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Channel: 丹沢最高峰 蛭ケ岳1673回超えを目指して 
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ピアノ・トリオは、名作の宝庫。それでもシューマンにどっぷり浸かってきたのは、凄く共感するところがあるからです。

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シューマンにとって、表現媒体は詩でも文学でも良かった。たまたま音楽だった。シューマンは巨大な思想を表現したかっただけである。ショパンが天才ならシューマンは天才を超えた天才かもしれない

しかし、同時に妻・クララシューマンもヨーローッパ随一のピアニストとして、当時、脚光を浴びていました。

クララの父、ヴィークはクララとシューマンの結婚を頑なに反対します。
そして、1年以上にわたる裁判でついにシューマンが勝訴。
二人は、結婚することが出来ました。
世間ではヴィークを親のエゴと取る人も多いでしょう。
実際、文献にもヴィークは天才ピアニストだった娘を一気に世間に売り出したかった、だから反対したという説もあります。

シューマンは音楽家になる為の教育をうけていなかった。しかし、ショパンやその他の作曲家は音楽家になるしかない教育を受けていた。この違いは大きいと思っています。シューマンの型破りなメロディは時に、思想や詩をそのままメロディにあてはめただけじゃないか?というものがあります。一方ではトロイメライのような誰が聴いても名曲だなという曲をさっと書ける。シューマンの天才は少し、特殊であったように思います。

全く飽きないんですよね。私の嗜好もあるのでしょうが、シューマンの曲は飽きない。

「私が生涯愛し続けるのはロベルト、ただ一人です」
ロベルト・シューマン死後、クララがブラームスにあてた手紙である。

シューマン死後、ブラームスはクララと一緒に、シューマンの仕事を整理していきます。そして、クララとの手紙のやり取りを続けていくわけです。ブラームスがクララをずっと片思いで思っていたのは確かでしょう。しかし、クララはお姉さんのような態度で接します。そして、クララが亡くなった後、ブラームスも後を追うように死にます。

巨星がここにも堕ちたのです。

シューマンはいわゆる当時のドイツでわずかしかない国立大学の法学部に合格します。
幼い頃から音楽も、詩も、勉強も出来たエリートだったわけです。
彼は彼の母の願い通りに一般社会で、社会的な地位を目指すことになります。
ところが、大学に入っても音楽への思いを捨てきれず、大学で全く勉強しません。
そして、ついに母親に、音楽の道へ進ませて欲しいと懇願します。
母は、大変困惑しながらも、当時ピアノを教えてくれていたヴィーク(クララの父)に相談します。ヴィークは「おたくの息子は芽がある」と回答します。

これにより、シューマンは一気に、ピアノのほうへ突き進んでいくことになります。
しかし、ヴィークはシューマンのもつ躁鬱気質に気づいていました。
また、そこを気がかりに思っていたようです。
事実、シューマンはピアニストになる為に猛練習をしますが、間に合わない、と判断し、指を拡張する機械を作り、結果、指を痛めるという暴挙に出ます。異常です。
シューマンのピアニストとしての夢はここで断たれるわけです。

しかし、ヴィークも馬鹿ではありません。彼のもつ作曲才能を見抜いています。
天才かもしれない、とヴィークはこの時、感じつつ、しかし、あの性格では娘はやれないと考えるわけです。(と、私は判断、解釈をしています)

しかし、クララは違いました。シューマンは自分にない部分を全てもっていると感じたのです。だから、二人は強く愛し合います。その結果、結婚は「裁判」という泥沼になってしまいます。
裁判は1年(2年弱?)でシューマンの勝訴。二人は結婚します。


伊藤恵&ヤング・ミュージシャンズ ▽【出演】伊藤恵(ピアノ)/ エール弦楽四重奏団:山根一仁・毛利文香(バイオリン)、田原綾子(ビオラ)、上野通明(チェロ)▽【演奏曲】幻想小曲集 作品88(シューマン)、ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44(シューマン)▽【収録】2014年3月14日/NHKスタジオ

