第93回東京箱根間往復大学駅伝競走
区間賞一覧 往路
1 区 服部 弾馬 東 洋 大 1時間03分56秒
2 区 鈴木 健吾 神 奈 川 大 1時間07分17秒
3 区 秋山 雄飛 青 学 大 1時間03分03秒
4 区 栃木 渡 順 大 1時間03分36秒
5 区 大塚 祥平 駒 大 1時間12分46秒
秋山は「前が約40秒差でちょっと見えなかったので、最初飛ばし過ぎたら後半ばててしまうなと思って意識から消して走りました。去年のタイムが62分(1時間2分)24秒で今年は40秒ぐらい遅くなってしまって…そこだけが悔しいですけど、区間賞はうれしいです」と笑顔だった。テレビ中継でゲスト解説していた神野は「本当に2年連続区間賞おめでとう。これで湘南の神になったね」と祝福。秋山は「山の神に言っていただいてうれしいです」と照れていた。
【箱根駅伝】早大、逆転総合Vへ相楽駅伝監督「33秒差は射程圏。3、4人入れ替える」
15:41スポーツ報知
◆報知新聞社後援 第93回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)(2日、東京・読売新聞東京本社前―芦ノ湖、5区間=107・5キロ)
11年以来の総合優勝を目指す早大が、往路優勝の青学大と33秒差の2位で復路スタートを切る。小田原中継所で1位の青学大から1分29秒差の1位でたすきを受け取ると、5区の安井雄一(3年)が好走した。
青学大は初優勝した15年は2位・明大と4分59秒の大差で往路を制すると、昨年も2位・東洋大と3分4秒差をつけており、往路で大差をつけて逃げ切るのが“必勝パターン”だった。今回の33秒差は、これまででもっとも詰まった復路スタートとなる。
逆転での総合Vへ早大の相楽豊駅伝監督は「(1区は)あそこまで遅いとは思わなかったが、スローペースなら高田の方ができると思って起用した。注文した通りに仕上げてくれた。(1位・青学大と)33秒差は射程圏。復路は3、4人入れ替える予定」と話した。
5区を走った安井は「最初は足が動かなかった。宮ノ下を過ぎてから足が動き出した。青学大が見える位置なのは最低限中の最低限。復路は自信があるので応援したい」。3区区間2位と好走した平和真主将(4年)は「15キロを過ぎて、左ふくらはぎと右太ももがつりそうだった。自分のせいで4区鈴木と5区安井に負担をかけてしまった。復路の方が往路より自信がある。(逆転優勝の)希望はある」と、青学大の総合3連覇&年度3冠阻止を復路メンバーに託した。
復路にも主力を残しており、平主将は「33秒差の2位は悪くない。復路は往路以上の自信があるし、復路の選手も今日の僕らの走りで感じる部分があると思う」と、自信を見せた。相楽監督も「2分以内なら反撃できると思っていたし、その範囲内」と、想定内を強調。「ただ、青学さんも往路に投入してくると思った主力を復路にまわしている。楽観視せずに、油断なく準備したい」と、気持ちを引き締めた。
青学大・秋山「まだ33秒差で油断できない」 復路メンバーにV3&3冠の願い託す/箱根駅伝
14:33サンケイスポーツ
1区(21・3キロ)で区間4位とまずまずの位置につけた梶谷瑠哉(2年)は、「きょうのレースはスローペースで進んだので、自分の得意なラストで戦えた。タイム差なくもっていけた。最初は緊張するかなと思ったけど、スタートラインに立ったときは意外と思ったより緊張していなくて、スタートした瞬間は緊張もなくリラックスして走れた」と胸をなで下ろした。
3年連続で各校のエースが集う花の2区(23・1キロ)を任された一色恭志(4年)は、「今回のレースが一番きつかった。梶谷がいい位置でつないできてくれたけど(自分は)快走したわけでもなく、悪かったわけでもなく、秋山が帳消しにするどころか、もっといい走りをしてくれたので、チームのみんなに感謝したい」と仲間をたたえた。
