2015年08月02日15:17
カテゴリ気象予報士Kasayanのお天気放談
台風13号の最新情報。今日も猛暑で雷雨。上空寒気で昨日より広範囲?(150802)
気象予報士Kasayanのお天気放談さんのサイトより
http://blog.livedoor.jp/kasayan77/archives/44972278.html
日本海の暖湿気の通り道は、もっぱら津軽海峡付近の潜在的な前線帯に雨の原料を供給することになりるようですが・・・
東から張り出す太平洋高気圧の縁を回るように、太平洋側からも暖湿気が流れ込むことがわかります。
これが西~東日本の雷雨の原料になって・・・上空寒気による不安定な大気と相まって、乾燥熱風の下降気流に打ち勝つ活発な積乱雲(雷雲)を形成すると思われます。
ただ・・・太平洋側から流れ込む暖湿気は、日本海の暖湿気の通り道ほどシッカリとした道?を通りませんから・・・地形の影響や海風の影響を受けて、流れ込む場所は非常に複雑。
上昇気流が強まりやすい中部山岳地帯周辺で雷雲が活発化する傾向になるとは思いますが・・・
局地的にうーんと活発な雷雲を形成するかと思えば、その隣町では一雨欲しい夏空が続く・・・なんていう大きなムラのある発生の仕方になるのでは???なんて思います。
<転載開始>
猛暑が続き、局地的な激しい雷雨も連発。
昨日は今年一番の暑さになり、長野県東部~関東平野西部で激しい雷雨がありました。
地形の影響を受けにくい上空約1500mの、向こう一週間の気温の様子(気温が上がる午後3時)をまとめたもの。
日射しと相まって余裕で35℃以上の猛暑日と熱帯夜をもたらす20℃以上の暖気が・・・6日(木)頃まで西~東日本に停滞することがわかります。
ということは・・・目先、猛暑は解消しそうもない・・・
また、これだけ猛暑・・・さらにムシムシの空気(雨の原料タップリ)に包まれていると・・・
上空に寒気が無くても、相対的に大気の状態が不安定になって、程度の大小はあるものの、毎日のように夕立の発生が予想されます。
5日(水)以降は、西進する台風13号や、台風14号???からの暖湿気が流れ込みやすくなり、再び雷雨が活発化・・・という気配が読み取れます。
台風13号の進路や発達の程度・・・14号の発生の有無やコース、発達の程度によって・・・太平洋高気圧の張り出しの傾向が変化し・・・状況は大きく変化する可能性もありますが・・・
猛暑に加えて、雷雨の発生しやすい状況も続いてしまうことになりそうです。
東シナ海方面に停滞していた高気圧が弱まり・・・日本付近は東から張りだす太平洋高気圧に覆われ始めています。
ただ・・・太平洋高気圧のお腹?には、熱帯低気圧が発生していて(明日には消滅?)、いまひとつ張り出しが強いとはいえません。
このため、太平洋高気圧の北縁(背中?)には、引き続き暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の通り道が出来ていて・・・本州の太平洋側にも水蒸気が流入中。
暖かく湿った空気の終着駅にあたる東北北部付近には、潜在的な前線の降水帯が観測されていて・・・
本州の太平洋側ではムシムシの猛暑(熱帯夜)が続いています。
衛星の水蒸気画像を見ると・・・昨日から上空に流れ込み始めた寒気を運ぶ偏西風は北陸付近。
ムシムシの暑さと上空の寒気、そして水蒸気によって、今日も活発な雷雨がありそうですけど・・・
続いて・・・上空の太平洋高気圧に覆われ、乾燥した熱風下降気流によって積乱雲が押しつぶされる傾向の東日本において雷雨が発生する原因・・・上空の寒気の様子と・・・
近畿以北を、今夜にかけて-6℃以下のこの時期としては強めの寒気が通過(平年4℃前後)。
さらに、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)では・・・下段の図・・・強い日射しと相まって、余裕で35℃以上の猛暑日をもたらす21℃以上の暖気が流れ込み続ける模様。
このため、地上と上空の温度差が大きくなって、大気の状態が非常に不安定に・・・・
