一日目の土曜日は日向薬師バス停から
北東気流で天気も霧雨なので
下社トラバース道で大山南尾根へ出るも
浅間山の下りが足に痛くて
不動乗越から下山
日曜日は
昨日より足も改善出来たようなので
先週の富士山よりはプレッシャーもなく
大倉尾根の下りは108分を要しました
登りは行けそうですが
山は下りが付きものなので
やはり
ロード走がまったくできない今は
しばらく大事にして様子見です
肉離れの症状、原因、治療法、応急処置、リハビリなど肉離れに関する情報を専門に掲載しております。肉離れはなぜ発症するのか?どのような時に肉離れが発症するのか?など肉離れの発生原因から、肉離れを発症してしまった場合の応急処置方法、治療期間のリハビリトレーニング、競技への復帰までにかかる治療期間の目安まで、出来る限り初心者にもわかりやすいように解説しております。
◆ふくらはぎの筋肉の構造
◆ふくらはぎの筋肉構造について
ふくらはぎの筋肉は、表面にある筋肉と、内部にある筋肉で構成されております。
この表面にある筋肉とは、つま先をピンと伸ばした際に、ふくらはぎに盛り上がりを見せる筋肉ですね。
このふくらはぎの筋肉を構成する筋肉郡は
・腓腹筋(ひふくきん)
・ヒラメ筋
の2つの筋肉によってふくらはぎの筋肉が構成されております。
中でもふくらはぎの筋肉で表面上に見える筋肉が「腓腹筋(ひふくきん)」です。
◆腓腹筋は速筋繊維の割合の高い筋肉
腓腹筋は2つの筋頭をもつ筋肉で、ヒラメ筋と合わせて
・「下腿三頭筋」(かたいさんとうきん)
とも呼ばれます。
下腿三頭筋は足関節の動きに大きく関与する筋肉で、
・つま先を伸ばす動作(底屈)
・かかとを上げる動作(底屈)
などの際には、主力の筋肉として活躍します。
治療期間中はつま先を脛の前面側に近づける動作(背屈)は患部を引き伸ばすことになり筋膜の回復を損なう可能性がある為、背屈動作には制限が必要です。
尚、ふくらはぎの筋肉の中でも最も肉離れを発症しやすい腓腹筋と呼ばれる2つの筋頭をもつ筋肉は「速筋繊維」の割合が非常に高い筋肉であり、疲労に弱いという特徴をもつ筋肉でもあります。
その為、強い筋力を発揮する動作が繰り返されるようなスポーツ競技を実践している場合は腓腹筋の肉離れを発症しやすくなります。
◆肉離れとはどんな怪我?
◆肉離れは筋肉の断裂障害です。
スポーツ選手などが「肉離れ」により戦線離脱・・・
という記事がよくニュースで掲載されますが、この肉離れとは、いったいどんな怪我なのでしょうか?
この肉離れとは、「筋肉の収縮動作」が急激に行われた際に筋肉そのものに
・筋肉の部分断裂
・筋肉の完全断裂
を発症する筋肉の障害です。
日常生活範囲の運動動作では筋肉が肉離れを起こす事はまずありませんよね。
これは、筋肉の運動エネルギーを生み出すメカニズムが関係しております。
◆日常生活レベルの運動量の場合は多くのエネルギーを必要としない
筋肉は通常
・筋収縮(きんしゅうしゅく)
という過程を得ることで「運動エネルギー」を発揮します。
そして、この筋収縮が大きく、素早くなるほど、より大きな運動エネルギーが生み出されます。
日常生活レベルの運動量の場合は、多くのエネルギーを必要とすることはありません。
ですから、筋収縮もより少ない収縮で十分、日常生活レベルの運動は補う事が出来るのですね。
◆肉離れ治療法【肉離れの主な症状】
◆肉離れの症状は医学的に3段階
肉離れの症状は、肉離れの症状の重さによって、医学的に3段階の症状に分けられます。
以下、3段階の症状の特徴をまとめましたので、現在自分の肉離れがどの段階にあたるのかを確認してみましょう。
肉離れでは、この症状の段階によって治療方法も異なってきます。
★第1段階=軽症
肉離れの症状は非常に軽く、部分的に小規模の断裂が生じているケースです。
痛みはありますが自力の歩行が可能の状況がこの「第1段階」にあたります。
★弟2段階=中程度
肉離れの症状は中程度の段階です。
弟2段階の症状では
筋繊維の一部断裂
・筋膜の損傷
・皮下内出血
が発症しているのが通常で、自力歩行が難しくなってきます。
◆重症の肉離れの場合は手のひらで陥没を確認できる
★弟3段階=重症
かなり重傷の肉離れの状況です。
筋繊維に部分断裂が深く発症し、「圧痛顕著」を行うと、幹部には陥没が確認できます。
圧痛顕著(あっつうけんちょ)とは、幹部と思われる部位を指で押しながら圧迫し、症状を確認する方法です。
この段階になると「自力歩行はほぼ不可能」となり、痛みも非常に激しい激痛を伴うようになります。
競技復帰までの治療期間の項目でも解説しているとおり、軽度・中度と比較すると重度の第三段階に至った場合の実践競技への復帰までの期間は倍以上の時間がかかります。
もし弟3段階の症状に該当すると思われる場合は、早期の医師の診察が必要となります。
スポーツトレーナーの方や、指導者の方は、これらの症状の度合いを判断する知識を身につけておくことも大切ですね。
以上が3段階の症状の特徴です。
◆肉離れの発症原因
◆肉離れの発症原因について
肉離れの発症原因は、筋肉の瞬間的な収縮が過度に行われる事によって
・筋細胞
・筋膜(きんまく)
が急激に引き伸ばされて、「部分断裂」をおこすのが主な原因です。
肉離れ症状は、幼少期~子供に発症するケースが少なく、比較的筋肉も骨格も完成段階にある高校生以上の人に多く発症する事も大きな特徴です。
これは、幼少期の子供には、まだ「強力な筋収縮」を行う筋肉そのものを持っていない点と
・筋肉の柔軟性が高い点
が発症率が低くなる傾向の原因と考えられております。
◆柔軟性の低下は20歳過ぎにはじまる
人体の筋肉と腱の柔軟性は一般的に
・20歳を過ぎた時点
から、徐々に低下する傾向にある事はスポーツ科学の分野においてすでに明らかになってきております。
ですから、柔軟性を失いつつある成人の筋肉は、
・瞬間的な筋収縮の際に肉離れを発症しやすい傾向にある
という点も、肉離れの発症原因の一つと言えるかもしれませんね。
◆肉離れを発症しやすいスポーツ競技
◆爆発的な運動エネルギーを必要とする動作
肉離れは、急速に大きな「筋収縮」を強制された際に筋肉に障害をもたらす筋肉の障害です。
ですから、「より多くの筋収縮」が必要となるスポーツ競技では、肉離れを発症する可能性が高まることになります。