楽曲

「幻想小曲集 作品88」
(作曲)シューマン、(ピアノ)伊藤恵、(バイオリン)山根一仁、(チェロ)上野通明
(16分44秒)
~NHK102スタジオ~

「ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44」
(作曲)シューマン、(ピアノ)伊藤恵、(バイオリン)山根一仁、(バイオリン)毛利文香、(ビオラ)田原綾子、(チェロ)上野通明
(30分00秒)
~NHK102スタジオ~

竹澤恭子(ヴァイオリン)
才能教育研究会にてヴァイオリンを学び、桐朋女子高校音楽科在学中に第51回日本音楽コンクール第1位、併せてレウカディア賞、黒柳賞を受賞。1986年第2回インディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクールで圧倒的な優勝を飾る。以来、“世界のKYOKO TAKEZAWA”として国際的スターダムを昇り続けている。これまで、ニューヨーク・フィル、シカゴ響、ロンドン響、ロイヤル・コンセルトヘボウ管など世界の主要オーケストラと共演。アスペン、ルツェルンといった世界的な音楽祭にも参加するなど、幅広い活躍を続けている。録音もRCAレッド・シールより多数リリース。常に活躍の場を広げ、2009年にはデビュー20周年記念リサイタルシリーズの締めくくりとしてブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会を各地で開催。2010年1月にはシカゴ響の定期演奏会でアルバン・ベルクのヴァイオリン協奏曲を演奏し絶賛を博し、ミルウォーキー響、バンクーバー響定期演奏会にも登場。2011年にはフィルハーモニア管のスペインツアーで、2012年にはヘンゲルブロック指揮、ハンブルク北ドイツ放送交響楽団の日本公演のソリストを務めた。メニューイン国際コンクール(2010年)等、国際コンクールの審査員も数多く務める。1993年『第3回出光賞』受賞。使用楽器は、NPO法人イエロー・エンジェルよりアントニオ・ストラディヴァリウス、‘ヴィオッティ’(Viotti/1704年製)を貸与されている。
オフィシャルホームページ http://www.kyokotakezawa.com/


堤 剛(チェロ)
名実ともに日本を代表するチェリスト。桐朋学園子供のための音楽教室、桐朋学園高校音楽科を通じ齋藤秀雄に師事。1961年アメリカ・インディアナ大学に留学し、ヤーノシュ・シュタルケルに師事。63年よりシュタルケル教授の助手を務める。同年ミュンヘン国際音楽コンクールで第2位、ブダペストでのカザルス国際コンクールで第1位入賞を果たし、現在に至るまで、日本、北米、ヨーロッパ各地、オーストラリア、中南米など世界各地で定期的に招かれている。これまでに、1993年度『日本芸術院賞』をはじめ、1973年『ウジェーヌ・イザイ・メダル』、1974年『芸術祭放送大賞』、1998年『中島健蔵音楽賞』などを受賞。2009年秋の紫綬褒章を受章。また同年、天皇陛下御在位二十年記念式典にて御前演奏を行った。2013年、文化功労者に選出。録音における活躍も目ざましく、2010年には演奏活動60周年記念盤「アンコール」、2013年には堤の古希を祝って日本の名だたる作曲家たちが書き下ろした新作を収録した「アニバーサリー」(ともにマイスターミュージック)がリリースされ、絶賛を浴びている。2001年より霧島国際音楽祭音楽監督。1988年秋から2006年春までインディアナ大学の教授を務め、2004年4月から2013年3月まで9年の長きにわたり桐朋学園大学学長を務めた。2007年9月、サントリーホール館長に就任。日本芸術院会員。


