタイン記念若手ピアニストのためのコンクール、A.M.A.カラブリア国際ピアノ・コンクールでも第1位を獲得している。
1985年、モスクワ生まれ。幼い頃よりその芸術の才を育み、弱冠5歳より、突出した才能のある若手音楽家のためのグネーシン特別音楽学校にて、エレナ・イヴァノワのもとでピアノを学ぶ。2003年、スイスに留学しチューリッヒ芸術大学にてコンスタンティン・シチェルバコフに師事し、2006年から2009年まで、シチェルバコフの助手を務めた。並行して、愛着ある故郷モスクワでも勉強続け、グネーシン音楽院のウラディーミル・トロップのもとで学んだ。2008年、チューリッヒおよびモスクワの学校をトップレヴェルの成績で卒業。同年、W.G.ナポレが主催する名高いコモ湖国際ピアノ・アカデミーに入学し、著名なピアニストたちの貴重な薫陶を受けている。