それは、放射能汚染による被曝疾患の爆発的表面化である。そして改憲・徴兵令・戦争(日本の場合、将来の徴兵は、戦争と原発作業のふたつの目的がある)が続く、暗い社会だ。
自公は、消費税増税をもっと上げて、10%にもするつもりだ。労働者派遣法改悪あるいは移民は、この国の若者に、就職の困難と世界トップの格差社会、それに結婚の困難をもたらすだろう。
未来の世代に、膨大な原発廃炉関係費用を押し付ける。しかも原発再稼働を進めている。鬼である。それもサイコパスの無自覚の鬼である。
大量に排出される核のゴミをどう処分するのか。その見通しもないのだ。世界最大の地震国である日本に、そのような空間が存在しないことにも目を覆う。ただ、米国様の指図通り、再稼働し、保身を図っているだけだ。
将来、原発輸出、武器輸出に対する、国際的な反日の高まりも出てくるだろう。
これらの悪政はさらなる少子化へとこの国を追い込む。経済的に子供を作れないのである。
毎時100万キロワットの電力を生み出す標準的な原子炉のばあい、一日につき4発の広島型原爆に含まれていたのと同量の核物質(3キログラムのウラン235)2)を「ゆっくりと爆発」させ、その熱で大量の水を沸騰させ、巨大なタービンを回し、電気に変えてきた。標準型の原子炉を1年間動かすと、広島型原爆を1千発爆発させたのと同量の「死の灰」が生みだされる。福島第一原発(福一)の6基の原子炉からは、すでに広島型原爆を10万発爆発させたに等しい量の「死の灰」が生み出された。日本全体では、100万発以上を爆発させたに等しい量の「死の灰」が生み出され、各地の燃料プールに貯蔵されている。
このように原子力発電(原発)とは、「ゆっくりと爆発する超大型原爆」のことなのだが、「最新技術のおかげで、原爆という『暴龍』を飼いならし、平和的に利用できる」という言説がふりまかれてきた。「アラジンの魔法のランプ」のように、「宇宙の火」たる暴龍を「ランプ」内に封じ込め、闇を照らす電源として、安全かつ安価に利用できると国民の多くは信じ込まされてきたわけだ。
2011年3月11日から15日の間に、168発の広島型原爆が爆発したのと同量のセシウム137が福一の1-4号炉の格納容器外に放出された。ただしいくつかの幸運に恵まれたので、福一の敷地外の大気や海に放出された放射性物質は、貯蔵量の数%以下に留まっているようだ。
原子炉には2つの「アキレス腱」があることを福一の核惨事は明白にした。第一の「アキレス腱」は、原子炉の冷却水を循環させてきた「外部電源装置」だ。ここが破壊され、全電源が断たれると、数時間後には核燃料の溶解が始まり、炉心溶融にいたることが明らかになった。
いま一つの「アキレス腱」は、各原子炉に付属する6つの使用済み核燃料貯蔵プールと1つの共用プールだ。福一には2012年10月現在、溶融し行方不明となった核燃料棒を別とすると、12,729本の燃料棒(うち使用済燃料10,921本、新燃料496本、5-6号炉に装填中が1312本)が存在している。うち1-6号機の核燃料プールには3011本の使用済燃料棒が冷却貯蔵されている。5-6号機プール内の核燃料は震災前に4号機プールに移されていたため、4号炉のプールには1533本の核燃料が集中している。4号機プールは、原子炉建屋の上部に設けられているため、何らかの理由でプールの底に穴が開くと、冷却水が抜け落ち、核燃料棒の溶融が始まり、水素爆発が誘発されるだろう。
そのほか4号炉の西50メートルの建物内に、「共用プール」がある。核燃料棒総数の半分にあたる6377本が、そこで冷却・貯蔵されている。3)
原子炉本体は、圧力容器・格納容器という強固なコンクリート壁で2重に守られているので、これを破壊するのは容易ではない。しかし外部電源装置も核燃料プールも、格納容器の外側に位置しているため、これを破壊するのは難しくない。とくに使用ずみ核燃料プールは所在が明確で、図体が大きいので、格好の攻撃目標となろう。