筋肉の運動エネルギーを生み出すメカニズムにてご説明しましたが
「筋肉は通常、筋収縮という過程を得ること」で「運動エネルギー」を生み出しながらエネルギーを発揮します。
そしてスポーツ競技などでより多くのエネルギーが必要となる場合は、より大きく、素早い筋収縮が強制されます。
肉離れをよく発症するケース・競技としては、
・陸上競技(短距離)のスタートダッシュ
・野球のベースランニング
・バレーボール選手のスパイクジャンプ
・競輪選手のスパート
などの、「爆発的な運動エネルギー」を必要とするケースが大半であるのも、この筋肉の運動エネルギーを生み出すメカニズムによるものなのですね。
◆肉離れを発症しやすい動作
肉離れを発症しやすい動作としては、強い筋力の出力を発揮する動作全てが対象となります。
もし現在肉離れを既に発症している可能性が検討される場合は、強い筋力を発揮する動作時に強い痛みを感じた可能性がないか思い出して見ましょう。
具体的には、前項で解説したようにダッシュ動作やジャンプ動作などが代表的な動作としてあてはまります。
またテニスやバドミントン、卓球などの競技の場合は左右のフットワークの強い切り替えし時にも肉離れを多く発症します。
特にテニスはゲームが長時間に渡るケースも多く、疲労が蓄積した状態の中でも尚、何度も切り替えしが強要されるため、肉離れをより発症しやすいスポーツ競技の代表と言えるでしょう。
◆肉離れの応急処置方法について
◆肉離れの応急処置方法について
肉離れを実際に発症してしまった場合は、まず焦らずに症状を確認する必要があります。
⇒肉離れの症状の確認方法についてはこちらの記事をご参照ください。
症状を確認し、弟3段階に至っていないと判断されるケースでは、まずスポーツ障害の応急処置の基本とも言える
・RICE処置(ライスしょち)
を適切に行っていく事が重要となります。
RICE処置とは、スポーツ障害全般の応急処置方法の基本として非常に重要な処置方法となります。
◆RICE処置の名前の由来について
RICE処置という言葉を初めて耳にした方の為に簡単な豆知識として名前の由来について確認しておきたいと思います。
RICE処置のRICEとはその処置方法の頭文字のイニシャルから名づけられており
●R = Rest(安静)
●I = Ice(アイシング)
●C = Compression(圧迫・固定)
●E = Elevation(挙上)
の処置を行う意味をもっております。
RICE処置は応急処置の大原則ともなっており、肉離れのみならず様々なスポーツ性障害の応急処置の基本となる治療法です。
⇒肉離れの応急処置のポイント
スポーツアスリートやスポーツトレーナーを目指している方は必ず覚えなくてはいけない基本のひとつです。
◆肉離れの応急処置のポイント
◆肉離れの応急処置のポイントについて
肉離れの応急処置のポイントはRICE処置にのっとって、適切かつ迅速に処置を行うことです。
この応急処置の処置レベルによって、治療後の「競技への復帰までの期間」を大きく短縮する事も可能となります。
では、具体的な応急処置方法を見ていきましょう。
肉離れを発症した時点では、筋細胞の部分的な断裂によって、
・大量の内出血
を伴うケースが大半です。
ですから、肉離れではこの内出血を何よりも迅速に抑制する事が大切となります。
その為にも、例え多少動ける程度の軽度の肉離れ症状であったとしても運動はただちにやめ、
・受傷後すぐにアイシング処置
を開始する事が重要です。
アイシング処置を行うと血管の流れが鈍くなり、患部への「血液の過度な集中」を抑える事が出来ます。
血液は大量の酸素を必要としますから、一点に集まりすぎると、「元気な細胞も酸欠を起こして死滅」していきます。
この余計な元気な細胞までの死滅を抑える事が、肉離れの内出血を直ちに抑える為の最大のポイントなのですね。
アイシングを行うには氷嚢があると便利です。氷嚢はビニール袋に細かく砕いた氷を入れ水を少しだけ含ませてあげるだけで簡単に自作できます。
自作の氷嚢を使用する場合は、徐々に袋の表面が塗れてべちゃべちゃしてくるので、別途タオルを準備するか、薄いタオルを氷嚢の表面に巻いておけば氷が解けてきても心地よく使用が可能です。
◆アイスパックを選ぶポイント
部活動のマネージャーなどは選手のケア用品として自作で準備する氷嚢よりもアイスパックがあれば肉離れに限らず捻挫や突き指など他の障害を起こした時にもすぐに使用できるので便利です。
※写真:アイシングパック
肉離れは基本的に頻繁に発症するようなスポーツ障害ではありません。
その為、例えばスポーツを家族で行っている場合や比較的、怪我の発症が多いアスリートはアイスパックを一つ常備しておくと良いかもしれません。
アイスパックを選ぶポイントは、一般家庭にある冷蔵庫で造られるサイズの氷を簡単に入れることができる入り口が広いタイプがベストです。価格は製品グレードや販売店によって異なりますが大抵は2千円未満で手に入ります。
◆肉離れの治療の方法
◆肉離れの治療方法について
肉離れの治療の方法は、まず何よりも先に
・応急処置
を実践する事が重要です。
⇒応急処置方法についてはこちらの記事をご参照ください。
次に応急処置を終え、筋細胞の内出血の発生が収まってきた事を確認出来た時点で今度はアイシングから一転して
・温熱療法
などの、患部を温める治療を実践していく事になります。
応急処置では肉離れ症状の拡大を阻止。その後、温熱療法などによって回復を図る流れが肉離れの治療法の基本です。
尚、肉離れは筋繊維に微小な部分断裂を起こす障害であるため、肉離れを発症した部位の筋繊維周辺は発症後2~3日程度、強い炎症症状を発症します。
また完全に回復していない状態で運動を再開すると再断裂を起こす可能性も高く肉離れは再発性の高い疾患であることを事前に把握しておく必要があります。
◆早期に完治させたい場合
肉離れの治療では、完全に筋肉が断裂してしまうなどの重症に至らない限り手術を行うケースはほとんどありません。
治療の基本は、「保存療法」と呼ばれる人間が本来持っている
・自然治癒力
を活かしながら、徐々に「断裂部分の付着を促す治療」を実践していくのが基本です。
「温熱療法」では、自然治癒力を高める為に受傷した患部を温めながら血行を促進させます。
⇒自分で出来る温熱療法について
