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Channel: 丹沢最高峰 蛭ケ岳1673回超えを目指して 
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日本人が崩壊しそうです

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かつて小泉元総理は「官から民へ」のスローガンの下、「合理化」「競争」
「コスト削減」「効率優先」の構造改革を竹中平蔵と共に推進しました。

ただし本当の意味での改革ではなく弱者のみを切り捨てる改革だったため
それまであった格差社会を更に拡大させただけだったのです。

個人商店、零細企業は倒産し、大企業は合併を繰り返し更に巨大化する
とんでもない世の中を作り上げてしまったのです。

大企業が生き残るためには巨大化するしかなく、個人が生き残るには他者を
蹴落とすしかないのです。

確かに競争などは適度に必要であっても、しかし行き過ぎると摩擦と人格
破壊をもたらすのです。

どこも人件費ギリギリで働かせるため人から余裕というものが無くなり
つつあります。

その結果、

運送業、貨物、バスなどの過労による事故の多発。

歩道に人が多いのにスピード落とさずに突っ切って行く、道路幅に余裕
があるのにやたら歩行者ぎりぎりに走ってい行く自転車事故の増加。

電車では横で待たずにぶつかりながら乗って来る人が増えています。

とにかく待つことを嫌がるんですね。

それはやはり

「待つこと」=「損をする」

と言う発想が常識になってしまったからです。

普段はガマンをしていても、過酷な労働などでガマンの糸がプツンと切れて
しまいます。

一度一線を越えてしまうと歯止めが利かなくなってしまうのが人間です。

そうなると弱肉強食の世界、いわゆる自分より弱者への攻撃が始まるのです。

日ごろの不満の捌け口は弱者に向かうことはあっても、決して強者に向かう
ことはないのです。

大企業から零細企業に、上司から部下に、正社員から派遣やアルバイトに、
家庭なら夫から妻に、妻は子供や高齢者に、子供はイヌやネコの小動物に、
という具合に負の連鎖が拡大していくのです。

ここしばらく世間を騒がせている事件を見ればわかります。

店員が客の情報を盗み出したり、客が店員に土下座させたり、ブチ切れた
アルバイトが店にテロ攻撃を仕掛けたりしていますね。

モラルハザード、日本人の心が破壊されている証拠です。

ブラック企業が崩壊する前に日本人が崩壊しそうです

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