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クラシック倶楽部  フランシスコ・フローレス トランペット・リサイタル

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クラシック倶楽部  フランシスコ・フローレス トランペット・リサイタル

多彩な響きを心がけるトランペット奏者


撮影・小林武仁 近年、優れた音楽家を続々と送り出し、世界的に注目されているベネズエラのオーケストラ教育システム「エル・システマ」。

 そこから生まれたトランペットの新星が8日、東京・渋谷のハクジュホールでリサイタルと公開レッスンを開く。

 8歳からトランペットを始め、「シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ」で腕を磨いた後、フランスに留学。「名トランペット奏者、モーリス・アンドレを生んだ国で勉強したかった」。驚異的な技巧で多くのコンクールを制覇し、世界に活躍の場を広げた。

 ラテン気質の明るい音色と躍動感あふれるリズムが持ち味だが、それだけではない。7月にグラモフォンから発売されたデビューCD「カンタール」(スペイン語で「歌う」)では、ネルーダやタルティーニなど18世紀の作曲家の協奏曲のよく知られたメロディーを情感豊かに紡ぎ、見事に歌っている。「7種類の楽器を吹き分け、微妙なニュアンスから生まれる多彩な響きを心がけました」

 2008年以来、すでに6回来日しており、小沢征爾の指揮で演奏したこともある。「日本の金管奏者の水準の高さには驚かされる。子供のころからしっかり基礎を身につけるからでしょう。ただし、ちょっと練習しすぎかな」。理想の演奏はトランペットで歌や踊りを表現することだと言う。

BSプレミアム 月〜金曜 午前6時〜6時55分
国内外の一流演奏家のリサイタルを、豊富なラインナップでお送りします。
次回の放送予定
12月20日(金) 午前6時00分〜6時58分



「コンクールの独奏曲」
(作曲)シャルリエ、(トランペット)フランシスコ・フローレス、(ピアノ)大室晃子
「チゴイナーワイゼン」
(作曲)サラサーテ、(編曲)ロバーツ、(トランペット)フランシスコ・フローレス、(ピアノ)大室晃子
「演奏会用練習曲 作品49」
(作曲)ゲディケ、(トランペット)フランシスコ・フローレス、(ピアノ)大室晃子
「1969」
(作曲)ペドロ、(トランペット)フランシスコ・フローレス、(ピアノ)大室晃子
「私のお兄さん」
(作曲)バエス、(編曲)フローレス、(トランペット)フランシスコ・フローレス

「アルゼンチン舞曲集」
(作曲)ヒナステラ、(ピアノ)大室晃子

今日はアルゼンチンの作曲家、アルベルト・ヒナステラ(ジナステラ)(1916-1983)
の作品からアルゼンチン舞曲集Op.2を紹介します。

A.ヒナステラはリベルタンゴなどで有名なピアソラの師であり、
その作風は無調に近く、炸裂する南米らしいリズムが特徴的です。

今回紹介するOp.2はヒナステラ作品では比較的よく取り上げられる人気の初期作品集です。

この曲集は
第1番"年老いた牛飼いの踊り"
第2番"優雅な乙女の踊り(粋な娘の踊り)"
第3番"はぐれ者の(荒くれ者)ガウチョの踊り"
の全3曲から構成されていて全部で7〜8分ほどです。

!音量注意!動画は拍手から始まります

演奏:ロベルト・プラノ

第1番"年老いた牛飼いの踊り"

全体的に乾いた音でリズムが(複雑ですが)明確に聴こえる。前奏曲風な曲。
 他の第2,3番に隠れがちですがアルゼンチンの伝統舞踊"マランボ"を取り入れているので
タイトルから察するに伝統をヒナステラ風に凝縮した曲と言えます。
 曲の最後にはヒナステラの作品にみられるギターの解放弦(E-A-D-G-B-E)が聞こえます。

第2番"優雅な乙女の踊り(粋な娘の踊り)"

よくみられる打楽器的奏法でなく、しっとりと歌われノクターンのようなメロディが美しい曲。
しかし、伴奏やメロディの歌わせ方からはどことなくアルゼンチンの情熱を見せます。

第3番"はぐれ者の(荒くれ者)ガウチョの踊り"

"ガウチョ"とはよくアルゼンチン版のカウボーイと言われ、放牧で暮らしていた人々のこと。
ヒナステラの特徴が存分に生かされていて人気の高い曲です。
荒々しく生き生きと描かれたガウチョの、カウボーイといわれる意味が分かるような
疾走感が楽しく面白いです。


ヒナステラという名前を最初に知ったのはピアニスト瀬田敦子さんの演奏を
聴いたのが最初でした。まあ、その初めに聴いたときはよくわかりませんでしたが(汗)
現在の僕もヒナステラの作品をよく理解できているとは思えませんが
アルゼンチンの伝統からくる音はアフリカ系などとはまた違った活気があり興味深いですね。

今回の曲は聴くからに難しそうですが快速系・爆走(爆奏?)系が好きな人にどうでしょう?(汗;)




「カプリース」
(作曲)トゥリン、(トランペット)フランシスコ・フローレス、(ピアノ)大室晃子
「ベネズエラ風ワルツ」
(作曲)パキート・デ・リベラ、(編曲)マルコ・リソ、(トランペット)フランシスコ・フローレス、(ピアノ)大室晃子



東京生まれ。東京藝術大学音楽学部付属音楽高等学校,東京藝術大学,同大学院修士課程を経て渡独。

フライブルク音楽大学を最優秀で卒業後,ドイツ・バーデンビュルテンベルク州立銀行より奨学金を得て,シュトゥットゥガルト音楽・表象芸術大学大学院に進む。同大学院ソリスト課程を首席で修了し,国家演奏家資格を最優秀の成績で取得。

シュトゥットゥガルト音楽・表象芸術大学大学院在学中,ピアノ科助手として教鞭をとり,管楽器科の伴奏助手も努める。

また,イタリア「マルサラ市国際ピアノコンクール」,スペイン「ウエスカ市国際ピアノコンクール」など数々の国際コンクールでの受賞歴を持つ。

6年に及ぶドイツ在住中に、ヨーロッパで様々な音楽活動を展開。

教会音楽師としてフライブルクの著名教会で定期的なミサを担当し,ミュンヘンユースオーケストラの一員としてカール・オルフ音楽祭や国内ツアーに同行。

ソロ・リサイタルの開催とともに,ドイツ国内外での歌曲伴奏や室内楽の演奏会にも多数出演。

それらの幅広い活躍がヨーロッパ各紙やTVでも度々とりあげられる。また,ユーディ・メニューインの提唱に基づくヨーロッパのNPO団体「Live Music Now」専属ピアニストとなり,その経験を生かして日本に帰国後もアウト・リーチ活動にも力を入れている。

また,幅広いレパートリーと豊富な経験に支えられた演奏で,他の演奏家から絶大な信頼を得ており,室内楽や伴奏の分野でも活躍の場を広げている。それらの演奏収録やインタビューなどがNHK放送をはじめ全国各地でのテレビ,ラジオなどで多数取り上げられている。

これまでに岡崎悦子,植田克己,浜口奈々,ヴィタリ・ベルゾン,ヴォルフガング・ブローザーの各師に師事。現在東京藝術大学(指揮科演奏研究員)、上野学園大学において後進の指導にあたっている。

(社)日本演奏連盟、公益財団法人日本ピアノ教育連盟会員。




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