1時間3分3秒で区間賞を獲得した3区(21・4キロ)の秋山雄飛(4年)は、「先頭と40秒できて『あれっ』と思ったけど、慌てても仕方ないので、自分の走りをしていくだけだと思って走った。まだ33秒差で油断できない差なので油断せずにがんばってほしい」と復路メンバーに願いを込めた。
首位をキープした4区(20・9キロ)の森田歩希(2年)からたすきを託され、先頭でゴールテープを切った山上りの5区(20・8キロ)の貞永隆佑(3年)は、「素直にうれしい。みんな笑顔で喜んでくれたので、何とかたすきを先頭でつなげてよかった」と自身の走りに及第点を与えていた。
2区は神奈川大・鈴木「死ぬ気で」区間賞 箱根駅伝
日刊スポーツ 1/2(月) 10:45配信
2区は神奈川大・鈴木「死ぬ気で」区間賞 箱根駅伝
神奈川大2区鈴木健(左)は戸塚中継所で3区越川にたすきを渡す(撮影・山崎安昭)
<第93回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京-箱根(5区間107・5キロ)
花の2区(鶴見~戸塚=23・1キロ)は神奈川大・鈴木健吾(3年=宇和島東)が区間賞を取った。1時間7分17秒の歴代8位の好タイムだった。
2区は神奈川大・鈴木健吾(3年)が1時間7分17秒で区間賞を獲得した。神奈川大では同区間初の区間賞で、大学最高記録も更新した。
トップの東洋大と5秒差でタスキを受けると、6校でトップ集団を形成。17・9キロ付近でスパートをかけて1位に躍り出ると、そのまま守り抜き戸塚中継所に飛び込んだ。鈴木は昨年も2区を走り1時間10分21秒で区間14位だった。
鈴木は「1区の山藤(やまとう)がすごくいい位置で来てくれたので、前半はリラックスして走れました。後半勝負だと思って、残り8キロから自分の走りが出来ました。(最後の)坂はきつかったけれど、死ぬ気で走りました。チームでシード権を取るのが目標なので…」と笑顔で答えた。
箱根駅伝往路、青学大監督・選手コメント
エースの一色「本当にきつかった」
原晋監督
正直言うとですね、3区の秋山だけが実は心配だったんですね。逆にそこでトップに立てて(後続を)離すことができて良かったです。(現在2位の早稲田とは33秒差だが)復路にも、非常に速くて強いランナーをそろえています。どんと構えて、3連覇3冠に向けて、チャレンジしていきたいと思います。(見事な3年連続3回目の往路優勝でした)サンキュー!
1区:梶谷瑠哉(2年)
1区のレースはかなりスローペースで進んだので、自分の得意なラストで戦えると思っていました。2区の一色さんに、(他チームとの)タイム差なく持っていけたなと思います。(初の1区で)最初は緊張するかなと思っていましたが、スタートラインに立ったときは思ったよりも緊張していませんでいた。スタートした瞬間は、もう緊張もなくリラックスして走れていました。
2区:一色恭志(4年)
3年連続でこの区間を走らせてもらったんですが、今回のレースが本当に一番きつかったなと自分の中で振り返って思います。本当に(1区の)梶谷がいい位置でつないできてくれたんですが、(自分は)そんなに快走したわけでもなく、かと言って悪かったわけでもなくというレースをしてしまいました。ただ、(3区の)秋山がそれを帳消しにしてくれるどころか、もっといい走りをしてくれて、やっぱりそこは秋山だなと。でも、秋山だけじゃなくて、本当にチームのみんなに感謝したいと思います。
3区:秋山雄飛(4年)
先頭の神奈川大が40秒先(公式記録は38秒差)に到着して、ちょっとあれっと思いした。でも、あまり慌て過ぎても仕方ないので、自分の走りをしていくだけだと思って走っていました。(復路の選手に向けた一言は)まだ33秒差で油断できない差なので、油断せず頑張ってきてほしいですね。