伊藤 恵(ピアノ)
幼少より有賀和子氏に師事。桐朋学園高校を卒業後、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学、ハノーファー音楽大学において名教師ハンス・ライグラフ氏に師事。エピナール国際コンクール、J.S.バッハ国際音楽コンクール、ロン=ティボー国際音楽コンクールと数々のコンクールに入賞。1983年第32回ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ部門で日本人として初の優勝。サヴァリッシュ指揮バイエルン国立管と共演し、ミュンヘンでデビュー。その後もミュンヘン・シンフォニカ、フランクフルト放送響、ベルン響、チェコ・フィルの定期公演などに出演。日本では「若い芽のコンサート」でN響と共演、その他にも各オーケストラとの共演、リサイタル、室内楽など多方面で活躍を続けている。録音はシューマン・ピアノ曲全曲録音「シューマニアーナ(1~13)」、「ブラームス: ピアノ協奏曲」、「ショパン: エチュード」、最新版として「シューベルト ピアノ作品集6」がフォンテックからリリースされている。2007年秋には、シューマン・ピアノ曲全曲録音完成記念コンサートが行われ好評を博した。また、サイトウ・キネン・フェスティバル松本はじめ武生音楽祭、軽井沢音楽祭、リゾナーレ音楽祭、東京・春・音楽祭、ラ・フォルジュルネ音楽祭などに参加。2008年からの新たな8年シリーズではシューベルトを中心としたリサイタルを開催。2013年、香港にてアントニオ・メネセスと共演。1993年『日本ショパン協会賞』、1994年『横浜市文化賞奨励賞』受賞。現在、東京藝術大学教授、桐朋学園大学特任教授。

<3人のスーパースターが贈る、魔法の時間>
ピアノ・トリオは、名作の宝庫。それは3人の奏者が親密に語らいながら、各々の技を競う音楽でもあるからで、それゆえに数多くの名作曲家の好奇心を掻き立ててきました。また、スーパースター同士が演奏するジャンルとしても知られますが、今回は、世界中の指揮者から共演を熱望される竹澤恭子(ヴァイオリン)、名実ともに日本を代表する巨匠・堤剛(チェロ)、ソロのみならずその知性と豊かな表現力で魅了する室内楽の名手・伊藤恵(ピアノ)という、まさに日本が誇るスーパースターが揃いました。
プログラムは、前半にソロやデュオで各々の妙技を、後半はピアノ三重奏曲の名作チャイコフスキーの《偉大な芸術家の思い出に》を、練達が奏でる豪華版。
3人のスーパースターの出会いは、どのような化学反応を起こすのか。
必ずや、みなさまの記憶に残るコンサートとなることでしょう。

プログラム>

J.S.バッハ:
  《無伴奏チェロ組曲》第2番 ニ短調 BWV1008 より
  「プレリュード」「クーラント」「ジーグ」
チャイコフスキー:
  なつかしい土地の思い出 作品42
ベートーヴェン:
  ピアノ三重奏曲 第4番 変ロ長調 作品11 《街の歌》
チャイコフスキー:
  ピアノ三重奏曲 イ短調 作品50 《偉大な芸術家の思い出に》








ふたりのシューマンに憧れて――
トッパンホールプレスVol.75より
伊藤 恵 インタビュー
Kei Itoh
聞き手=トッパンホール
写真=藤本史昭 



人生の夏を力強く駆けるアーティストが、考え抜いたプログラムでその真価と現在を聴かせる〈おとなの直球勝負〉。3年ぶりとなるこの人気シリーズに、いよいよ伊藤恵が登場します。20年をかけて完結したプロジェクト「シューマニアーナ(ピアノ作品全曲録音)」に象徴されるように、伊藤のライフワークは“シューマンの探求”。今回は、並々ならぬ情熱を傾け続けるこの原点=シューマンに強くスポットを当てます。

 今回、シリーズ名にある“直球”の言葉が飛び込んできて、シューマンを全面的に取り上げることに決めました。《クライスレリアーナ》と《幻想曲》は、いずれも彼の最高傑作と言って言い過ぎではない2曲。どちらも大作で、一度に弾くのは大変だし思い切ったことですが、私をシューマンへと誘った人・クララの作品も並べて、ふたりへの私の想いを凝縮したプログラムに仕上げました。