早期に完治させたい場合は応急処置後に保存療法を主体とした治療を実践しながら筋肉のリカバリー作用をもたらすグルタミン成分をサプリメント等から摂取していくのもひとつの方法です。
グルタミンは外科手術を行った患者の傷口の回復を早める効果があることが確認されており、医療の現場で使用されているアミノ酸成分の一種でもあります。
※写真:グルタミンパウダー
スポーツアスリート間では激しい筋力トレーニング時のリカバリ目的としてプロテインやクレアチンとともに必須サプリメントとしても消費されている為、既にご存じの方も多いかもしれません。
肉離れは、筋繊維の断裂を伴う障害である為、外科手術同様傷口の早期修復が現場や実践中のスポーツ競技への早期復帰につながります。
◆自分で行う肉離れの温熱療法
◆温熱療法について
肉離れの応急処置を終え、治療期間に入ったら、今度は積極的に温熱療法などの治療を開始していきます。
温熱療法の目的は血行の促進による自然治癒能力の促進です。
ここで、自分でも行える温熱療法を具体的にご説明します。
まず、基本的な温熱療法としてあげられる治療法としては
・お風呂などで暖める
・暖かいタオルで患部を覆う
などの簡易的ではありますが、自宅でも行える治療法があげられます。
実際に病院などで治療を行なう際も、まずはこれらの基本的な治療を行っていく形が基本です。
その後、完全に内出血も収まり、患部に触れても痛みを感じない程度まで回復してくると、
・マッサージ(軽め)
を開始し、患部近辺を直接的に暖めながら、筋肉にも軽い刺激を加えていきます。
尚、実際に筋肉を使用するリハビリの実践はこれらの過程を得てからとなるのが治療の基本的な流れです。
◆肉離れのリハビリテーション
◆肉離れのリハビリテーションについて
肉離れを発症してしてしまった場合、通常はしばらく運動をすることが出来なくなります。
そして、実際に運動を取り入れたリハビリに入るのは、ある程度治療を実践し完全に痛みが引いてからとなります。
これは、肉離れでは「部分的に筋肉が断裂している状態」となっている為、治療開始の初期段階で運動を取り入れると
・筋肉の断裂部位が広がる可能性
が常にある為です。
◆リハビリはいつ開始したら良いのか?
回復の為のリハビリにおいて、症状を悪化させてしまっては、リハビリの目的が果たせなくなってしまいます。
ですからリハビリのスタートは安静時において強い痛みを感じなくなってからとなります。
尚、「応急処置」⇒「初期治療」を終え、悪化の可能性が低くなってきた段階に入ると軽いリハビリテーションを開始する事が可能となる目安となります。
肉離れでは、症状を発症した部位の筋肉はしばらく使用できなくなる為、筋肉は徐々にやせていきます。
この「筋肉の痩せ」は避けることが出来ませんが、少しでも早く復帰できるように、筋肉の低下をやわらげる事がリハビリ実践の目的です。
◆競技復帰までの治療期間
◆競技復帰までの治療期間の目安について
肉離れを発症してしまった場合、肉離れ症状を完全に治療するにはかなりの期間を必要とします。
もちろんその症状の度合いにもよりますが、治療期間の目安としては
・軽度(第1段階レベル) ⇒ 2週間程度
・中度(第2段階レベル) ⇒ 1~2ヶ月程度
・重度(第3段階レベル) ⇒ 3ヶ月以上
以上の治療期間が必要となるのが通常です。
◆治療は完治を目指すことが基本
「早く競技へ復帰したい!」
というスポーツアスリートの思いに答えるには、正しい治療を正しい順序で適切に行う事が非常に重要です。(肉離れの治療法の解説はこちら)
また治療期間中に、実践競技へ無理に復帰を果たしても残念ながら筋肉そのものが傷ついている状態である為
・ベストのパフォーマンスを行うこと
自体が出来ません。
治療の際には、完全に治してしまおう!という強い気持ちと根気が必要となるのですね。
◆回復を早める効果的な成分(豆知識)
◆回復を早める効果的な成分(豆知識)
肉離れなどの障害で傷ついた筋肉細胞組織を修復する際、主力として働く成分にグルタミンと呼ばれる成分があります。
グルタミンは非必須アミノ酸に分類され、医療現場の回復場面でも広く使用されている怪我の治療期には主力なって活躍する成分です。
人体内でも生成される成分ですが回復期には大量のグルタミンが消費されるため、競技への復帰を速めたい場合などは積極的に取り入れたい成分のひとつですね。
◆グルタミン摂取のまとめ
◆回復シーンで活躍するグルタミン
スポーツアスリートの中で一般的に広く知られている栄養食品と言えば、おそらくNo1はプロテインでしょう。
プロテインはタンパク質のこと。
タンパク質は筋肉の構成要素となっており、トレーニングや激しい練習を終えたアスリートには欠かせない成分です。
対してグルタミンは、プロテインほど広く認知されておりませんが、同様に回復のシーンにおいて欠かせない成分のひとつでもあります。
アミノ酸の中でも必須アミノ酸に分類し、体内で生成できるタンパク質でもあり、外部から摂取する必要性は基本的にはありません。
しかし、近年グルタミンに対する注目が高まってきているのは、人体内で生成されるグルタミン量では、激しい運動をするアスリートの場合、不足してしまうことが確認されるようになってきたためです。
回復に大きく関与するグルタミンが不足すると、人体は本来のスピードで傷ついた細胞を組成することができずに怪我の完治が遅れる要因ともなります。
◆回復を早める効果的な成分(豆知識)
肉離れなどの障害で傷ついた筋肉細胞組織を修復する際、主力として働く成分にグルタミンと呼ばれる成分があります。
※写真:グルタミンパウダー
グルタミンは非必須アミノ酸に分類され、医療現場の回復場面でも広く使用されている怪我の治療期には主力なって活躍する成分です。
人体内でも生成される成分ですが回復期には大量のグルタミンが消費されるため、競技への復帰を速めたい場合などは積極的に取り入れたい成分のひとつですね。
◆予防としてのテーピング処置
◆テーピング処置の4つの目的について
肉離れを発症してしまった場合のテーピングの目的には、大きく分けて「4つの目的」が考えられます。
その4つとは
●発症直後の応急処置目的のテーピング
●筋肉の筋収縮の制限目的のテーピング
●再発予防目的のテーピング
●関節、靭帯組織の補強目的のテーピング
の4つの目的です。
