BSプレミアム 月〜金曜 午前6時〜6時55分
国内外の一流演奏家のリサイタルを、豊富なラインナップでお送りします。
次回の放送予定
12月9日(月) 午前6時00分〜6時56分
クラシック倶楽部 第82回 日本音楽コンクール〜フルート部門〜
「フルート協奏曲 ト長調 K.313 第2楽章から」
(作曲)モーツァルト、(フルート)梶川真歩、(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
「フルート協奏曲 ト長調 K.313 第3楽章から」
(作曲)モーツァルト、(フルート)知久 翔、(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
「フルート協奏曲 ト長調 K.313 第1楽章」
(作曲)モーツァルト、(フルート)多久和怜子、(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
「フルート協奏曲 ニ長調 K.314 第1楽章」
(作曲)モーツァルト、(フルート)窪田恵美、(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
「フルート協奏曲 ト長調 K.313」
(作曲)モーツァルト、(フルート)松木さや、(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
音楽から力を
今朝のBSクラシックはフルートでの協奏曲パーツ
好い気分に浸れます
昨日のベル・フィル・クラリネット首席奏者のポール・メイエの演奏が最高でした
ポール・メイエ (Paul Meyer, 1965年3月5日 - ) は、アルザス・ミュルーズ出身のフランスのクラリネット奏者。ソリストや室内楽奏者として欧米を拠点に国際的に活躍を続け、指揮活動も行っている。
経歴[編集]パリ音楽院とバーゼル高等音楽学校に学ぶ。13歳でオーケストラと共演して初めてソリストとして演奏活動に入る。1982年にフランス・ユーロビジョン・ヤング・ミュージシャンズコンクールに優勝して公式デビューを果たし、1984年には、ニューヨーク新人演奏家コンクールを制覇した。
現役のクラリネット奏者としては世界的に最も有名なひとりに数えられており、フランス国立管弦楽団、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団など、国際的に有名なオーケストラと共演するほか、室内楽にも情熱を注いでいる。古典派やロマン派の楽曲に加えて、近現代の音楽もレパートリーに加えており、クシシュトフ・ペンデレツキ(バート・キッシンゲン音楽祭)、ゲルト・キューア(ザルツブルク音楽祭)、ジェームズ・マクミラン(グラスゴー)の「クラリネット協奏曲」を上演している。ルチアーノ・ベリオの《アルテルナティム Alternatim 》はメイエに献呈された協奏曲であり、メイエはこれをベルリン、パリ、ローマ、東京、ウェールズ、ザルツブルク音楽祭、カーネギーホールなどで上演している。2000年には、スイスの作曲家ミヒャエル・ヤレルの「クラリネット協奏曲」をパリ管弦楽団とともに初演しており、ウィーンのコンツェルトハウスにおいては、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、ユーリ・バシュメット、ディミトリー・アレクセーエフ、ジュリアン・ラクリンとともに、ペンデレツキの「ピアノ五重奏曲」を初演した。
近年は、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団やトゥールーズ・カピトール国立管弦楽団、パリ室内管弦楽団などを指揮して、指揮者としての活動も広げている。また、日本国内においては2006年に第1回東京佼成ウインドオーケストラ作曲コンクールの本選で、2009年に全日本吹奏楽コンクール課題曲の参考演奏で東京佼成ウインドオーケストラを指揮し、2010年から同団の首席指揮者を務める。
音源[編集]音源はDENON、エラート、ソニー、EMI、BMGとさまざまなレーベルから出されており、ディアパソン・ドールやショク・デュ・モンドなどを受賞している。レパートリーとしてはモーツァルト、クロンマー、プレイエル、ウェーバー、シューマン、ブラームス、ブゾーニ、コープランド、バーンスタイン、アーノルド、ピアソラらの作品のほか、ショーソン、オネゲル、ミヨー、プーランク、メシアン、ブーレーズといった近現代のフランスのクラリネット作品も録音している。ドイツ・グラモフォンには、ギル・シャハムのヴァイオリン、ジャン・ワンのチェロ、チョン・ミュンフンのピアノと共演して《世の終わりのための四重奏曲》によりデビューしており、ECMレーベルにはカール・アマデウス・ハルトマンの《室内協奏曲》の録音で参加している。エリック・ル・サージュとはブラームスの《クラリネット・ソナタ》によりBMGにデビューしており、その後もエマニュエル・パユやジャン=マルク・ルイサダとも共演を続けている。
共演者[編集]指揮者
ルチアーノ・ベリオ、デニス・ラッセル・デイヴィス、ミヒャエル・ギーレン、ハンス・グラーフ、ギュンター・ヘルビヒ、マレク・ヤノフスキ、エマニュエル・クリヴィヌ、イェジー・マクシミウク、ユーディ・メニューイン、ケント・ナガノ、エサ=ペッカ・サロネン、ハインリヒ・シフ、ウルフ・シルマー、ミヒャエル・シェーンヴァント、デイヴィッド・ジンマン
オーケストラ
フランス国立管弦楽団、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団、BBCフィルハーモニック、NHK交響楽団、ベルリン交響楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィア、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団、ボルドー=アキテーヌ国立管弦楽団、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団、グスタフ・マーラー室内管弦楽団
器楽奏者