5区:貞永隆佑(3年)
(初めての箱根で往路3連覇のゴールテープを切った気持ちは)素直にうれしいと思います。(ゴール前では)みんな笑顔で喜んでくれていたので、何とかたすきを先頭でつなげてよかったと思います。
2区を走った各大学のランナーのコメントは以下の通り。
◆1位 神奈川大・鈴木健吾(3年) 「1区の山藤がいいところでタスキをつないでくれた。最後まで気持ちを強く持った。区間賞? うれしいです」
◆2位 青学大・一色恭志(4年)「きつかったですね。集団がハイペースで突っ込んでいた。ペースが落ちてくるかなと思ったけど、(神奈川大の)鈴木くんが全然止まらなくて。本当に強い。巻き返せる思いはあったけど、逆に離された。やられたなという思いです。去年、一昨年よりも悪いタイム。そんなに上手くいかないですね。あとはチームメイトに託すだけ。僕たちの中で自信を持って送り出した選手たち。安心して芦ノ湖で待ちたいと思います」
◆4位 拓大・ワークナー・デレセ(2年)「楽しかったです。1~3番を目標にしてました。今年は昨年より良かったです。監督の指示や「拓大頑張れ!」という声を聞いて頑張れました。3区、4区と4位から順位を上げてほしい」
◆5位 帝京・内田直斗(4年)「後半の猛スパート? 僕は単に上りの走りが得意じゃないので、権太坂を上りきった後だったから。下りは得意だったので。最後の箱根だったのでやれるだけやろうと思った。チームが後半に向けてリードを広げられればと思っていた。(帝京大の歴代2区の記録を3秒更新。5位で2区を走り終えるのは帝京大史上最高タイ)悔いはなく好走できた。僕の役割は耐えることだったけど、それ以上にできた」
◆7位 順大・塩尻和也(2年)「16キロから17キロくらいの地点で(両足親指の付け根に)まめができてつぶれてしまった。ただ、まめは関係ない。どんな状況にも対応できるようになりたい」
◆18位 山梨学大・ドミニク・ニャイロ(2年)「自分のペースを作るのが難しかった。ラスト2キロ付近で右わき腹が痛くなり、きつかった」
◆19位 明大・江頭賢太郎(4年)「坂をきっかけにペースが落ちた。チームに勢いをつけられず責任を感じている」
神奈川大の鈴木健吾(3年)の走りは見事だった。日本学生界トップクラスの青学大・一色恭志(4年)、駒大・工藤有生(3年)に完全に力勝ちした。
一色は2区で3年連続区間3位。残り4キロで一時、先行されていた工藤を抜き返し、2位でタスキをつないだ。青学大のエースとして最低限の仕事はこなしたが、物足りなさも残った。工藤は最終盤の踏ん張りにやや欠いた。リオ五輪男子3000メートル障害代表の順大・塩尻和也(2年)は前半、飛ばし過ぎて、後半の伸びを欠いた。拓大・デレセ(2年)、帝京大の内田直斗(4年)の健闘が光った。
早大・永山博基(2年)、東洋大・山本修二(2年)は前半は先頭集団で健闘したが、後半は鈴木、一色、工藤らに比べると力不足は否めなかった。東海大のスーパールーキー関颯人は区間13位。箱根駅伝、そして、花の2区の洗礼を浴びた。
山梨学院大のニャイロ(2年)は区間9位。最下位から2人抜きで18位まで順位を上げることが精いっぱいだった。駅伝は流れが大事なことを改めて知らしめた。
箱根駅伝】往路3連覇の青学大・原監督 総合3連覇に自信の笑み
東スポWeb 1/2(月) 16:52配信
第93回東京箱根間往復大学駅伝は2日、往路が行われ、優勝候補の青山学院大が5時間33分45秒で3年連続の優勝を果たし、3連覇と大学駅伝3冠に王手をかけた。
1区を4位発進の青学大は、2区の一色恭志(4年)が2位に順位を上げる。そして、3区で秋山雄飛(4年)が13キロ過ぎに前をいく神奈川大をとらえて逆転。2年連続区間賞を獲得する力走で、独走状態に入る。