これらの目的に沿ってテーピング方法、試技は異なってきますが、最もよく用いられるテーピングは
・再発予防目的の為のテーピング
であることは間違いないでしょう。
◆スポーツトレーナーは優れたテーピング施術技術を持っている
テーピングは、比較的弱いとされる関節や腱の働きを補助する役割をもっておりますが、これらのテーピングの機能は事前の障害の予防にもつながります。
大半のスポーツトレーナーが、優れたテーピング技術を持っているのは、これらのテーピングが持つ能力を用いて「スポーツアスリートを怪我から守る事」が最大の技術取得の目的でもあります。
個人で現役選手アスリートに同行するようなトレーナーは、このテーピング施術レベルが非常に高い方が大半です。
肉離れは部位別で対処法も異なる為、トレーナーを目指す方は部位別の特徴を学習しておく事が重要です。
⇒太ももの肉離れの症状
⇒ハムストリングスの肉離れの症状
⇒ふくらはぎの肉離れの症状
◆アスリートの為のテーピングの豆知識
◆アスリートの為のテーピングの豆知識
【アスレチックテープ】
一般的に使用されているテーピングの多くはアスレチックテープと呼ばれるテーピングです。
アスレチック(athletic)とは「運動の」または「運動競技」などの意味があります。
余談ですが、スポーツトレーナーはアスレチックトレーナーとも呼ばれます。
トレーナーは練習の指導者の意味。特に、スポーツ競技者の肉体的コンディションを整える面を受け持つ指導者を指し、馬や犬の訓練者などもトレーナーと呼ばれます。
ですからアスレチックトレーナーとは、運動競技(アスレチック)の指導者(トレーナー)という意味になります。
【エラスティックテープ】
近年人気が高まっているテーピングがエラスティックテープです。
あまり聞きなれない名前かもしれませんが、伸縮性のあるテープと言えばイメージしやすいかもしれません。
エラスティックとは「伸縮性」「弾力性」に優れているという意味を持ち文字通りの効果を発揮し、筋肉各部の動きに追従してテーピング機能を果たします。
尚、近年ではエラスティックテープの特徴である筋肉の動きに追従する働きを持つ補助ベルト付きのサポーターも登場しております。(※ふくらはぎの肉離れの項参照)
テーピング施術と同様の手順を得るため、従来のサポーターと比較すると手間はかかりますがテーピングと違い繰り返し利用できるため経済的です。
◆ふくらはぎの肉離れの症状
◆ふくらはぎの肉離れの症状について
肉離れを多く発症する部位のひとつに、「ふくらはぎの筋肉」があげられます。
ふくらはぎの筋肉が肉離れを発症しやすい原因としては、
・柔軟性の不足
・筋肉の疲労
などが主な原因として考えられます。
ふくらはぎの筋肉・骨格の図
ふくらはぎの肉離れでは、大きな内出血を起こすケースが多くあります。
内出血は肉離れの発症した翌日には、アキレス腱近辺にまで広がるケースもあり、この内出血の抑制が治療の大きなポイントとなります。
ふくらはぎの肉離れの最も発症しやすい部位は、ふくらはぎの筋肉のひとつである「腓腹筋」の中でも内側にある
・内側頭中間部
に多く発症するのがふくらはぎの肉離れの特徴です。
また、ふくらはぎの肉離れは、肉離れの中でも最も再発の可能性が高い部位でもあります。
◆ふくらはぎの肉離れの特徴
ふくらはぎの肉離れを発症すると地面に足を接地するだけでも強い痛みを発症するようになります。
特に足の背屈動作は治療開始時期には厳禁である為、可能であればギプス固定をし松葉杖などの装具を利用しながら足関節の背屈運動に完全に制限を加えることが理想です。
通常の歩行動作でも底屈及び背屈動作は必ず行われる為、装具や固定をせずに治療を行うことが難しいのもふくらはぎの肉離れの特徴の一つです。
尚、ギプス固定まで必要としない中程度の肉離れを発症してしまった場合は、上記ふくらはぎの筋肉・骨格の図にある腓腹筋中間部の断裂部位に運動制限を加えるテーピング処置を行います。
肉離れのテーピング処置は筋断裂を起こした筋膜(表層部)の保護にも繋がる為、回復の度合いにもよりますが治療期間初期~リハビリ期間にかけて適切に処置を行う必要があります。
毎回施術を行なうのが大変な場合はふくらはぎの肉離れ専用の補助ベルト付サポーターを利用するのもひとつの方法です。専用サポーターは通常の履くだけのサポーターと比べると装着手順を覚える必要があり、また装着するまでに時間がかかる点が欠点であると言えます。
但し強いサポート力を得られる点と再発しやすい肉離れの予防対策としても利用できるため長期的に考慮すると便利な装具であると言えるでしょう。
※写真:肉離れ専用サポーター
尚、テーピング処置を行なう場合は脛やふくらはぎ後面の毛を処理しておくとフィット感の向上に繋がり、テーピングのズレを防止する事が可能です。処理を行わない場合はテーピングを巻く前に専用のアンダーラップを巻いておくと剥がす際に毛を巻き込まずに済むため安心です。
ふくらはぎ全面を被せるように覆うサポーターは部分断裂した筋繊維のサポート力に欠けるため、肉離れの治療に関しては断裂部位の筋肉の動きに沿った処置を心がけましょう。
◆ふくらはぎの肉離れの治療
◆ふくらはぎ治療はRICE処置が基本
ふくらはぎの肉離れを発症してしまった場合は、まず発症直後の場合は
・RICE処置
を基本的に行っていきます。
この応急処置方法に関してはどの部位に関しても処置方法は同様です。
※肉離れの応急処置方法についてはこちらの記事をご参照下さい。
肉離れを発症後、ある程度の期間を経過し治療段階に入ってきたらその後は
「温熱療法」を中心に、患部を温めながら断裂を起こしている部位を集中的に治療していきます。
ふくらはぎの治療のポイントは、治療期間においては極力、「地面との設置」を避ける事です。
その為、松葉杖などの装具を利用するなどの検討も必要となってくるケースがあります。
◆ふくらはぎの肉離れの回復が遅れるケースが多い理由
他の部位の肉離れと比較してもふくらはぎの肉離れは回復に時間がかかるケースが多くあります。
これは、地面との設置の際に患部を刺激してしまう事が大きな原因です。
足関節に関連する筋肉である為しかたない部分はありますが、治療期間を少しでも短縮したいと希望する場合は、最初からギプス固定をしっかり行い、地面への接地を避ける為に松葉杖などの装具も積極的に利用しましょう。