フランソワ=ルネ・デュシャーブル、エリック・ル・サージュ、マリア・ジョアン・ピリス、ジェラール・コセ、ギドン・クレーメル、ヨーヨー・マ、ヴラディーミル・スピヴァコフ、タベア・ツィンマーマン、エマニュエル・パユ、アイザック・スターンやジャン=ピエール・ランパル
四重奏団
カルミナ四重奏団、クリーヴランド弦楽四重奏団、ハーゲン弦楽四重奏団、メロス弦楽四重奏団、エマーソン弦楽四重奏団、タカーチ弦楽四重奏団、フォーグラー・カルテット
声楽家
バーバラ・ヘンドリックス、ナタリー・デセイ
客演指揮
フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団、パリ室内管弦楽団、イギリス室内管弦楽団、スコットランド室内管弦楽団、ベオグラード・フィルハーモニー管弦楽団、ビルバオ交響楽団、台北交響楽団、プラハ室内管弦楽団、東京佼成ウインドオーケストラ
やはり、ライブに勝るものなしです
久しぶりの高揚感に浸り、音楽の素晴らしさを実感
一瞬でしたが、この世の厭なことを忘れることができました
2014.3.30は杜のホールは、河村尚子ピアノで開演14:00は、橋本駅コース本気で行かねば間に合いません
モーストリー・クラシック創刊200号2014.1 vol.200
ベートーヴェン 演奏の変遷と今
2013年11月20日(水)
1,000円(税込み)
ベートーヴェン--------------------------------------------------------------------------------
11 巻頭言 諸石幸生
13 特別巻頭 創刊200号に寄す ドナルド・キーン
14 歴史的奏法に何を求めるか 西原稔
16 使用楽譜の変遷と演奏様式の変遷 高関健
18 ベートーヴェン演奏におけるピリオド楽器演奏の潮流
安田和信
20 楽器編成と配置の変遷 佐伯茂樹
22 飯守泰次郎 インタビュー
24 初期のベートーヴェン演奏 小宮正安
交響曲聴き比べ
26 交響曲第3番「英雄」 トスカニーニVSガーディナー
山崎浩太郎
27 交響曲第4番 ムラヴィンスキーVSブリュッヘン 片桐卓也
28 交響曲第5番「運命」 フルトヴェングラーVSクライバー
喜多尾道冬
29 交響曲第6番「田園」 ベームVSジンマン 佐伯茂樹
30 交響曲第7番 カラヤンVSアーノンクール 許光俊
31 交響曲第8番 クレンペラーVSヤルヴィ 寺西基之
32 交響曲第9番 フルトヴェングラーVSティーレマン
國土潤一
33 デニス・ラッセル・デイヴィス インタビュー
34 交響曲全集にみる演奏の変遷 鈴木淳史
36 ウィーン・フィルとベートーヴェン演奏の変遷 小宮正安
38 ベルリン・フィルとベートーヴェン演奏の変遷 片桐卓也
40 オーケストラ・リベラ・クラシカを聴く 澤谷夏樹
42 ベートーヴェンのピアノ音楽・演奏の変遷をめぐって
高久暁
ベートーヴェン
作:Joseph Karl Stieler
ピアノ協奏曲、ピアノ・ソナタ聴き比べ
44 ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
バックハウスVSポリーニ
青澤唯夫
45 ピアノ協奏曲全集聴き比べ
高坂はる香
46 ピアノ・ソナタ第21番
「ワルトシュタイン」
アラウVSブレンデル 真嶋雄大
47 ピアノ・ソナタ第23番「熱情」
ギレリスVSラン・ラン
萩谷由喜子
48 ピアノ・ソナタ第14番「月光」 ゼルキンVSグルダ
伊熊よし子
49 ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
ケンプVSシフ 伊熊よし子
50 ピアノ・ソナタ第32番 リヒテルVS内田光子
青澤唯夫
51 ピアノ・ソナタ全集に挑戦した鍵盤の名手たち
萩谷由喜子
53 ヴァイオリン協奏曲 ハイフェッツVSクレーメル
渡辺和彦
54 ヴァイオリン・ソナタ オイストラフVSファウスト
寺西基之
56 弦楽四重奏曲 演奏の系譜と変遷 中村孝義
58 チェロ・ソナタ カザルスVSロストロポーヴィチ
佐伯茂樹
59 フィリップ・フォン・シュタインネッカー インタビュー
60 2013年注目の「第九」 横堀朱美
CD&DVDをプレゼントします。
詳しくは60ページをご覧ください。
--------------------------------------------------------------------------------
62 BIGが語る リッカルド・ムーティ 指揮
67 特別企画 「五線譜に描いた夢 日本近代音楽の150年」東京オペラシティ アートギャラリー
68 マンスリー・ベルリン・フィル ラトル指揮の記念コンサートを開催
70 ブルー・アイランド版音楽辞典 ゾ─は増長 青島広志
73 特別企画 クラシカ・ジャパン 「マエストロ5」ザ・ファイナル
75 五嶋みどりの「学部長お願いします!」
77 特別企画 東芝グランドコンサート オスロ・フィルと共演する諏訪内晶子
World Music Scene 海外音楽情報
79 リヨン
81 ベルリン
83 ロンドン
85 トリノ
87 パリ
88 ニューヨーク
86 特別企画 東邦音楽大学「フィガロの結婚」上演へ向けて
89 ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルグのウィーン・フィル便り
90 宮本文昭の気軽に話そう 今月のお客様 宮川彬良 作曲
92 創刊200号記念読者アンケート
97 新連載 私のお薦めコンサート 伊熊よし子 岸純信
STAGE
98 イルジー・ビエロフラーヴェク 指揮
99 ザ・フィルハーモニクス 室内アンサンブル
100 佐藤しのぶ ソプラノ
101 河村尚子 ピアノ
102 ルドルフ・ブッフビンダー ピアノ
103 クリスチャン・ヤルヴィ 指揮
104 ゲルハルト・オピッツ ピアノ
105 シズオ・Z・クワハラ 指揮
106 福井麻衣 ハープ
107 東西南北
110 カラヤン企画 「カラヤンと『ペレアスとメリザンド』」 岸純信
113 宇野功芳が選ぶ究極の1枚 これを聴かずにクラシックを語るな!