原晋監督(49)が不安材料に挙げていた5区の山登りも貞永隆佑(3年)が踏ん張り、2位の早稲田大に33秒、3位の順天堂大に2分24秒の差をつけた。
「サンキュー大作戦」を掲げる原監督は、レース後、壇上で「サンキュー!」と大喜び。慌てて「まだ早い。ごめんなさい。フライングしました」と訂正したものの、終始笑顔だった。
勝ったとはいえ、“山の神”の不在、秋山の直前の不調などに悩み「胃がキリキリしてしまって、今ひとつテンションが上がらなかった」と弱気になっていたことも告白。ライバル校が主力を相次いで往路に投入したため「負けることも考えた」と明かした。
しかし、終わってみれば、総合力で予想以上の結果を残した。復路の戦力は頭ひとつ抜けており、原監督は昨年の東京マラソン日本人2位の下田裕太(3年)を8区に起用することを明言。「山下りで1分以上差を広げて、8区は下田を置いている。安心して優勝に向けてのレースをつくっていきたい」と完勝を見据えた。
2位早稲田大とは33秒差だが、補欠に下田裕太、田村和希(ともに3年)と主力を残しており、当日メンバー変更での起用が濃厚。6区山下りには昨年区間2位の小野田勇次(2年)も控え、総合3連覇・学生駅伝3冠へ視界は明るい。
2位の早稲田大はトップとの差を「射程圏内」(相楽豊監督)と捉え、期待のルーキー・新迫志希らを当日メンバー変更で配置して追撃を狙う。逆転で青山学院大の3冠を阻めば、6年ぶりの総合優勝となる。
区間賞一覧 往路
1 区 服部 弾馬 東 洋 大 1時間03分56秒
2 区 鈴木 健吾 神 奈 川 大 1時間07分17秒
3 区 秋山 雄飛 青 学 大 1時間03分03秒
4 区 栃木 渡 順 大 1時間03分36秒
5 区 大塚 祥平 駒 大 1時間12分46秒
秋山は「前が約40秒差でちょっと見えなかったので、最初飛ばし過ぎたら後半ばててしまうなと思って意識から消して走りました。去年のタイムが62分(1時間2分)24秒で今年は40秒ぐらい遅くなってしまって…そこだけが悔しいですけど、区間賞はうれしいです」と笑顔だった。テレビ中継でゲスト解説していた神野は「本当に2年連続区間賞おめでとう。これで湘南の神になったね」と祝福。秋山は「山の神に言っていただいてうれしいです」と照れていた。
【箱根駅伝】早大、逆転総合Vへ相楽駅伝監督「33秒差は射程圏。3、4人入れ替える」
15:41スポーツ報知
◆報知新聞社後援 第93回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)(2日、東京・読売新聞東京本社前―芦ノ湖、5区間=107・5キロ)
11年以来の総合優勝を目指す早大が、往路優勝の青学大と33秒差の2位で復路スタートを切る。小田原中継所で1位の青学大から1分29秒差の1位でたすきを受け取ると、5区の安井雄一(3年)が好走した。
青学大は初優勝した15年は2位・明大と4分59秒の大差で往路を制すると、昨年も2位・東洋大と3分4秒差をつけており、往路で大差をつけて逃げ切るのが“必勝パターン”だった。今回の33秒差は、これまででもっとも詰まった復路スタートとなる。
逆転での総合Vへ早大の相楽豊駅伝監督は「(1区は)あそこまで遅いとは思わなかったが、スローペースなら高田の方ができると思って起用した。注文した通りに仕上げてくれた。(1位・青学大と)33秒差は射程圏。復路は3、4人入れ替える予定」と話した。
5区を走った安井は「最初は足が動かなかった。宮ノ下を過ぎてから足が動き出した。青学大が見える位置なのは最低限中の最低限。復路は自信があるので応援したい」。3区区間2位と好走した平和真主将(4年)は「15キロを過ぎて、左ふくらはぎと右太ももがつりそうだった。自分のせいで4区鈴木と5区安井に負担をかけてしまった。復路の方が往路より自信がある。(逆転優勝の)希望はある」と、青学大の総合3連覇&年度3冠阻止を復路メンバーに託した。