北東気流で天気も霧雨なので
下社トラバース道で大山南尾根へ出るも
浅間山の下りが足に痛くて
不動乗越から下山
日曜日は
昨日より足も改善出来たようなので
先週の富士山よりはプレッシャーもなく
大倉尾根の下りは108分を要しました
登りは行けそうですが
山は下りが付きものなので
やはり
ロード走がまったくできない今は
しばらく大事にして様子見です
肉離れの症状、原因、治療法、応急処置、リハビリなど肉離れに関する情報を専門に掲載しております。肉離れはなぜ発症するのか?どのような時に肉離れが発症するのか?など肉離れの発生原因から、肉離れを発症してしまった場合の応急処置方法、治療期間のリハビリトレーニング、競技への復帰までにかかる治療期間の目安まで、出来る限り初心者にもわかりやすいように解説しております。
◆ふくらはぎの筋肉の構造
◆ふくらはぎの筋肉構造について
ふくらはぎの筋肉は、表面にある筋肉と、内部にある筋肉で構成されております。
この表面にある筋肉とは、つま先をピンと伸ばした際に、ふくらはぎに盛り上がりを見せる筋肉ですね。
このふくらはぎの筋肉を構成する筋肉郡は
・腓腹筋(ひふくきん)
・ヒラメ筋
の2つの筋肉によってふくらはぎの筋肉が構成されております。
中でもふくらはぎの筋肉で表面上に見える筋肉が「腓腹筋(ひふくきん)」です。
◆腓腹筋は速筋繊維の割合の高い筋肉
腓腹筋は2つの筋頭をもつ筋肉で、ヒラメ筋と合わせて
・「下腿三頭筋」(かたいさんとうきん)
とも呼ばれます。
下腿三頭筋は足関節の動きに大きく関与する筋肉で、
・つま先を伸ばす動作(底屈)
・かかとを上げる動作(底屈)
などの際には、主力の筋肉として活躍します。
治療期間中はつま先を脛の前面側に近づける動作(背屈)は患部を引き伸ばすことになり筋膜の回復を損なう可能性がある為、背屈動作には制限が必要です。
尚、ふくらはぎの筋肉の中でも最も肉離れを発症しやすい腓腹筋と呼ばれる2つの筋頭をもつ筋肉は「速筋繊維」の割合が非常に高い筋肉であり、疲労に弱いという特徴をもつ筋肉でもあります。
その為、強い筋力を発揮する動作が繰り返されるようなスポーツ競技を実践している場合は腓腹筋の肉離れを発症しやすくなります。
◆肉離れとはどんな怪我?
◆肉離れは筋肉の断裂障害です。
スポーツ選手などが「肉離れ」により戦線離脱・・・
という記事がよくニュースで掲載されますが、この肉離れとは、いったいどんな怪我なのでしょうか?
この肉離れとは、「筋肉の収縮動作」が急激に行われた際に筋肉そのものに
・筋肉の部分断裂
・筋肉の完全断裂
を発症する筋肉の障害です。
日常生活範囲の運動動作では筋肉が肉離れを起こす事はまずありませんよね。
これは、筋肉の運動エネルギーを生み出すメカニズムが関係しております。
◆日常生活レベルの運動量の場合は多くのエネルギーを必要としない
筋肉は通常
・筋収縮(きんしゅうしゅく)
という過程を得ることで「運動エネルギー」を発揮します。
そして、この筋収縮が大きく、素早くなるほど、より大きな運動エネルギーが生み出されます。
日常生活レベルの運動量の場合は、多くのエネルギーを必要とすることはありません。
ですから、筋収縮もより少ない収縮で十分、日常生活レベルの運動は補う事が出来るのですね。
◆肉離れ治療法【肉離れの主な症状】
◆肉離れの症状は医学的に3段階
肉離れの症状は、肉離れの症状の重さによって、医学的に3段階の症状に分けられます。
以下、3段階の症状の特徴をまとめましたので、現在自分の肉離れがどの段階にあたるのかを確認してみましょう。
肉離れでは、この症状の段階によって治療方法も異なってきます。
★第1段階=軽症
肉離れの症状は非常に軽く、部分的に小規模の断裂が生じているケースです。
痛みはありますが自力の歩行が可能の状況がこの「第1段階」にあたります。
★弟2段階=中程度
肉離れの症状は中程度の段階です。
弟2段階の症状では
筋繊維の一部断裂
・筋膜の損傷
・皮下内出血
が発症しているのが通常で、自力歩行が難しくなってきます。
◆重症の肉離れの場合は手のひらで陥没を確認できる
★弟3段階=重症
かなり重傷の肉離れの状況です。
筋繊維に部分断裂が深く発症し、「圧痛顕著」を行うと、幹部には陥没が確認できます。
圧痛顕著(あっつうけんちょ)とは、幹部と思われる部位を指で押しながら圧迫し、症状を確認する方法です。
この段階になると「自力歩行はほぼ不可能」となり、痛みも非常に激しい激痛を伴うようになります。
競技復帰までの治療期間の項目でも解説しているとおり、軽度・中度と比較すると重度の第三段階に至った場合の実践競技への復帰までの期間は倍以上の時間がかかります。
もし弟3段階の症状に該当すると思われる場合は、早期の医師の診察が必要となります。
スポーツトレーナーの方や、指導者の方は、これらの症状の度合いを判断する知識を身につけておくことも大切ですね。
以上が3段階の症状の特徴です。
◆肉離れの発症原因
◆肉離れの発症原因について
肉離れの発症原因は、筋肉の瞬間的な収縮が過度に行われる事によって
・筋細胞
・筋膜(きんまく)
が急激に引き伸ばされて、「部分断裂」をおこすのが主な原因です。
肉離れ症状は、幼少期~子供に発症するケースが少なく、比較的筋肉も骨格も完成段階にある高校生以上の人に多く発症する事も大きな特徴です。
これは、幼少期の子供には、まだ「強力な筋収縮」を行う筋肉そのものを持っていない点と
・筋肉の柔軟性が高い点
が発症率が低くなる傾向の原因と考えられております。
◆柔軟性の低下は20歳過ぎにはじまる
人体の筋肉と腱の柔軟性は一般的に
・20歳を過ぎた時点
から、徐々に低下する傾向にある事はスポーツ科学の分野においてすでに明らかになってきております。
ですから、柔軟性を失いつつある成人の筋肉は、
・瞬間的な筋収縮の際に肉離れを発症しやすい傾向にある
という点も、肉離れの発症原因の一つと言えるかもしれませんね。
◆肉離れを発症しやすいスポーツ競技
◆爆発的な運動エネルギーを必要とする動作
肉離れは、急速に大きな「筋収縮」を強制された際に筋肉に障害をもたらす筋肉の障害です。
ですから、「より多くの筋収縮」が必要となるスポーツ競技では、肉離れを発症する可能性が高まることになります。
筋肉の運動エネルギーを生み出すメカニズムにてご説明しましたが