115 許光俊の「名曲のツボ」 プーランタ:歌劇「カルメン派修道女の対話」
116 外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
118 横溝亮一の「音楽千夜一夜物語」
リヒター、リリング、ヴァルヒャ、ヴィンシャーマン
122 諸石幸生の「歴史的名盤とオーディオ」
124 クラシックで読み解くオーディオの疑問 山之内正
126 音楽に抱かれる悦び 和田博巳
128 読者プレゼント
130 読者アンケート
131 NONFICTION〜アーティストたちの鼓動 上杉春雄 ピアノ
134 東条碩夫の「音楽巡礼記」 2013年10月
135 Book
136 Movie 「いとしきエブリデイ」
137 Art 「六本木クロッシング2013」
138 Theater カフカ・プロジェクト
139 Ballet 「ザ・カブキ」
140 公演Reviews
145 「第九」コンサートNAVI
148 MOSTLY NAVI
162 定期購読案内
163 バックナンバーのご案内
164 巨匠「名盤」列伝 エードリアン・ボールト 山崎浩太郎
166 オーケストラ新聞
168 音楽プロデューサー 中野雄の音楽人間模様
170 CD&DVD ジャンル別に新譜をCheck!
174 ニュース・アトランダム
176 HOTEL’S INFO
177 読者の声
178 次号予告 編集後記
比較的素人向きの音楽雑誌です
ベートーヴェンの総括とまでは行かないまでも
かなり簡潔にまとまっています
"師走"は日本各地で「第九」の季節となりました
吉田秀和先生はOP.131
村上春樹先生はピアノ協奏曲3を
推していましたが
私の中でベートヴェンは一曲でと言うと
なかなか厳しいものがあります
その時々で異なりますが
有名どころは皆好いです
一曲に絞るのは困難ですが
ピアノ・ソナタ32曲が全てバイブルであります
その中で究極はop.111なのでしょうか
でも、28番ソナタや21番「ワルトシュタイン」ソナタに12番ソナタは好きです
河村尚子 ピアノで2014.3.30(日)杜のホールはしもとで
デュオ・リサイタルあります
堤剛チェロで
素晴らしい選曲で好い演奏が期待出来ます
14:00開演なので
大倉バス停からは本気で行かないと厳しいです
ピアノ・ソナタ 第12番 変イ長調「葬送」
Beethoven, Ludwig van : Sonate für Klavier Nr.12 As-Dur Op.26
ピアノ独奏曲 [ piano solo ] / ソナタ
作品概要
楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 / 1.Satz Andante con variazioni 8分 0秒
2 第2楽章 / 2.Satz Scherzo and Trio: Allegro molto 3分 0秒
3 第3楽章 / 3.Satz Marcia funebre sulla morte d'un eroe 5分 30秒
4 第4楽章 / 4.Satz Allegro 3分 0秒
19分 30秒
作曲年:1800-01
出版年:1802
初出版社:Cappi
IMSLPを参照する
楽曲解説
総説 | 岡田 安樹浩 総説 2009年1月 執筆者: 岡田 安樹浩
ベートーヴェンはこのOp.26のソナタから新たな一歩を踏み出す。それは、主要ソナタ形式楽章を意図的に避け、変奏曲やキャラクターピースによってソナタ全体を構成することではじめられる。しかしこの楽曲構成は、ベートーヴェン独自の発想というよりは、おそらくモーツァルトのイ長調ソナタK.331をモデルとして作曲したのであろう。
冒頭楽章を変奏曲で作曲し、続く楽章は舞踏形式(モーツァルトではメヌエット)と行進曲(モーツァルトはトルコ行進曲)によっていることは、偶然の一致であるはずがない。
それでもなお、ベートーヴェンの独自性が認められるのは、舞踏形式としてスケルツォを導入し、トッカータ風のフィナーレによって楽曲を閉じている点である。とりわけフィナーレは、その即興演奏的な性格は伝統的な「ソナタ」の枠組み収めるには居心地の悪いものであるが、後にショパンが第2番のピアノ・ソナタにおいて、フィナーレをトッカータ風の即興的楽句によって閉じていることと通底しているとみてよいだろう。
なお、この作品が作曲されたと推定される1880年〜01年には《交響曲第1番》Op.21や弦楽四重奏曲Op.18などを完成しており、創作意欲に満ちた時期であり、ソナタという伝統に果敢に立ち向かうベートーヴェンの姿が見て取れよう。
(第1楽章)変イ長調 8分の3拍子 変奏曲形式