復路にも主力を残しており、平主将は「33秒差の2位は悪くない。復路は往路以上の自信があるし、復路の選手も今日の僕らの走りで感じる部分があると思う」と、自信を見せた。相楽監督も「2分以内なら反撃できると思っていたし、その範囲内」と、想定内を強調。「ただ、青学さんも往路に投入してくると思った主力を復路にまわしている。楽観視せずに、油断なく準備したい」と、気持ちを引き締めた。
青学大・秋山「まだ33秒差で油断できない」 復路メンバーにV3&3冠の願い託す/箱根駅伝
14:33サンケイスポーツ
1区(21・3キロ)で区間4位とまずまずの位置につけた梶谷瑠哉(2年)は、「きょうのレースはスローペースで進んだので、自分の得意なラストで戦えた。タイム差なくもっていけた。最初は緊張するかなと思ったけど、スタートラインに立ったときは意外と思ったより緊張していなくて、スタートした瞬間は緊張もなくリラックスして走れた」と胸をなで下ろした。
3年連続で各校のエースが集う花の2区(23・1キロ)を任された一色恭志(4年)は、「今回のレースが一番きつかった。梶谷がいい位置でつないできてくれたけど(自分は)快走したわけでもなく、悪かったわけでもなく、秋山が帳消しにするどころか、もっといい走りをしてくれたので、チームのみんなに感謝したい」と仲間をたたえた。
1時間3分3秒で区間賞を獲得した3区(21・4キロ)の秋山雄飛(4年)は、「先頭と40秒できて『あれっ』と思ったけど、慌てても仕方ないので、自分の走りをしていくだけだと思って走った。まだ33秒差で油断できない差なので油断せずにがんばってほしい」と復路メンバーに願いを込めた。
首位をキープした4区(20・9キロ)の森田歩希(2年)からたすきを託され、先頭でゴールテープを切った山上りの5区(20・8キロ)の貞永隆佑(3年)は、「素直にうれしい。みんな笑顔で喜んでくれたので、何とかたすきを先頭でつなげてよかった」と自身の走りに及第点を与えていた。
2区は神奈川大・鈴木「死ぬ気で」区間賞 箱根駅伝
日刊スポーツ 1/2(月) 10:45配信
2区は神奈川大・鈴木「死ぬ気で」区間賞 箱根駅伝
神奈川大2区鈴木健(左)は戸塚中継所で3区越川にたすきを渡す(撮影・山崎安昭)
<第93回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京-箱根(5区間107・5キロ)
花の2区(鶴見~戸塚=23・1キロ)は神奈川大・鈴木健吾(3年=宇和島東)が区間賞を取った。1時間7分17秒の歴代8位の好タイムだった。
2区は神奈川大・鈴木健吾(3年)が1時間7分17秒で区間賞を獲得した。神奈川大では同区間初の区間賞で、大学最高記録も更新した。
トップの東洋大と5秒差でタスキを受けると、6校でトップ集団を形成。17・9キロ付近でスパートをかけて1位に躍り出ると、そのまま守り抜き戸塚中継所に飛び込んだ。鈴木は昨年も2区を走り1時間10分21秒で区間14位だった。
鈴木は「1区の山藤(やまとう)がすごくいい位置で来てくれたので、前半はリラックスして走れました。後半勝負だと思って、残り8キロから自分の走りが出来ました。(最後の)坂はきつかったけれど、死ぬ気で走りました。チームでシード権を取るのが目標なので…」と笑顔で答えた。
箱根駅伝往路、青学大監督・選手コメント
エースの一色「本当にきつかった」
原晋監督
正直言うとですね、3区の秋山だけが実は心配だったんですね。逆にそこでトップに立てて(後続を)離すことができて良かったです。(現在2位の早稲田とは33秒差だが)復路にも、非常に速くて強いランナーをそろえています。どんと構えて、3連覇3冠に向けて、チャレンジしていきたいと思います。(見事な3年連続3回目の往路優勝でした)サンキュー!
