韓国の原発群の大半が日本海側に設置されていて、偏西風の影響で、日本列島に向いた風が吹いているため、放射能の大半が日本列島に押し寄せるようになっている。
若狭原発群は、ほとんど加圧水型原子炉で、特有の圧力容器劣化問題を抱えている。
とりわけ、高浜1号機の危険性に対して、東大、井野博満名誉教授がたびたび恐ろしい危険性を警告し続けてきた。
若狭原発群の原子炉の大半が「加圧水型」=PWRで、一番多い沸騰水型原子炉=BWRが70~80気圧での運用に対し、加圧水型は160~170気圧の運用を行っている。
トラックタイヤによる爆発事故は年中起きていて、多くは死傷事故になっている。8気圧であっても、それは手榴弾なみの威力があって、近くにいる人は吹っ飛ばされ内臓破裂を起こして死亡することが多い。
これが173気圧だった場合を想像してほしい。アメリカが空爆で使う大形爆弾でも、おそらく威力が負けているほどの巨大爆発になるはずだ。
173気圧の原子炉が大爆発を起こしたなら、何が起きるのか? 各自が想像力を働かせていただきたい。
もし福島第一原発が加圧水型だったなら、被害は数十倍、数百倍だったとの評価がある。
「原子炉のような最先端の技術で、分厚い鋼鉄の圧力容器が爆発などするはずはない」
と大半の人々が目出度く洗脳されてしまっているのだが、実際には違う。
原発という技術は、まだ実用化されてから60年あまりしか経っておらず、蒸気機関やガソリンエンジンなどに比べて未成熟な技術である。
事故の経験も、メルトダウンも三回だけで、事故原因の完全な把握、コントロールに成功していない。事故が起きてみなければ、何も分からない、というのが本当の実情である。
とりわけ加圧水型原子炉の危険が大きく、どんな原因が事故をもたらすのか、正確な知識が得られていないのである。
もっとも危険視されているのが、原子炉圧力容器の中性子劣化と呼ばれる現象で、数十年も原子炉を稼働すると、中性子の照射により圧力容器の鋼鉄が激しく劣化し、「脆性遷移」と呼ばれる現象を引き起こして、メルトダウンが起きたとき、ECCS(緊急炉心冷却装置)から冷却水が原子炉に流れ込んだときに、圧力容器がガラスのように割れてしまう危険があるのだ。
もしも高浜1号機炉心で水素爆発メルトダウンが起きてECCSが大量の冷水を流し込んだとき、沸騰した100度の水であっても、炉心圧力容器がガラスのように割れてしまうことを意味している。
原発側は、圧力容器の中性子劣化は、中性子の当たる表面に限られていて、外側の健全性が保たれているから問題ないと強弁しているが、実は原発運営者にも、具体的なデータは何も分かっていない。
中性子が、どれほど激しく鋼鉄を劣化させるのかについて、学問的知見が不足していたから、深刻な脆性劣化問題がクローズアップされているのだ。
そもそも、圧力容器試験片の予測された脆性破壊温度は、現実の結果よりはるかに低いもので、1号機運転開始から65年間は何の問題も起きない予測だったのだ。
韓国の原発が、ほとんど加圧水型で、自家開発の原発に、巨大な欠陥を抱えたまま、問題を隠蔽して稼働を続けていることは、すでに何度も書いた。
何が問題だったかというと、霊光原発の加圧水型原子炉、格納容器のPCコンクリートに巨大な欠陥があって、人間が通れるほどの大穴が開いているというニュースを紹介した。
同じ問題が、韓国原発の格納容器すべてに共通し、さらに韓国が原発建設を請け負ったUAEの原発にも同じ欠陥が発見されて大問題になっている。
韓国にはPCコンクリート施工の技術が存在しなかったのである。
これが何をもたらすかというと、もしも、韓国内の新古里のような同型原発が大地震(巨大断層の真上に建設されている)で水素爆発=メルトダウンを起こしたとき、圧力容器が破裂して、外側の格納容器も、それを受け止める強度が存在しないことを意味していて、170気圧による超大型爆弾なみの大爆発が起きるのである。