反復記号を持たない34小節の主題と、5つの変奏からなる。この長い主題は3部分からなり、冒頭8小節の楽句とその反復(第16小節まで)、スフォルツァンドによってアウフタクトが強調される推移的な10小節の楽句(第26小節まで)、そして冒頭の楽想が回帰(第34小節まで)して完全終止する、という構造になっている。
続く5つの変奏においては、主題の和声進行がほぼ忠実に守られ、それぞれに特徴的な音型の変奏が連なってゆく。第3変奏は同主短調である変イ短調へ転調する。
(第2楽章)変イ長調 4分の3拍子 スケルツォ
変イ音から変ホ音へ順次上行するスケルツォ主題は、主調である変イ長調の音階固有音ではないニ音をとることでいきなり意表をつく。この順次進行はリディア旋法のようにも感じられるが、この4小節からなるこの動機は変ホ長調に終止しており、すぐに変イ長調に終止するべく4度上(変二音から)で反復されることから、冒頭は属調で開始されたことがわかる。このような聴き手の意表をつく開始は同時期に作曲された《交響曲第1番》の冒頭にもみられ、こうした「遊び心」とも「野心的」ともとれる作曲法は、この時期のベートーヴェンの1つの特徴的な側面であるといえよう。
16小節間のスケルツォ主題の提示と確保の後、これを発展的にあつかう主部(変イ長調)に入る。なお、ダ・カーポの際は冒頭の16小節は省略される。
トリオは下属調である変ニ長調をとり、冒頭では属調→主調の関係で導入されたのに対し、トリオから主部への調性関係が下属調→主調に置き換わる。
(第3楽章)変イ短調 4分の4拍子 葬送行進曲
アウフタクトと付点リズムによって特徴づけられた4小節構造の楽想とその発展が、中間部をはさんで回帰する3部分形式の葬送行進曲。
主部では平行調(変ハ長調)の同主短調を異名同音に読み替えたロ短調、その平行調であるニ長調へ転調を経て、二音を共通音とする変イ短調の二重ドミナントを介して主調へ収束する。中間部は同主長調の変イ長調をとっている。
(第4楽章)変イ長調 4分の2拍子
トッカータ風のフィナーレは、その音型的特徴、第2・第3楽章での調性的発展に比して限定的な調性の利用、そしてこれまでの3つの楽章が執拗に4小節、8小節単位の楽節構造にこだわっていたのに対して不規則な楽節構造をとっていることなどから、即興演奏のなかから生み出されたか、またはそれに近い形で生み出された楽曲であるように思われる。
国内外の一流演奏家のリサイタルを、豊富なラインナップでお送りします。
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12月9日(月) 午前6時00分〜6時56分
クラシック倶楽部 第82回 日本音楽コンクール〜フルート部門〜
「フルート協奏曲 ト長調 K.313 第2楽章から」
(作曲)モーツァルト、(フルート)梶川真歩、(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
「フルート協奏曲 ト長調 K.313 第3楽章から」
(作曲)モーツァルト、(フルート)知久 翔、(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
「フルート協奏曲 ト長調 K.313 第1楽章」
(作曲)モーツァルト、(フルート)多久和怜子、(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
「フルート協奏曲 ニ長調 K.314 第1楽章」
(作曲)モーツァルト、(フルート)窪田恵美、(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
「フルート協奏曲 ト長調 K.313」
(作曲)モーツァルト、(フルート)松木さや、(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
音楽から力を
今朝のBSクラシックはフルートでの協奏曲パーツ
好い気分に浸れます
昨日のベル・フィル・クラリネット首席奏者のポール・メイエの演奏が最高でした
ポール・メイエ (Paul Meyer, 1965年3月5日 - ) は、アルザス・ミュルーズ出身のフランスのクラリネット奏者。ソリストや室内楽奏者として欧米を拠点に国際的に活躍を続け、指揮活動も行っている。
経歴[編集]パリ音楽院とバーゼル高等音楽学校に学ぶ。13歳でオーケストラと共演して初めてソリストとして演奏活動に入る。1982年にフランス・ユーロビジョン・ヤング・ミュージシャンズコンクールに優勝して公式デビューを果たし、1984年には、ニューヨーク新人演奏家コンクールを制覇した。