 私のシューマンへの決定的な入口は、音楽好きな伯母から贈られた一冊の本「クララ・シューマン―真実なる女性(原田光子・著)」。高校を卒業してザルツブルク(モーツァルテウム音楽院)に留学する前に、ぜひ読みなさい、と渡されて。もう、クララに夢中になりました。本当にすごい人。ラヴレターのように贈られるロベルトの作品を次々に弾いて世に広め、父親の猛反対も押し切ってついには彼と結ばれ、子をたくさん生んで育て、それでも生涯ピアニストだったうえに作曲までして…“尊敬”の文字しか浮かびません。心から憧れました。

 一方で、私の人生の大切なポイントには、必ずロベルトがいました。5歳で有賀和子先生につくとき聴いていただいたのが、《子供の情景》。中学では同門の子がみんなショパンのバラード1番を習っているのに、私だけ《アベッグ変奏曲》。有賀先生はシューマンを得意になさっていたので、私に何かを見出してくださったのかも知れません。ザルツに行くきっかけになったハンス・ライグラフ先生の桐朋学園でのレッスンでも、有賀先生のすすめで《幻想小曲集》をみていただきました。ザルツに行ってからも、ライグラフ先生が次から次にくださる課題はシューマンばかり。その最初が《クライスレリアーナ》でした。そのうち先生ったら「ショパン弾きはたくさんいても、シューマン弾きはなかなかいないから、きみ、なるといいぞ」とおっしゃって(笑)。振り返ってみると、自分でシューマンを選んだというよりは、与えられたものに一生懸命取り組んできた、ということかも知れません。

 それでもシューマンにどっぷり浸かってきたのは、凄く共感するところがあるからです。彼の作品を通じて感じるのは“たったひとりの人へ伝えようとする想い”。偉大な先達ベートーヴェンという巨大な壁、幻聴など終わりのない病苦…多くの葛藤のなかで作曲し続けた人ですが、作品の根底に究極的に流れているのは“ひとりの人への愛”だと感じます。それで私も、演奏会で弾いていても、そこに何人お客さまがいらしても、作品のさまざまな感情を表現する一方でシューマンに気持ちを重ねて、どこか“たったひとりの人のために弾く”ようになっていった気がします。音楽には、ときに時間を越えて記憶やイメージを喚起、刺激する力がありますから、お客さまが聴きながら、誰かを思う気持ちを重ねてくださったら嬉しいですね。

 《クライスレリアーナ》と《幻想曲》は、シューマンのなかでも特にロマン主義志向が強く表れた2曲。階級制度が無くなって平等が謳われるようになり、個人の感情が大切にされはじめた時代を象徴する作品かも知れません。ちょうど、クララとの恋愛がピークを迎えた時期に作られました。2曲は作品番号こそ隣り合わせですが、全然違う書き方がされています。《クライスレリアーナ》は、8つの小さな曲によるひとつのツィクルス。初版はショパンに献呈されていますが、実は「笑ったり泣いたりしながら、きみのことを想って書いた」というクララ宛ての手紙が残っています。3日くらいで仕上げたという、恋人を想う強い情熱の勢いが書かせた曲ですね。《幻想曲》はベートーヴェン生誕65周年のときの、リストの呼びかけがきっかけで作曲されました。ベートーヴェンへのオマージュ的な大きなソナタ形式で、《遥かなる恋人へ寄す》の引用からは、ベートーヴェンという巨星への尊敬と挑戦を見ることもできます。そして曲頭に添えられたシュレーゲルの詩には、クララへの深い想いが潜められていると言われています。

 そんな2曲ですので、プログラムにクララ作品を合わせました。彼らはまさに相思相愛。彼女の曲からは、彼女がロベルトの内面的なものをいかに愛していたか、彼をいかに尊敬していたかが聞こえてきます。女性らしい繊細さやあたたかさ、純真な乙女心、穏やかな母性など、クララはピュアでラヴリーで、ちょっとメルヘン(笑)。女性の活躍が困難だった時代、作曲家としての才能にもリストなど当時の名だたる音楽家からの多くの賛辞が残っています。作品を弾くと、彼女がピアニストとしてもどれほど優れていたかがよくわかる。全編を通して、ふたりのシューマンの才気と、強いつながりをお聴きいただけたらと願っています。