これは、おそらく、そのように意図して建設したのだろうと思うが、原発事故の被害は、韓国本土ではなく、日本が負う仕組みになっている。
若狭原発群は、ほとんど加圧水型原子炉で、特有の圧力容器劣化問題を抱えている。
とりわけ、高浜1号機の危険性に対して、東大、井野博満名誉教授がたびたび恐ろしい危険性を警告し続けてきた。
若狭原発群の原子炉の大半が「加圧水型」=PWRで、一番多い沸騰水型原子炉=BWRが70~80気圧での運用に対し、加圧水型は160~170気圧の運用を行っている。
トラックタイヤによる爆発事故は年中起きていて、多くは死傷事故になっている。8気圧であっても、それは手榴弾なみの威力があって、近くにいる人は吹っ飛ばされ内臓破裂を起こして死亡することが多い。
これが173気圧だった場合を想像してほしい。アメリカが空爆で使う大形爆弾でも、おそらく威力が負けているほどの巨大爆発になるはずだ。
173気圧の原子炉が大爆発を起こしたなら、何が起きるのか? 各自が想像力を働かせていただきたい。
もし福島第一原発が加圧水型だったなら、被害は数十倍、数百倍だったとの評価がある。
「原子炉のような最先端の技術で、分厚い鋼鉄の圧力容器が爆発などするはずはない」
と大半の人々が目出度く洗脳されてしまっているのだが、実際には違う。
原発という技術は、まだ実用化されてから60年あまりしか経っておらず、蒸気機関やガソリンエンジンなどに比べて未成熟な技術である。
事故の経験も、メルトダウンも三回だけで、事故原因の完全な把握、コントロールに成功していない。事故が起きてみなければ、何も分からない、というのが本当の実情である。
とりわけ加圧水型原子炉の危険が大きく、どんな原因が事故をもたらすのか、正確な知識が得られていないのである。
もっとも危険視されているのが、原子炉圧力容器の中性子劣化と呼ばれる現象で、数十年も原子炉を稼働すると、中性子の照射により圧力容器の鋼鉄が激しく劣化し、「脆性遷移」と呼ばれる現象を引き起こして、メルトダウンが起きたとき、ECCS(緊急炉心冷却装置)から冷却水が原子炉に流れ込んだときに、圧力容器がガラスのように割れてしまう危険があるのだ。
もしも高浜1号機炉心で水素爆発メルトダウンが起きてECCSが大量の冷水を流し込んだとき、沸騰した100度の水であっても、炉心圧力容器がガラスのように割れてしまうことを意味している。
原発側は、圧力容器の中性子劣化は、中性子の当たる表面に限られていて、外側の健全性が保たれているから問題ないと強弁しているが、実は原発運営者にも、具体的なデータは何も分かっていない。
中性子が、どれほど激しく鋼鉄を劣化させるのかについて、学問的知見が不足していたから、深刻な脆性劣化問題がクローズアップされているのだ。
そもそも、圧力容器試験片の予測された脆性破壊温度は、現実の結果よりはるかに低いもので、1号機運転開始から65年間は何の問題も起きない予測だったのだ。
韓国の原発が、ほとんど加圧水型で、自家開発の原発に、巨大な欠陥を抱えたまま、問題を隠蔽して稼働を続けていることは、すでに何度も書いた。
何が問題だったかというと、霊光原発の加圧水型原子炉、格納容器のPCコンクリートに巨大な欠陥があって、人間が通れるほどの大穴が開いているというニュースを紹介した。
同じ問題が、韓国原発の格納容器すべてに共通し、さらに韓国が原発建設を請け負ったUAEの原発にも同じ欠陥が発見されて大問題になっている。
韓国にはPCコンクリート施工の技術が存在しなかったのである。
これが何をもたらすかというと、もしも、韓国内の新古里のような同型原発が大地震(巨大断層の真上に建設されている)で水素爆発=メルトダウンを起こしたとき、圧力容器が破裂して、外側の格納容器も、それを受け止める強度が存在しないことを意味していて、170気圧による超大型爆弾なみの大爆発が起きるのである。
これは、おそらく、そのように意図して建設したのだろうと思うが、原発事故の被害は、韓国本土ではなく、日本が負う仕組みになっている。