現役のクラリネット奏者としては世界的に最も有名なひとりに数えられており、フランス国立管弦楽団、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団など、国際的に有名なオーケストラと共演するほか、室内楽にも情熱を注いでいる。古典派やロマン派の楽曲に加えて、近現代の音楽もレパートリーに加えており、クシシュトフ・ペンデレツキ(バート・キッシンゲン音楽祭)、ゲルト・キューア(ザルツブルク音楽祭)、ジェームズ・マクミラン(グラスゴー)の「クラリネット協奏曲」を上演している。ルチアーノ・ベリオの《アルテルナティム Alternatim 》はメイエに献呈された協奏曲であり、メイエはこれをベルリン、パリ、ローマ、東京、ウェールズ、ザルツブルク音楽祭、カーネギーホールなどで上演している。2000年には、スイスの作曲家ミヒャエル・ヤレルの「クラリネット協奏曲」をパリ管弦楽団とともに初演しており、ウィーンのコンツェルトハウスにおいては、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、ユーリ・バシュメット、ディミトリー・アレクセーエフ、ジュリアン・ラクリンとともに、ペンデレツキの「ピアノ五重奏曲」を初演した。
近年は、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団やトゥールーズ・カピトール国立管弦楽団、パリ室内管弦楽団などを指揮して、指揮者としての活動も広げている。また、日本国内においては2006年に第1回東京佼成ウインドオーケストラ作曲コンクールの本選で、2009年に全日本吹奏楽コンクール課題曲の参考演奏で東京佼成ウインドオーケストラを指揮し、2010年から同団の首席指揮者を務める。
音源[編集]音源はDENON、エラート、ソニー、EMI、BMGとさまざまなレーベルから出されており、ディアパソン・ドールやショク・デュ・モンドなどを受賞している。レパートリーとしてはモーツァルト、クロンマー、プレイエル、ウェーバー、シューマン、ブラームス、ブゾーニ、コープランド、バーンスタイン、アーノルド、ピアソラらの作品のほか、ショーソン、オネゲル、ミヨー、プーランク、メシアン、ブーレーズといった近現代のフランスのクラリネット作品も録音している。ドイツ・グラモフォンには、ギル・シャハムのヴァイオリン、ジャン・ワンのチェロ、チョン・ミュンフンのピアノと共演して《世の終わりのための四重奏曲》によりデビューしており、ECMレーベルにはカール・アマデウス・ハルトマンの《室内協奏曲》の録音で参加している。エリック・ル・サージュとはブラームスの《クラリネット・ソナタ》によりBMGにデビューしており、その後もエマニュエル・パユやジャン=マルク・ルイサダとも共演を続けている。
共演者[編集]指揮者
ルチアーノ・ベリオ、デニス・ラッセル・デイヴィス、ミヒャエル・ギーレン、ハンス・グラーフ、ギュンター・ヘルビヒ、マレク・ヤノフスキ、エマニュエル・クリヴィヌ、イェジー・マクシミウク、ユーディ・メニューイン、ケント・ナガノ、エサ=ペッカ・サロネン、ハインリヒ・シフ、ウルフ・シルマー、ミヒャエル・シェーンヴァント、デイヴィッド・ジンマン
オーケストラ
フランス国立管弦楽団、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団、BBCフィルハーモニック、NHK交響楽団、ベルリン交響楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィア、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団、ボルドー=アキテーヌ国立管弦楽団、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団、グスタフ・マーラー室内管弦楽団
器楽奏者
フランソワ=ルネ・デュシャーブル、エリック・ル・サージュ、マリア・ジョアン・ピリス、ジェラール・コセ、ギドン・クレーメル、ヨーヨー・マ、ヴラディーミル・スピヴァコフ、タベア・ツィンマーマン、エマニュエル・パユ、アイザック・スターンやジャン=ピエール・ランパル
四重奏団
カルミナ四重奏団、クリーヴランド弦楽四重奏団、ハーゲン弦楽四重奏団、メロス弦楽四重奏団、エマーソン弦楽四重奏団、タカーチ弦楽四重奏団、フォーグラー・カルテット
声楽家
バーバラ・ヘンドリックス、ナタリー・デセイ
客演指揮
フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団、パリ室内管弦楽団、イギリス室内管弦楽団、スコットランド室内管弦楽団、ベオグラード・フィルハーモニー管弦楽団、ビルバオ交響楽団、台北交響楽団、プラハ室内管弦楽団、東京佼成ウインドオーケストラ
やはり、ライブに勝るものなしです
久しぶりの高揚感に浸り、音楽の素晴らしさを実感
一瞬でしたが、この世の厭なことを忘れることができました
2014.3.30は杜のホールは、河村尚子ピアノで開演14:00は、橋本駅コース本気で行かねば間に合いません
モーストリー・クラシック創刊200号2014.1 vol.200