 実は、クララの本をくれた伯母は、長いあいだ凸版印刷さんで校正の仕事をしていた人でした。伯母はもう亡くなりましたが、ご縁の深い場所での私のシューマン・プログラムを、きっと天国で喜んでくれていると思います。
〈おとなの直球勝負 14〉
伊藤 恵(ピアノ)
2015年1月24日(土) 15:00
クララ・シューマン:ロベルト・シューマンの主題による変奏曲 Op.20
ロベルト・シューマン:クライスレリアーナ Op.16
クララ・シューマン:4つの束の間の小品 Op.15
ロベルト・シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17
■一般 5,000円 / 学生 2,500円

2007年、シューマン・ピアノ曲全曲録音を果たした伊藤さんは、日本を代表する“シューマン弾き”としても知られている。
「有賀先生の前でも、ライグラフ先生の前でも、初めて弾いたのはシューマンでした。留学中にはライグラフ先生が次々シューマンの曲を課題にくださって。気づいたら、約20年間、シューマンと向き合っていました」
 その後、伊藤さんは、シューベルトの作品に力を入れてきた。CDとしてはすでに、「シューベルトピアノ作品集」の1~5が発表され、この5月には最新作6が発売になる。また、8年連続で開催してきたシューベルト中心のシリーズ「新・春をはこぶコンサート」が、4月29日、最終回を迎えようとしている。
 大きな区切りを迎えるいま、伊藤さんは、今度の展開をどう考えているのだろうか。
「次に私が向き合っていくのは、おそらくベートーヴェンだと思っています。もちろん、シューマンとシューベルトは“私の宝もの”なのでこれからも大切にしていきます。ときどきはブラームスに浮気しながら(笑)」
 シューマンはシューベルトを尊敬していたし、シューベルトが尊敬していたのは、ベートーヴェン。伊藤さんは、30年以上の歳月をかけて、その流れをたどっていくことになる。
今後、私たちにどんなベートーヴェンを聞かせてくれるのだろうか。
「ベートーヴェンといえば、過酷な運命と向き合う“闘う男”という印象が強いでしょう。でも、中には、彼の別の一面を見せてくれるものがあります。たとえば、ピアノソナタ第28番や30番など……そうした作品を中心に、挑戦していきたいです。私が惹かれるのは、ベートーヴェンの楽譜にたびたび現れる「Dolce」の部分です。彼のドルチェほど優しいドルチェを私は知りません。おそらく彼は、本当は誰よりも優しい人だったのではないでしょうか。そんなベートーヴェンの一面に、スポットを当てたいと思っているのです」


07.29 1856 シューマン永眠。エンデニヒにて、午後4時。享年46歳。

11.19 1828 フランツ・ペーター・シューベルト、ヴィーンにて死す。享年31歳。

シューマンは天国からクララとブラームスの友情を微笑ましく見ていた気がします。

ドイツ3大B。バッハ、ベートーベン、ブラームスと言われていますね。
ブラームス、私は交響曲の2番が今、一番好きです。

シューマンという人間はとてもメンデルスゾーンを敬愛していました。

またシューマンはショパンの音楽を絶賛し、ショパンに「クライスレリアーナ」という曲を献呈します。しかし、ショパンは困った。ショパンには理解不能の音楽だったのです。
だからお返しは「バラード2番」、ショパンが最も不出来だと思っていた曲になります。


シューマンは確かに偉大な作曲家でした。
しかし、同時に妻・クララシューマンもヨーローッパ随一のピアニストとして、当時、脚光を浴びていました。

(2016.11.24 追記)
NHKの「クラシック音楽館」の番組サイトにこの演奏会の放送予定が掲載されていました。

2017年 1/15(日) 21:00
NHK-Eテレ「クラシック音楽館」
http://www4.nhk.or.jp/ongakukan/


今週末のNHK交響楽団定期公演でオール・シューマン・プログラムの演奏会が行われます。チケットはまだ買えるようです。N響サイトで残席の確認とチケットの購入ができます。