1区:梶谷瑠哉(2年)
1区のレースはかなりスローペースで進んだので、自分の得意なラストで戦えると思っていました。2区の一色さんに、(他チームとの)タイム差なく持っていけたなと思います。(初の1区で)最初は緊張するかなと思っていましたが、スタートラインに立ったときは思ったよりも緊張していませんでいた。スタートした瞬間は、もう緊張もなくリラックスして走れていました。
2区:一色恭志(4年)
3年連続でこの区間を走らせてもらったんですが、今回のレースが本当に一番きつかったなと自分の中で振り返って思います。本当に(1区の)梶谷がいい位置でつないできてくれたんですが、(自分は)そんなに快走したわけでもなく、かと言って悪かったわけでもなくというレースをしてしまいました。ただ、(3区の)秋山がそれを帳消しにしてくれるどころか、もっといい走りをしてくれて、やっぱりそこは秋山だなと。でも、秋山だけじゃなくて、本当にチームのみんなに感謝したいと思います。
3区:秋山雄飛(4年)
先頭の神奈川大が40秒先(公式記録は38秒差)に到着して、ちょっとあれっと思いした。でも、あまり慌て過ぎても仕方ないので、自分の走りをしていくだけだと思って走っていました。(復路の選手に向けた一言は)まだ33秒差で油断できない差なので、油断せず頑張ってきてほしいですね。
5区:貞永隆佑(3年)
(初めての箱根で往路3連覇のゴールテープを切った気持ちは)素直にうれしいと思います。(ゴール前では)みんな笑顔で喜んでくれていたので、何とかたすきを先頭でつなげてよかったと思います。
2区を走った各大学のランナーのコメントは以下の通り。
◆1位 神奈川大・鈴木健吾(3年) 「1区の山藤がいいところでタスキをつないでくれた。最後まで気持ちを強く持った。区間賞? うれしいです」
◆2位 青学大・一色恭志(4年)「きつかったですね。集団がハイペースで突っ込んでいた。ペースが落ちてくるかなと思ったけど、(神奈川大の)鈴木くんが全然止まらなくて。本当に強い。巻き返せる思いはあったけど、逆に離された。やられたなという思いです。去年、一昨年よりも悪いタイム。そんなに上手くいかないですね。あとはチームメイトに託すだけ。僕たちの中で自信を持って送り出した選手たち。安心して芦ノ湖で待ちたいと思います」
◆4位 拓大・ワークナー・デレセ(2年)「楽しかったです。1~3番を目標にしてました。今年は昨年より良かったです。監督の指示や「拓大頑張れ!」という声を聞いて頑張れました。3区、4区と4位から順位を上げてほしい」
◆5位 帝京・内田直斗(4年)「後半の猛スパート? 僕は単に上りの走りが得意じゃないので、権太坂を上りきった後だったから。下りは得意だったので。最後の箱根だったのでやれるだけやろうと思った。チームが後半に向けてリードを広げられればと思っていた。(帝京大の歴代2区の記録を3秒更新。5位で2区を走り終えるのは帝京大史上最高タイ)悔いはなく好走できた。僕の役割は耐えることだったけど、それ以上にできた」
◆7位 順大・塩尻和也(2年)「16キロから17キロくらいの地点で(両足親指の付け根に)まめができてつぶれてしまった。ただ、まめは関係ない。どんな状況にも対応できるようになりたい」