「筋肉は通常、筋収縮という過程を得ること」で「運動エネルギー」を生み出しながらエネルギーを発揮します。
そしてスポーツ競技などでより多くのエネルギーが必要となる場合は、より大きく、素早い筋収縮が強制されます。
肉離れをよく発症するケース・競技としては、
・陸上競技(短距離)のスタートダッシュ
・野球のベースランニング
・バレーボール選手のスパイクジャンプ
・競輪選手のスパート
などの、「爆発的な運動エネルギー」を必要とするケースが大半であるのも、この筋肉の運動エネルギーを生み出すメカニズムによるものなのですね。
◆肉離れを発症しやすい動作
肉離れを発症しやすい動作としては、強い筋力の出力を発揮する動作全てが対象となります。
もし現在肉離れを既に発症している可能性が検討される場合は、強い筋力を発揮する動作時に強い痛みを感じた可能性がないか思い出して見ましょう。
具体的には、前項で解説したようにダッシュ動作やジャンプ動作などが代表的な動作としてあてはまります。
またテニスやバドミントン、卓球などの競技の場合は左右のフットワークの強い切り替えし時にも肉離れを多く発症します。
特にテニスはゲームが長時間に渡るケースも多く、疲労が蓄積した状態の中でも尚、何度も切り替えしが強要されるため、肉離れをより発症しやすいスポーツ競技の代表と言えるでしょう。
◆肉離れの応急処置方法について
◆肉離れの応急処置方法について
肉離れを実際に発症してしまった場合は、まず焦らずに症状を確認する必要があります。
⇒肉離れの症状の確認方法についてはこちらの記事をご参照ください。
症状を確認し、弟3段階に至っていないと判断されるケースでは、まずスポーツ障害の応急処置の基本とも言える
・RICE処置(ライスしょち)
を適切に行っていく事が重要となります。
RICE処置とは、スポーツ障害全般の応急処置方法の基本として非常に重要な処置方法となります。
◆RICE処置の名前の由来について
RICE処置という言葉を初めて耳にした方の為に簡単な豆知識として名前の由来について確認しておきたいと思います。
RICE処置のRICEとはその処置方法の頭文字のイニシャルから名づけられており
●R = Rest(安静)
●I = Ice(アイシング)
●C = Compression(圧迫・固定)
●E = Elevation(挙上)
の処置を行う意味をもっております。
RICE処置は応急処置の大原則ともなっており、肉離れのみならず様々なスポーツ性障害の応急処置の基本となる治療法です。
⇒肉離れの応急処置のポイント
スポーツアスリートやスポーツトレーナーを目指している方は必ず覚えなくてはいけない基本のひとつです。
◆肉離れの応急処置のポイント
◆肉離れの応急処置のポイントについて
肉離れの応急処置のポイントはRICE処置にのっとって、適切かつ迅速に処置を行うことです。
この応急処置の処置レベルによって、治療後の「競技への復帰までの期間」を大きく短縮する事も可能となります。
では、具体的な応急処置方法を見ていきましょう。
肉離れを発症した時点では、筋細胞の部分的な断裂によって、
・大量の内出血
を伴うケースが大半です。
ですから、肉離れではこの内出血を何よりも迅速に抑制する事が大切となります。
その為にも、例え多少動ける程度の軽度の肉離れ症状であったとしても運動はただちにやめ、
・受傷後すぐにアイシング処置
を開始する事が重要です。
アイシング処置を行うと血管の流れが鈍くなり、患部への「血液の過度な集中」を抑える事が出来ます。
血液は大量の酸素を必要としますから、一点に集まりすぎると、「元気な細胞も酸欠を起こして死滅」していきます。
この余計な元気な細胞までの死滅を抑える事が、肉離れの内出血を直ちに抑える為の最大のポイントなのですね。
アイシングを行うには氷嚢があると便利です。氷嚢はビニール袋に細かく砕いた氷を入れ水を少しだけ含ませてあげるだけで簡単に自作できます。
自作の氷嚢を使用する場合は、徐々に袋の表面が塗れてべちゃべちゃしてくるので、別途タオルを準備するか、薄いタオルを氷嚢の表面に巻いておけば氷が解けてきても心地よく使用が可能です。
◆アイスパックを選ぶポイント
部活動のマネージャーなどは選手のケア用品として自作で準備する氷嚢よりもアイスパックがあれば肉離れに限らず捻挫や突き指など他の障害を起こした時にもすぐに使用できるので便利です。
※写真:アイシングパック
肉離れは基本的に頻繁に発症するようなスポーツ障害ではありません。
その為、例えばスポーツを家族で行っている場合や比較的、怪我の発症が多いアスリートはアイスパックを一つ常備しておくと良いかもしれません。
アイスパックを選ぶポイントは、一般家庭にある冷蔵庫で造られるサイズの氷を簡単に入れることができる入り口が広いタイプがベストです。価格は製品グレードや販売店によって異なりますが大抵は2千円未満で手に入ります。
◆肉離れの治療の方法
◆肉離れの治療方法について
肉離れの治療の方法は、まず何よりも先に
・応急処置
を実践する事が重要です。
⇒応急処置方法についてはこちらの記事をご参照ください。
次に応急処置を終え、筋細胞の内出血の発生が収まってきた事を確認出来た時点で今度はアイシングから一転して
・温熱療法
などの、患部を温める治療を実践していく事になります。
応急処置では肉離れ症状の拡大を阻止。その後、温熱療法などによって回復を図る流れが肉離れの治療法の基本です。
尚、肉離れは筋繊維に微小な部分断裂を起こす障害であるため、肉離れを発症した部位の筋繊維周辺は発症後2~3日程度、強い炎症症状を発症します。
また完全に回復していない状態で運動を再開すると再断裂を起こす可能性も高く肉離れは再発性の高い疾患であることを事前に把握しておく必要があります。
◆早期に完治させたい場合
肉離れの治療では、完全に筋肉が断裂してしまうなどの重症に至らない限り手術を行うケースはほとんどありません。
治療の基本は、「保存療法」と呼ばれる人間が本来持っている
・自然治癒力
を活かしながら、徐々に「断裂部分の付着を促す治療」を実践していくのが基本です。
「温熱療法」では、自然治癒力を高める為に受傷した患部を温めながら血行を促進させます。
⇒自分で出来る温熱療法について