結論から言えば、「魔法のランプ」は宣伝されてきたほどには強靭ではなく、誤作動や天変地異があれば壊れてしまうことを、フクシマの核惨事が証明した。加えて「魔法のランプ」には、外部電源装置と核燃料プールという2つの「アキレス腱」があること、この急所を攻撃すれば、ランプ全体が簡単に壊れてしまうことが明らかになった。「ランプの簡単な壊し方」の秘密が発見され、世界中の政治・軍事集団の知るところとなったわけだ。
別に急所を狙わなくとも、原子炉本体を軍事攻撃すれば、格納容器や圧力容器を損傷・破壊できることは、過去の経験が教えている。
たとえばイラクのサダム・フセイン政権は、バクダット郊外のアル・ツワイサ核施設に、フランスから輸入したオシラク原子炉を設置し、プルトニウムの濃縮を行おうとしていたのであるが、1981年6月7日にイスラエル空軍機によって破壊された。4)
その後、1987年11月にイラクがイランで建設中の原発を攻撃したし、1991年1月の湾岸戦争の際には、米軍が「イラクの原子炉に決定的損傷を与えた」と発表している。2007年9月になると、シリア政府が東部のデルソールに建設していた「施設」をイスラエル空軍機が爆撃・破壊する事件がおこった。5)2010年9月6日にはイスラエル空軍機が、再びシリアの首都ダマスカスの北東郊外に建設中の原子炉を核兵器材料(プルトニウム)の生産炉だとみなして、爆撃・破壊したし、最近では、核兵器製造の最終段階に来たとされるイランの核施設を破壊するために、電撃攻撃を仕掛けるという情報が何度も流されている。これらの事例をみると、高性能爆弾を使えば、原子炉本体を破壊できることは明らかだ。
イスラエルという国は、百発以上の核兵器を保有し、地上発射の核ミサイル・核ミサイル搭載の潜水艦・爆撃機という3本柱の運搬手段をもつ「核大国」であり、高度な核能力をもちながら、発電用原子炉を1基も建設・稼働させずにきた。それはなぜか。地上に原子炉を建設すれば、軍事攻撃の絶好のターゲットとなることをイスラエル支配層が熟知していること、地下深くに原発を作ったとしても、軍事攻撃される悪夢を払えないし、経済的に採算がとれないと考えているからであろう。
東芝の原発技術者であった小倉志郎さんといえば、福一の建設に際して、原子炉系の機器のエンジニアリングに携わった人。小倉さんは、『季刊リプレーザ』という雑誌(第3号、リプレーザ社、2007年夏号)に「原発を並べて自衛戦争はできない」というタイトルの論文を書き、次のように述べた。「まず、一番先に知っておいてほしいことは、原発の設計条件に、武力攻撃を受けても安全でなければならない、などということは入っていないことだ。・・・現在ある商業用原発55基は、いかに発電コストを小さくできるのかという経済性を最優先で設計されているから、武力攻撃を受けた場合、どうなるかは少なくとも設計上はわかっていない・・・原子炉建屋内の使用済み核燃料の貯蔵プールはどうなるであろうか。燃料プールは、原子炉建屋の最上階にある。つまり燃料プールの上には、建屋の天井があるのみである。この天井は、その上に機械を設置しないので、天井自体の重さを支える強度しかない。つまりごく小さな通常爆弾に対しても無防備と言ってよいであろう。・・・別のほとんど防御不可能な攻撃は、巡航ミサイルによる原発への攻撃である。これはレーダーに検知されない低空で飛んでくるもので、防ぎようがない。・・・自爆を覚悟すれば、ジェット戦闘機によっても巡航ミサイル的効果を得ることは可能である。仮想敵国の兵士が「自爆」を覚悟するほどの憎しみを日本に対して持つとすれば、こういう攻撃も可能性を否定できない。・・・原発にたいする武力攻撃には、軍事力などでは護れないこと。したがって日本の海岸に並ぶ原発は、仮想敵(国)が引き金を握った核兵器であること。ひとたび原発が武力攻撃を受けたら、日本の土地は永久に人が住めない土地になり、再び人が住めるように戻る可能性はない」と。
自公は、消費税増税をもっと上げて、10%にもするつもりだ。労働者派遣法改悪あるいは移民は、この国の若者に、就職の困難と世界トップの格差社会、それに結婚の困難をもたらすだろう。