◆18位 山梨学大・ドミニク・ニャイロ(2年)「自分のペースを作るのが難しかった。ラスト2キロ付近で右わき腹が痛くなり、きつかった」
◆19位 明大・江頭賢太郎(4年)「坂をきっかけにペースが落ちた。チームに勢いをつけられず責任を感じている」
神奈川大の鈴木健吾(3年)の走りは見事だった。日本学生界トップクラスの青学大・一色恭志(4年)、駒大・工藤有生(3年)に完全に力勝ちした。
一色は2区で3年連続区間3位。残り4キロで一時、先行されていた工藤を抜き返し、2位でタスキをつないだ。青学大のエースとして最低限の仕事はこなしたが、物足りなさも残った。工藤は最終盤の踏ん張りにやや欠いた。リオ五輪男子3000メートル障害代表の順大・塩尻和也(2年)は前半、飛ばし過ぎて、後半の伸びを欠いた。拓大・デレセ(2年)、帝京大の内田直斗(4年)の健闘が光った。
早大・永山博基(2年)、東洋大・山本修二(2年)は前半は先頭集団で健闘したが、後半は鈴木、一色、工藤らに比べると力不足は否めなかった。東海大のスーパールーキー関颯人は区間13位。箱根駅伝、そして、花の2区の洗礼を浴びた。
山梨学院大のニャイロ(2年)は区間9位。最下位から2人抜きで18位まで順位を上げることが精いっぱいだった。駅伝は流れが大事なことを改めて知らしめた。
箱根駅伝】往路3連覇の青学大・原監督 総合3連覇に自信の笑み
東スポWeb 1/2(月) 16:52配信
第93回東京箱根間往復大学駅伝は2日、往路が行われ、優勝候補の青山学院大が5時間33分45秒で3年連続の優勝を果たし、3連覇と大学駅伝3冠に王手をかけた。
1区を4位発進の青学大は、2区の一色恭志(4年)が2位に順位を上げる。そして、3区で秋山雄飛(4年)が13キロ過ぎに前をいく神奈川大をとらえて逆転。2年連続区間賞を獲得する力走で、独走状態に入る。
原晋監督(49)が不安材料に挙げていた5区の山登りも貞永隆佑(3年)が踏ん張り、2位の早稲田大に33秒、3位の順天堂大に2分24秒の差をつけた。
「サンキュー大作戦」を掲げる原監督は、レース後、壇上で「サンキュー!」と大喜び。慌てて「まだ早い。ごめんなさい。フライングしました」と訂正したものの、終始笑顔だった。
勝ったとはいえ、“山の神”の不在、秋山の直前の不調などに悩み「胃がキリキリしてしまって、今ひとつテンションが上がらなかった」と弱気になっていたことも告白。ライバル校が主力を相次いで往路に投入したため「負けることも考えた」と明かした。
しかし、終わってみれば、総合力で予想以上の結果を残した。復路の戦力は頭ひとつ抜けており、原監督は昨年の東京マラソン日本人2位の下田裕太(3年)を8区に起用することを明言。「山下りで1分以上差を広げて、8区は下田を置いている。安心して優勝に向けてのレースをつくっていきたい」と完勝を見据えた。
2位早稲田大とは33秒差だが、補欠に下田裕太、田村和希(ともに3年)と主力を残しており、当日メンバー変更での起用が濃厚。6区山下りには昨年区間2位の小野田勇次(2年)も控え、総合3連覇・学生駅伝3冠へ視界は明るい。
2位の早稲田大はトップとの差を「射程圏内」(相楽豊監督)と捉え、期待のルーキー・新迫志希らを当日メンバー変更で配置して追撃を狙う。逆転で青山学院大の3冠を阻めば、6年ぶりの総合優勝となる。