実にシャープで研ぎ澄まされた感性のベートーヴェンです。「ワルトシュタイン」の第1楽章は、今まで聴いたことがないほどの超特急テンポで、凄まじい推進力で聴く人をぐいぐいと引っ張っていくような鋭くアグレッシブで痛快な演奏となっています。難曲になればなるほど冴えるポリーニの表現力が全快の演奏で、3曲ともそのようなポリーニの資質がいかんなく発揮された名演奏です。特に「ワルトシュタイン」の第1楽章、第3楽章、「テンペスト」の第1楽章などのシャープで切れ味鋭い演奏は見事という他なく、他の追随を許さない圧倒的な名演奏と言ってよいと思います。 ただそれと同時に、「ワルトシュタイン」などで若干コントロールを失いそうになったりパッセージの音の不揃いが気になる箇所があったりと、従来のポリーニでは考えられなかった「危なっかしさ」が現れているのは、少々気になる点ではあると思います。ピアノの音色は「硬質」というよりもむしろ「鋭角的」という感じがします。明らかにこの頃からポリーニの演奏様式は変わってきています。完璧主義者、天才ポリーニは一体どこへ行こうとしているのか、そうした苦悩が凡人の僕にも伝わってくるような、そんな演奏です。(しかしこの演奏は本当に素晴らしいです!)
好きな山を快感のピアニズムで
完全無欠なパーフェクトなピアノ演奏は
ポリーニです
彼のピアニズムは正確無比な粒ぞろい
一粒、一粒がシャープです
やはり、楽聖ベートーヴェンの作品はピラミッドの頂点に聳えます
そんな楽曲に山の写真を合わせます
好きな山を快感のピアニズムで
完全無欠なパーフェクトなピアノ演奏は
ポリーニです
彼のピアニズムは正確無比な粒ぞろい
一粒、一粒がシャープです
やはり、楽聖ベートーヴェンの作品はピラミッドの頂点に聳えます
そんな楽曲に山の写真を合わせます