早期に完治させたい場合は応急処置後に保存療法を主体とした治療を実践しながら筋肉のリカバリー作用をもたらすグルタミン成分をサプリメント等から摂取していくのもひとつの方法です。
グルタミンは外科手術を行った患者の傷口の回復を早める効果があることが確認されており、医療の現場で使用されているアミノ酸成分の一種でもあります。
※写真:グルタミンパウダー
スポーツアスリート間では激しい筋力トレーニング時のリカバリ目的としてプロテインやクレアチンとともに必須サプリメントとしても消費されている為、既にご存じの方も多いかもしれません。
肉離れは、筋繊維の断裂を伴う障害である為、外科手術同様傷口の早期修復が現場や実践中のスポーツ競技への早期復帰につながります。
◆自分で行う肉離れの温熱療法
◆温熱療法について
肉離れの応急処置を終え、治療期間に入ったら、今度は積極的に温熱療法などの治療を開始していきます。
温熱療法の目的は血行の促進による自然治癒能力の促進です。
ここで、自分でも行える温熱療法を具体的にご説明します。
まず、基本的な温熱療法としてあげられる治療法としては
・お風呂などで暖める
・暖かいタオルで患部を覆う
などの簡易的ではありますが、自宅でも行える治療法があげられます。
実際に病院などで治療を行なう際も、まずはこれらの基本的な治療を行っていく形が基本です。
その後、完全に内出血も収まり、患部に触れても痛みを感じない程度まで回復してくると、
・マッサージ(軽め)
を開始し、患部近辺を直接的に暖めながら、筋肉にも軽い刺激を加えていきます。
尚、実際に筋肉を使用するリハビリの実践はこれらの過程を得てからとなるのが治療の基本的な流れです。
◆肉離れのリハビリテーション
◆肉離れのリハビリテーションについて
肉離れを発症してしてしまった場合、通常はしばらく運動をすることが出来なくなります。
そして、実際に運動を取り入れたリハビリに入るのは、ある程度治療を実践し完全に痛みが引いてからとなります。
これは、肉離れでは「部分的に筋肉が断裂している状態」となっている為、治療開始の初期段階で運動を取り入れると
・筋肉の断裂部位が広がる可能性
が常にある為です。
◆リハビリはいつ開始したら良いのか?
回復の為のリハビリにおいて、症状を悪化させてしまっては、リハビリの目的が果たせなくなってしまいます。
ですからリハビリのスタートは安静時において強い痛みを感じなくなってからとなります。
尚、「応急処置」⇒「初期治療」を終え、悪化の可能性が低くなってきた段階に入ると軽いリハビリテーションを開始する事が可能となる目安となります。
肉離れでは、症状を発症した部位の筋肉はしばらく使用できなくなる為、筋肉は徐々にやせていきます。
この「筋肉の痩せ」は避けることが出来ませんが、少しでも早く復帰できるように、筋肉の低下をやわらげる事がリハビリ実践の目的です。
◆競技復帰までの治療期間
◆競技復帰までの治療期間の目安について
肉離れを発症してしまった場合、肉離れ症状を完全に治療するにはかなりの期間を必要とします。
もちろんその症状の度合いにもよりますが、治療期間の目安としては
・軽度(第1段階レベル) ⇒ 2週間程度
・中度(第2段階レベル) ⇒ 1~2ヶ月程度
・重度(第3段階レベル) ⇒ 3ヶ月以上
以上の治療期間が必要となるのが通常です。
◆治療は完治を目指すことが基本
「早く競技へ復帰したい!」
というスポーツアスリートの思いに答えるには、正しい治療を正しい順序で適切に行う事が非常に重要です。(肉離れの治療法の解説はこちら)
また治療期間中に、実践競技へ無理に復帰を果たしても残念ながら筋肉そのものが傷ついている状態である為
・ベストのパフォーマンスを行うこと
自体が出来ません。
治療の際には、完全に治してしまおう!という強い気持ちと根気が必要となるのですね。
◆回復を早める効果的な成分(豆知識)
◆回復を早める効果的な成分(豆知識)
肉離れなどの障害で傷ついた筋肉細胞組織を修復する際、主力として働く成分にグルタミンと呼ばれる成分があります。
グルタミンは非必須アミノ酸に分類され、医療現場の回復場面でも広く使用されている怪我の治療期には主力なって活躍する成分です。
人体内でも生成される成分ですが回復期には大量のグルタミンが消費されるため、競技への復帰を速めたい場合などは積極的に取り入れたい成分のひとつですね。
◆グルタミン摂取のまとめ
◆回復シーンで活躍するグルタミン
スポーツアスリートの中で一般的に広く知られている栄養食品と言えば、おそらくNo1はプロテインでしょう。
プロテインはタンパク質のこと。
タンパク質は筋肉の構成要素となっており、トレーニングや激しい練習を終えたアスリートには欠かせない成分です。
対してグルタミンは、プロテインほど広く認知されておりませんが、同様に回復のシーンにおいて欠かせない成分のひとつでもあります。
アミノ酸の中でも必須アミノ酸に分類し、体内で生成できるタンパク質でもあり、外部から摂取する必要性は基本的にはありません。
しかし、近年グルタミンに対する注目が高まってきているのは、人体内で生成されるグルタミン量では、激しい運動をするアスリートの場合、不足してしまうことが確認されるようになってきたためです。
回復に大きく関与するグルタミンが不足すると、人体は本来のスピードで傷ついた細胞を組成することができずに怪我の完治が遅れる要因ともなります。
◆回復を早める効果的な成分(豆知識)
肉離れなどの障害で傷ついた筋肉細胞組織を修復する際、主力として働く成分にグルタミンと呼ばれる成分があります。
※写真:グルタミンパウダー
グルタミンは非必須アミノ酸に分類され、医療現場の回復場面でも広く使用されている怪我の治療期には主力なって活躍する成分です。
人体内でも生成される成分ですが回復期には大量のグルタミンが消費されるため、競技への復帰を速めたい場合などは積極的に取り入れたい成分のひとつですね。
◆予防としてのテーピング処置
◆テーピング処置の4つの目的について
肉離れを発症してしまった場合のテーピングの目的には、大きく分けて「4つの目的」が考えられます。
その4つとは
●発症直後の応急処置目的のテーピング
●筋肉の筋収縮の制限目的のテーピング
●再発予防目的のテーピング
●関節、靭帯組織の補強目的のテーピング
の4つの目的です。