カテゴリ気象予報士Kasayanのお天気放談
台風13号の最新情報。今日も猛暑で雷雨。上空寒気で昨日より広範囲?(150802)
気象予報士Kasayanのお天気放談さんのサイトより
http://blog.livedoor.jp/kasayan77/archives/44972278.html
日本海の暖湿気の通り道は、もっぱら津軽海峡付近の潜在的な前線帯に雨の原料を供給することになりるようですが・・・
東から張り出す太平洋高気圧の縁を回るように、太平洋側からも暖湿気が流れ込むことがわかります。
これが西~東日本の雷雨の原料になって・・・上空寒気による不安定な大気と相まって、乾燥熱風の下降気流に打ち勝つ活発な積乱雲(雷雲)を形成すると思われます。
ただ・・・太平洋側から流れ込む暖湿気は、日本海の暖湿気の通り道ほどシッカリとした道?を通りませんから・・・地形の影響や海風の影響を受けて、流れ込む場所は非常に複雑。
上昇気流が強まりやすい中部山岳地帯周辺で雷雲が活発化する傾向になるとは思いますが・・・
局地的にうーんと活発な雷雲を形成するかと思えば、その隣町では一雨欲しい夏空が続く・・・なんていう大きなムラのある発生の仕方になるのでは???なんて思います。
<転載開始>
猛暑が続き、局地的な激しい雷雨も連発。
昨日は今年一番の暑さになり、長野県東部~関東平野西部で激しい雷雨がありました。
地形の影響を受けにくい上空約1500mの、向こう一週間の気温の様子(気温が上がる午後3時)をまとめたもの。
日射しと相まって余裕で35℃以上の猛暑日と熱帯夜をもたらす20℃以上の暖気が・・・6日(木)頃まで西~東日本に停滞することがわかります。
ということは・・・目先、猛暑は解消しそうもない・・・
また、これだけ猛暑・・・さらにムシムシの空気(雨の原料タップリ)に包まれていると・・・
上空に寒気が無くても、相対的に大気の状態が不安定になって、程度の大小はあるものの、毎日のように夕立の発生が予想されます。
5日(水)以降は、西進する台風13号や、台風14号???からの暖湿気が流れ込みやすくなり、再び雷雨が活発化・・・という気配が読み取れます。
台風13号の進路や発達の程度・・・14号の発生の有無やコース、発達の程度によって・・・太平洋高気圧の張り出しの傾向が変化し・・・状況は大きく変化する可能性もありますが・・・
猛暑に加えて、雷雨の発生しやすい状況も続いてしまうことになりそうです。
東シナ海方面に停滞していた高気圧が弱まり・・・日本付近は東から張りだす太平洋高気圧に覆われ始めています。
ただ・・・太平洋高気圧のお腹?には、熱帯低気圧が発生していて(明日には消滅?)、いまひとつ張り出しが強いとはいえません。
このため、太平洋高気圧の北縁(背中?)には、引き続き暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の通り道が出来ていて・・・本州の太平洋側にも水蒸気が流入中。
暖かく湿った空気の終着駅にあたる東北北部付近には、潜在的な前線の降水帯が観測されていて・・・
本州の太平洋側ではムシムシの猛暑(熱帯夜)が続いています。
衛星の水蒸気画像を見ると・・・昨日から上空に流れ込み始めた寒気を運ぶ偏西風は北陸付近。
ムシムシの暑さと上空の寒気、そして水蒸気によって、今日も活発な雷雨がありそうですけど・・・
続いて・・・上空の太平洋高気圧に覆われ、乾燥した熱風下降気流によって積乱雲が押しつぶされる傾向の東日本において雷雨が発生する原因・・・上空の寒気の様子と・・・
近畿以北を、今夜にかけて-6℃以下のこの時期としては強めの寒気が通過(平年4℃前後)。
さらに、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)では・・・下段の図・・・強い日射しと相まって、余裕で35℃以上の猛暑日をもたらす21℃以上の暖気が流れ込み続ける模様。
このため、地上と上空の温度差が大きくなって、大気の状態が非常に不安定に・・・・