現在のN響定期は2日公演のうちの初日がFMで生中継され、後日、Eテレの「クラシック音楽館」(日曜21:00~23:00)で放映されることになっています。FMの生中継はNHKのネットラジオ「らじる★らじる」でも聴くことができます。PCからはブラウザで、スマートフォン/タブレットからは専用アプリで簡単に聴くことができます。

※なお、初日の11月19日はシューベルトの命日です。(没後188年)

「題名のない音楽会 ~ 女性指揮者の音楽会」

司会:五嶋龍(ヴァイオリニスト)、松尾由美子(テレビ朝日アナウンサー)

(放送予定日)
テレビ朝日:2016年 12/11(日) 09:00~09:30
BS朝日:2016年 12/18(日) 23:00~23:30

「題名のない音楽会」各地のネット局(Wikipedia)


※以下、会場で配布されたプログラムから曲名の表記も含めて転記。

「春の朝に」 より抜粋
作曲:L.ブーランジェ
指揮:三ツ橋敬子
演奏:神奈川フィルハーモニー管弦楽団

「ピアノ協奏曲 イ短調」第1楽章 より抜粋
作曲:C.シューマン
ピアノ:伊藤恵
指揮:三ツ橋敬子
演奏:神奈川フィルハーモニー管弦楽団

「ラ・ヴァルス」 より抜粋
作曲:M.ラヴェル
指揮:三ツ橋敬子
演奏:神奈川フィルハーモニー管弦楽団


「題名のない音楽会」(テレビ朝日)
「題名のない音楽会」(BS朝日)



2017年 3/24(金) 19:00開演

ヤマハホール (東京)

珠玉のリサイタル&室内楽 伊藤 恵 ピアノ・リサイタル

シューマン / 幻想小曲集 op.12
ベートーヴェン / ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 op.109
シューベルト / ピアノ・ソナタ 第20番 イ長調 D959


2017年 4/2(日) 14:00開演

オリンパスホール八王子 (東京・八王子)

宮地楽器創業100周年記念コンサート

伊藤恵 ピアノ・リサイタル ~飛翔~

シューマン / 幻想小曲集 op.12 より
        夕べに
        飛翔
シューマン / こどもの情景 op.15 より
        トロイメライ
シューベルト / 即興曲集 op.90, D899 より
        第2番 変ホ長調
        第3番 変ト長調
プーランク / 15の即興曲 より
        第12番 シューベルトへのオマージュ
        第15番 エディットピアフへのオマージ
ショパン / 小犬のワルツ 変ニ長調 op.64-1
ショパン / 幻想即興曲 嬰ハ短調 op.66
ショパン / エチュード op.10 (全曲)
リスト / 愛の夢 第3番
ワーグナー=リスト / イゾルデの愛の死
シューマン=リスト / 献呈


NHK交響楽団 第1848回 定期公演 Aプログラム

2016年 11/19(土) 18:00開演| 11/20(日) 15:00開演
NHKホール

デーヴィッド・ジンマン(指揮)
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)

(オール・シューマン・プログラム)
劇付随音楽「マンフレッド」 op.115 より 序曲
ピアノ協奏曲 イ短調 op.54
交響曲 第3番 変ホ長調 op.97 (ライン)

【問い合わせ】
N響ガイド 03-5793-8161

巨匠ジンマン、名手アンスネスとお贈りする、シューマン・プログラム



特集「幻想と情熱の世界へようこそ! シューマンのピアノ作品」
ピアニストが選ぶ シューマンピアノソロ曲ランキング
シューマンの生涯(高久暁)
シューマン ピアノ練習秘話 その真相は?(萩谷由喜子)
シューマンピアノ主要作品(西原稔)
「過去の音楽」に見るシューマンのピアノ室内楽曲とその魅力(高松佑介)
ピアニストが語るシューマンのピアノ協奏曲(梅村知世)
シューマンの時代のフォルテピアノ(小倉貴久子)
歴史の荒波に漕ぎ出す──文筆家シューマンの冒険(堀朋平)
シューマンを聴くならこれ! おススメCD選(道下京子)


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