これらの目的に沿ってテーピング方法、試技は異なってきますが、最もよく用いられるテーピングは
・再発予防目的の為のテーピング
であることは間違いないでしょう。
◆スポーツトレーナーは優れたテーピング施術技術を持っている
テーピングは、比較的弱いとされる関節や腱の働きを補助する役割をもっておりますが、これらのテーピングの機能は事前の障害の予防にもつながります。
大半のスポーツトレーナーが、優れたテーピング技術を持っているのは、これらのテーピングが持つ能力を用いて「スポーツアスリートを怪我から守る事」が最大の技術取得の目的でもあります。
個人で現役選手アスリートに同行するようなトレーナーは、このテーピング施術レベルが非常に高い方が大半です。
肉離れは部位別で対処法も異なる為、トレーナーを目指す方は部位別の特徴を学習しておく事が重要です。
⇒太ももの肉離れの症状
⇒ハムストリングスの肉離れの症状
⇒ふくらはぎの肉離れの症状
◆アスリートの為のテーピングの豆知識
◆アスリートの為のテーピングの豆知識
【アスレチックテープ】
一般的に使用されているテーピングの多くはアスレチックテープと呼ばれるテーピングです。
アスレチック(athletic)とは「運動の」または「運動競技」などの意味があります。
余談ですが、スポーツトレーナーはアスレチックトレーナーとも呼ばれます。
トレーナーは練習の指導者の意味。特に、スポーツ競技者の肉体的コンディションを整える面を受け持つ指導者を指し、馬や犬の訓練者などもトレーナーと呼ばれます。
ですからアスレチックトレーナーとは、運動競技(アスレチック)の指導者(トレーナー)という意味になります。
【エラスティックテープ】
近年人気が高まっているテーピングがエラスティックテープです。
あまり聞きなれない名前かもしれませんが、伸縮性のあるテープと言えばイメージしやすいかもしれません。
エラスティックとは「伸縮性」「弾力性」に優れているという意味を持ち文字通りの効果を発揮し、筋肉各部の動きに追従してテーピング機能を果たします。
尚、近年ではエラスティックテープの特徴である筋肉の動きに追従する働きを持つ補助ベルト付きのサポーターも登場しております。(※ふくらはぎの肉離れの項参照)
テーピング施術と同様の手順を得るため、従来のサポーターと比較すると手間はかかりますがテーピングと違い繰り返し利用できるため経済的です。
◆ふくらはぎの肉離れの症状
◆ふくらはぎの肉離れの症状について
肉離れを多く発症する部位のひとつに、「ふくらはぎの筋肉」があげられます。
ふくらはぎの筋肉が肉離れを発症しやすい原因としては、
・柔軟性の不足
・筋肉の疲労
などが主な原因として考えられます。
ふくらはぎの筋肉・骨格の図
ふくらはぎの肉離れでは、大きな内出血を起こすケースが多くあります。
内出血は肉離れの発症した翌日には、アキレス腱近辺にまで広がるケースもあり、この内出血の抑制が治療の大きなポイントとなります。
ふくらはぎの肉離れの最も発症しやすい部位は、ふくらはぎの筋肉のひとつである「腓腹筋」の中でも内側にある
・内側頭中間部
に多く発症するのがふくらはぎの肉離れの特徴です。
また、ふくらはぎの肉離れは、肉離れの中でも最も再発の可能性が高い部位でもあります。
◆ふくらはぎの肉離れの特徴
ふくらはぎの肉離れを発症すると地面に足を接地するだけでも強い痛みを発症するようになります。
特に足の背屈動作は治療開始時期には厳禁である為、可能であればギプス固定をし松葉杖などの装具を利用しながら足関節の背屈運動に完全に制限を加えることが理想です。
通常の歩行動作でも底屈及び背屈動作は必ず行われる為、装具や固定をせずに治療を行うことが難しいのもふくらはぎの肉離れの特徴の一つです。
尚、ギプス固定まで必要としない中程度の肉離れを発症してしまった場合は、上記ふくらはぎの筋肉・骨格の図にある腓腹筋中間部の断裂部位に運動制限を加えるテーピング処置を行います。
肉離れのテーピング処置は筋断裂を起こした筋膜(表層部)の保護にも繋がる為、回復の度合いにもよりますが治療期間初期~リハビリ期間にかけて適切に処置を行う必要があります。
毎回施術を行なうのが大変な場合はふくらはぎの肉離れ専用の補助ベルト付サポーターを利用するのもひとつの方法です。専用サポーターは通常の履くだけのサポーターと比べると装着手順を覚える必要があり、また装着するまでに時間がかかる点が欠点であると言えます。
但し強いサポート力を得られる点と再発しやすい肉離れの予防対策としても利用できるため長期的に考慮すると便利な装具であると言えるでしょう。
※写真:肉離れ専用サポーター
尚、テーピング処置を行なう場合は脛やふくらはぎ後面の毛を処理しておくとフィット感の向上に繋がり、テーピングのズレを防止する事が可能です。処理を行わない場合はテーピングを巻く前に専用のアンダーラップを巻いておくと剥がす際に毛を巻き込まずに済むため安心です。
ふくらはぎ全面を被せるように覆うサポーターは部分断裂した筋繊維のサポート力に欠けるため、肉離れの治療に関しては断裂部位の筋肉の動きに沿った処置を心がけましょう。
◆ふくらはぎの肉離れの治療
◆ふくらはぎ治療はRICE処置が基本
ふくらはぎの肉離れを発症してしまった場合は、まず発症直後の場合は
・RICE処置
を基本的に行っていきます。
この応急処置方法に関してはどの部位に関しても処置方法は同様です。
※肉離れの応急処置方法についてはこちらの記事をご参照下さい。
肉離れを発症後、ある程度の期間を経過し治療段階に入ってきたらその後は
「温熱療法」を中心に、患部を温めながら断裂を起こしている部位を集中的に治療していきます。
ふくらはぎの治療のポイントは、治療期間においては極力、「地面との設置」を避ける事です。
その為、松葉杖などの装具を利用するなどの検討も必要となってくるケースがあります。
◆ふくらはぎの肉離れの回復が遅れるケースが多い理由
他の部位の肉離れと比較してもふくらはぎの肉離れは回復に時間がかかるケースが多くあります。
これは、地面との設置の際に患部を刺激してしまう事が大きな原因です。
足関節に関連する筋肉である為しかたない部分はありますが、治療期間を少しでも短縮したいと希望する場合は、最初からギプス固定をしっかり行い、地面への接地を避ける為に松葉杖などの装具も積極的に利用しましょう。