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Channel: 丹沢最高峰 蛭ケ岳1673回超えを目指して 
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熱は、人間の中の治癒力の呼び声なのです。熱は病気ではありません。

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・人間にとって最も日常的で慈悲深い治療者は風邪ウイルスかもしれない…

風邪は自分の体を「治すため」にかかる

病気は大きく分けて、(1)免疫力の低下、(2)免疫力の異常(アレルギーと自己免疫疾患)というふたつの現象に起因します。

とあり、つまり、病気というのはいろいろな原因があるとはいえ、その主因は、「免疫が下がること」であることがわかります。


健康法…。

・薬を飲まない
・笑う
・風邪を引く

これは普通の人には安易には言えない。

「風邪は優秀な治療者」という概念を知り、風邪は忌まわしい存在どころか、

「あれらのウイルスは、オレの体を治癒するために、一生懸命、オレに風邪を引かせ続けていたんだ」

と、知るに至りました。

自分が生き残るために、細胞たちは次々と病原菌やウイルスを自分の中に招き入れる。

そして、風邪なりできものなり、症状が出る。

そのたびに、体の中の何かがリセットされ、改善されていく。

あの時、風邪を引き続けなければ、私は何らかの大きな病気にかかったり、あるいは、本当に免疫が落ちるところまで落ちて、生きていなかったかもしれません。

生体はその損傷に反抗し、防御力を用います。この反抗が通常、熱なのです。熱は、人間の中の治癒力の呼び声なのです。熱は病気ではありません。損傷を直すために、人間が自分の生体全体から力を呼び集めているのです。(シュタイナー / 人間の四つの気質)

「症状を急激に治めるようなことは良くない」

と繰り返し書いています。

身体に起きることには自然の道理があるのだから、その自然の経過に逆らうことは良くないと。
数多くの免疫システムを人間は持ちますが、「風邪を引く」というのも免疫システムのひとつだったということを知ったという感じでしょうか。

なので、「風邪の症状を薬で抑えることは基本的には良くない」のかもしれません。
シュタイナーの言うように、「熱」を薬で抑えるというのも良くないようです。

よく風邪の引き始めに市販の風邪薬などを飲んだ後、長引く人をよく見かけますが、野口さんの主張からすれば、症状を抑えることで、本来の風邪の働きが遮断されてしまうのですから、「風邪薬を症状の初期から早くに飲めば飲むほど治りは遅くなるかもしれない」という逆説的なことになってしまうものなのかもしれません。

風邪を引いている間の「経過」をどのように過ごすかということが書かれています。

その過ごし方は、「風邪を治す」のではなく、「風邪の働きを邪魔しない」ということについて書かれています。風邪は体を適正に戻そうとしているのだから、その働きを妨害しないこと。

その「風邪の経過中の要点」をタイトルだけ書いておきます。

1. 体を弛めること
2. 冷やさぬこと(熱が出ても冷やしてはいけない)
3. 体を温めること
4. 発汗は引っ込めない
5. 平熱に下がったら寝ていないこと
6. 水分を大目にとること

この中の「熱が出ても冷やしてはいけない」については、言いたいことはわかるにしても、でも、小さな子どもなどが高熱を出してしまうと、やはり心配なものです。

うちの子どが小さな頃、たまに高熱を出した時はやっぱり「下げる努力」はしていました。ただ、「子どもへの解熱剤の投与は恐ろしい」という感覚はありましたので、解熱剤を飲ませたことはありませんでした。

ひたすら、動脈を冷たいタオルなどで冷やして熱を下げていました。

野口さんやシュタイナーから見れば、こういうのも良くないということになりそう。
しかし、高熱の子どもの熱を「下げない」というのもなかなか勇気のいることで、難しいところです。

冷静に考えてみれば、子どもに対して最も大事なことは、

・その子の身体の健康
・その子の心の健全
・生きている上での安心感

> 小学校でも詰め込み教育が行われるようになると

を具現化したものですが、

> その害は想像を絶するものになるでしょう

とシュタイナーは言っていて、今の日本は、学校だけでも詰め込みなのに、そこに加えて、小学生の 40%が塾に通い、中学生の 70%が塾に通う。

シュタイナーは上のことを述べた後、エーテル体などの単語を使った言葉を述べますが、難しい言葉はともかく、シュタイナーが言うには、詰め込みは、ただ知識が身に入らないだけではなく、

「人間の生命エネルギーを弱くする」

と言っています。

それが問題なのです。
シュタイナーの言っていることが、あまりにも今の日本の「健康的状況」とリンクするからです。


病気になる → 薬をもらう → 病気が悪化する → 薬の種類が増える → 新しい病気になる → 薬の種類が増える → 全体として悪化する → 薬の種類が増える

すべての薬ではないですが、いくつかの種類の薬では、健康になろうと思って飲み続けることが、逆にその人の健康に害を及ぼしている可能性があるということです。


ガンを増やす可能性

さらに「降圧剤を飲むとガンになる」という可能性についても言及されます。

そのメカニズムは、現在使われている降圧剤の多くが「カルシウム拮抗剤」というものであることと関係していると松本医師は述べます。

「血圧の上昇」という現象は、あらゆる細胞の表面にあるカルシウムが出入りする穴(カルシウムチャネル)があるのですが、カルシウムがこの穴を通る際に電気的な変化が起こり、血管が収縮します。

血管が収縮すると「血圧が上がる」という現象が起きます。

カルシウム拮抗剤は、「このカルシウムが通る穴をふさいで血圧を下げる」という機能を持ちます。

しかし、果たして、

「血管の細胞だけに作用するものだろうか?」

ということです。

そういうわけにはいきません。

カルシウム拮抗剤は、全身すべての細胞の「カルシウムの通る穴」を閉じてしまうのです。

すべての細胞ということは、「免疫細胞」という人間の自己治癒能力で最も大事な働きをするもののひとつが機能しなくなってしまうようなのです。

ここに関しては、松本医師の文章を抜粋します。


免疫細胞は、体に入ってきたウイルスなどをやっつけてくれる。それだけでなく、体内に出現したガンや、ガンに発展しそうな異常細胞を見つけて、それを消し去ってくれる。

カルシウム拮抗剤は免疫を弱めてしまう。そのため、普通なら摘み取っていたガンの芽を放置してしまうのだ。

1993年の茨城県の調査によると、降圧剤を飲んでいる人は、飲んでいないに比べて、ガンによる死亡危険度が 1.14倍、しかも、男性に限ると 1.3倍大きいという結果が出ている。


もちろん、ガンだけではなく、体の免疫細胞の機能が下がれば、他の様々な病気の発生度も高くなるはずです。

その降圧剤の売上は増える一方です。

今では売上1兆円を超える巨大市場となっています。

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