ベートーヴェン 演奏の変遷と今
2013年11月20日(水)
1,000円(税込み)
ベートーヴェン--------------------------------------------------------------------------------
11 巻頭言 諸石幸生
13 特別巻頭 創刊200号に寄す ドナルド・キーン
14 歴史的奏法に何を求めるか 西原稔
16 使用楽譜の変遷と演奏様式の変遷 高関健
18 ベートーヴェン演奏におけるピリオド楽器演奏の潮流
安田和信
20 楽器編成と配置の変遷 佐伯茂樹
22 飯守泰次郎 インタビュー
24 初期のベートーヴェン演奏 小宮正安
交響曲聴き比べ
26 交響曲第3番「英雄」 トスカニーニVSガーディナー
山崎浩太郎
27 交響曲第4番 ムラヴィンスキーVSブリュッヘン 片桐卓也
28 交響曲第5番「運命」 フルトヴェングラーVSクライバー
喜多尾道冬
29 交響曲第6番「田園」 ベームVSジンマン 佐伯茂樹
30 交響曲第7番 カラヤンVSアーノンクール 許光俊
31 交響曲第8番 クレンペラーVSヤルヴィ 寺西基之
32 交響曲第9番 フルトヴェングラーVSティーレマン
國土潤一
33 デニス・ラッセル・デイヴィス インタビュー
34 交響曲全集にみる演奏の変遷 鈴木淳史
36 ウィーン・フィルとベートーヴェン演奏の変遷 小宮正安
38 ベルリン・フィルとベートーヴェン演奏の変遷 片桐卓也
40 オーケストラ・リベラ・クラシカを聴く 澤谷夏樹
42 ベートーヴェンのピアノ音楽・演奏の変遷をめぐって
高久暁
ベートーヴェン
作:Joseph Karl Stieler
ピアノ協奏曲、ピアノ・ソナタ聴き比べ
44 ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
バックハウスVSポリーニ
青澤唯夫
45 ピアノ協奏曲全集聴き比べ
高坂はる香
46 ピアノ・ソナタ第21番
「ワルトシュタイン」
アラウVSブレンデル 真嶋雄大
47 ピアノ・ソナタ第23番「熱情」
ギレリスVSラン・ラン
萩谷由喜子
48 ピアノ・ソナタ第14番「月光」 ゼルキンVSグルダ
伊熊よし子
49 ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」
ケンプVSシフ 伊熊よし子
50 ピアノ・ソナタ第32番 リヒテルVS内田光子
青澤唯夫
51 ピアノ・ソナタ全集に挑戦した鍵盤の名手たち
萩谷由喜子
53 ヴァイオリン協奏曲 ハイフェッツVSクレーメル
渡辺和彦
54 ヴァイオリン・ソナタ オイストラフVSファウスト
寺西基之
56 弦楽四重奏曲 演奏の系譜と変遷 中村孝義
58 チェロ・ソナタ カザルスVSロストロポーヴィチ
佐伯茂樹
59 フィリップ・フォン・シュタインネッカー インタビュー
60 2013年注目の「第九」 横堀朱美
CD&DVDをプレゼントします。
詳しくは60ページをご覧ください。
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62 BIGが語る リッカルド・ムーティ 指揮
67 特別企画 「五線譜に描いた夢 日本近代音楽の150年」東京オペラシティ アートギャラリー
68 マンスリー・ベルリン・フィル ラトル指揮の記念コンサートを開催
70 ブルー・アイランド版音楽辞典 ゾ─は増長 青島広志
73 特別企画 クラシカ・ジャパン 「マエストロ5」ザ・ファイナル
75 五嶋みどりの「学部長お願いします!」
77 特別企画 東芝グランドコンサート オスロ・フィルと共演する諏訪内晶子
World Music Scene 海外音楽情報
79 リヨン
81 ベルリン
83 ロンドン
85 トリノ
87 パリ
88 ニューヨーク
86 特別企画 東邦音楽大学「フィガロの結婚」上演へ向けて
89 ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルグのウィーン・フィル便り
90 宮本文昭の気軽に話そう 今月のお客様 宮川彬良 作曲
92 創刊200号記念読者アンケート
97 新連載 私のお薦めコンサート 伊熊よし子 岸純信
STAGE
98 イルジー・ビエロフラーヴェク 指揮
99 ザ・フィルハーモニクス 室内アンサンブル
100 佐藤しのぶ ソプラノ
101 河村尚子 ピアノ
102 ルドルフ・ブッフビンダー ピアノ
103 クリスチャン・ヤルヴィ 指揮
104 ゲルハルト・オピッツ ピアノ
105 シズオ・Z・クワハラ 指揮
106 福井麻衣 ハープ
107 東西南北
110 カラヤン企画 「カラヤンと『ペレアスとメリザンド』」 岸純信
113 宇野功芳が選ぶ究極の1枚 これを聴かずにクラシックを語るな!
115 許光俊の「名曲のツボ」 プーランタ:歌劇「カルメン派修道女の対話」
116 外山雄三の「オーケストラと暮らして60年」
118 横溝亮一の「音楽千夜一夜物語」
リヒター、リリング、ヴァルヒャ、ヴィンシャーマン
122 諸石幸生の「歴史的名盤とオーディオ」
124 クラシックで読み解くオーディオの疑問 山之内正
126 音楽に抱かれる悦び 和田博巳
128 読者プレゼント
130 読者アンケート
131 NONFICTION〜アーティストたちの鼓動 上杉春雄 ピアノ
134 東条碩夫の「音楽巡礼記」 2013年10月
135 Book
136 Movie 「いとしきエブリデイ」
137 Art 「六本木クロッシング2013」
138 Theater カフカ・プロジェクト
139 Ballet 「ザ・カブキ」
140 公演Reviews
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148 MOSTLY NAVI
162 定期購読案内
163 バックナンバーのご案内
164 巨匠「名盤」列伝 エードリアン・ボールト 山崎浩太郎
166 オーケストラ新聞
168 音楽プロデューサー 中野雄の音楽人間模様
170 CD&DVD ジャンル別に新譜をCheck!
174 ニュース・アトランダム
176 HOTEL’S INFO
177 読者の声
178 次号予告 編集後記
比較的素人向きの音楽雑誌です
ベートーヴェンの総括とまでは行かないまでも
かなり簡潔にまとまっています
"師走"は日本各地で「第九」の季節となりました
吉田秀和先生はOP.131
村上春樹先生はピアノ協奏曲3を
推していましたが
私の中でベートヴェンは一曲でと言うと
なかなか厳しいものがあります
その時々で異なりますが
有名どころは皆好いです
一曲に絞るのは困難ですが
ピアノ・ソナタ32曲が全てバイブルであります
その中で究極はop.111なのでしょうか
でも、28番ソナタや21番「ワルトシュタイン」ソナタに12番ソナタは好きです
河村尚子 ピアノで2014.3.30(日)杜のホールはしもとで
デュオ・リサイタルあります
堤剛チェロで
素晴らしい選曲で好い演奏が期待出来ます
14:00開演なので
大倉バス停からは本気で行かないと厳しいです
ピアノ・ソナタ 第12番 変イ長調「葬送」
Beethoven, Ludwig van : Sonate für Klavier Nr.12 As-Dur Op.26
ピアノ独奏曲 [ piano solo ] / ソナタ
作品概要
楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 / 1.Satz Andante con variazioni 8分 0秒
2 第2楽章 / 2.Satz Scherzo and Trio: Allegro molto 3分 0秒
3 第3楽章 / 3.Satz Marcia funebre sulla morte d'un eroe 5分 30秒
4 第4楽章 / 4.Satz Allegro 3分 0秒
19分 30秒
作曲年:1800-01
出版年:1802
初出版社:Cappi
IMSLPを参照する
楽曲解説
総説 | 岡田 安樹浩 総説 2009年1月 執筆者: 岡田 安樹浩
ベートーヴェンはこのOp.26のソナタから新たな一歩を踏み出す。それは、主要ソナタ形式楽章を意図的に避け、変奏曲やキャラクターピースによってソナタ全体を構成することではじめられる。しかしこの楽曲構成は、ベートーヴェン独自の発想というよりは、おそらくモーツァルトのイ長調ソナタK.331をモデルとして作曲したのであろう。
冒頭楽章を変奏曲で作曲し、続く楽章は舞踏形式(モーツァルトではメヌエット)と行進曲(モーツァルトはトルコ行進曲)によっていることは、偶然の一致であるはずがない。
それでもなお、ベートーヴェンの独自性が認められるのは、舞踏形式としてスケルツォを導入し、トッカータ風のフィナーレによって楽曲を閉じている点である。とりわけフィナーレは、その即興演奏的な性格は伝統的な「ソナタ」の枠組み収めるには居心地の悪いものであるが、後にショパンが第2番のピアノ・ソナタにおいて、フィナーレをトッカータ風の即興的楽句によって閉じていることと通底しているとみてよいだろう。
なお、この作品が作曲されたと推定される1880年〜01年には《交響曲第1番》Op.21や弦楽四重奏曲Op.18などを完成しており、創作意欲に満ちた時期であり、ソナタという伝統に果敢に立ち向かうベートーヴェンの姿が見て取れよう。
(第1楽章)変イ長調 8分の3拍子 変奏曲形式
反復記号を持たない34小節の主題と、5つの変奏からなる。この長い主題は3部分からなり、冒頭8小節の楽句とその反復(第16小節まで)、スフォルツァンドによってアウフタクトが強調される推移的な10小節の楽句(第26小節まで)、そして冒頭の楽想が回帰(第34小節まで)して完全終止する、という構造になっている。
続く5つの変奏においては、主題の和声進行がほぼ忠実に守られ、それぞれに特徴的な音型の変奏が連なってゆく。第3変奏は同主短調である変イ短調へ転調する。
(第2楽章)変イ長調 4分の3拍子 スケルツォ
変イ音から変ホ音へ順次上行するスケルツォ主題は、主調である変イ長調の音階固有音ではないニ音をとることでいきなり意表をつく。この順次進行はリディア旋法のようにも感じられるが、この4小節からなるこの動機は変ホ長調に終止しており、すぐに変イ長調に終止するべく4度上(変二音から)で反復されることから、冒頭は属調で開始されたことがわかる。このような聴き手の意表をつく開始は同時期に作曲された《交響曲第1番》の冒頭にもみられ、こうした「遊び心」とも「野心的」ともとれる作曲法は、この時期のベートーヴェンの1つの特徴的な側面であるといえよう。
16小節間のスケルツォ主題の提示と確保の後、これを発展的にあつかう主部(変イ長調)に入る。なお、ダ・カーポの際は冒頭の16小節は省略される。
トリオは下属調である変ニ長調をとり、冒頭では属調→主調の関係で導入されたのに対し、トリオから主部への調性関係が下属調→主調に置き換わる。
(第3楽章)変イ短調 4分の4拍子 葬送行進曲
アウフタクトと付点リズムによって特徴づけられた4小節構造の楽想とその発展が、中間部をはさんで回帰する3部分形式の葬送行進曲。
主部では平行調(変ハ長調)の同主短調を異名同音に読み替えたロ短調、その平行調であるニ長調へ転調を経て、二音を共通音とする変イ短調の二重ドミナントを介して主調へ収束する。中間部は同主長調の変イ長調をとっている。
(第4楽章)変イ長調 4分の2拍子
トッカータ風のフィナーレは、その音型的特徴、第2・第3楽章での調性的発展に比して限定的な調性の利用、そしてこれまでの3つの楽章が執拗に4小節、8小節単位の楽節構造にこだわっていたのに対して不規則な楽節構造をとっていることなどから、即興演奏のなかから生み出されたか、またはそれに近い形で生み出された楽曲であるように思われる。