未来の世代に、膨大な原発廃炉関係費用を押し付ける。しかも原発再稼働を進めている。鬼である。それもサイコパスの無自覚の鬼である。
大量に排出される核のゴミをどう処分するのか。その見通しもないのだ。世界最大の地震国である日本に、そのような空間が存在しないことにも目を覆う。ただ、米国様の指図通り、再稼働し、保身を図っているだけだ。
将来、原発輸出、武器輸出に対する、国際的な反日の高まりも出てくるだろう。
これらの悪政はさらなる少子化へとこの国を追い込む。経済的に子供を作れないのである。
毎時100万キロワットの電力を生み出す標準的な原子炉のばあい、一日につき4発の広島型原爆に含まれていたのと同量の核物質(3キログラムのウラン235)2)を「ゆっくりと爆発」させ、その熱で大量の水を沸騰させ、巨大なタービンを回し、電気に変えてきた。標準型の原子炉を1年間動かすと、広島型原爆を1千発爆発させたのと同量の「死の灰」が生みだされる。福島第一原発(福一)の6基の原子炉からは、すでに広島型原爆を10万発爆発させたに等しい量の「死の灰」が生み出された。日本全体では、100万発以上を爆発させたに等しい量の「死の灰」が生み出され、各地の燃料プールに貯蔵されている。
このように原子力発電(原発)とは、「ゆっくりと爆発する超大型原爆」のことなのだが、「最新技術のおかげで、原爆という『暴龍』を飼いならし、平和的に利用できる」という言説がふりまかれてきた。「アラジンの魔法のランプ」のように、「宇宙の火」たる暴龍を「ランプ」内に封じ込め、闇を照らす電源として、安全かつ安価に利用できると国民の多くは信じ込まされてきたわけだ。
2011年3月11日から15日の間に、168発の広島型原爆が爆発したのと同量のセシウム137が福一の1-4号炉の格納容器外に放出された。ただしいくつかの幸運に恵まれたので、福一の敷地外の大気や海に放出された放射性物質は、貯蔵量の数%以下に留まっているようだ。
原子炉には2つの「アキレス腱」があることを福一の核惨事は明白にした。第一の「アキレス腱」は、原子炉の冷却水を循環させてきた「外部電源装置」だ。ここが破壊され、全電源が断たれると、数時間後には核燃料の溶解が始まり、炉心溶融にいたることが明らかになった。
いま一つの「アキレス腱」は、各原子炉に付属する6つの使用済み核燃料貯蔵プールと1つの共用プールだ。福一には2012年10月現在、溶融し行方不明となった核燃料棒を別とすると、12,729本の燃料棒(うち使用済燃料10,921本、新燃料496本、5-6号炉に装填中が1312本)が存在している。うち1-6号機の核燃料プールには3011本の使用済燃料棒が冷却貯蔵されている。5-6号機プール内の核燃料は震災前に4号機プールに移されていたため、4号炉のプールには1533本の核燃料が集中している。4号機プールは、原子炉建屋の上部に設けられているため、何らかの理由でプールの底に穴が開くと、冷却水が抜け落ち、核燃料棒の溶融が始まり、水素爆発が誘発されるだろう。
そのほか4号炉の西50メートルの建物内に、「共用プール」がある。核燃料棒総数の半分にあたる6377本が、そこで冷却・貯蔵されている。3)
原子炉本体は、圧力容器・格納容器という強固なコンクリート壁で2重に守られているので、これを破壊するのは容易ではない。しかし外部電源装置も核燃料プールも、格納容器の外側に位置しているため、これを破壊するのは難しくない。とくに使用ずみ核燃料プールは所在が明確で、図体が大きいので、格好の攻撃目標となろう。
結論から言えば、「魔法のランプ」は宣伝されてきたほどには強靭ではなく、誤作動や天変地異があれば壊れてしまうことを、フクシマの核惨事が証明した。加えて「魔法のランプ」には、外部電源装置と核燃料プールという2つの「アキレス腱」があること、この急所を攻撃すれば、ランプ全体が簡単に壊れてしまうことが明らかになった。「ランプの簡単な壊し方」の秘密が発見され、世界中の政治・軍事集団の知るところとなったわけだ。
別に急所を狙わなくとも、原子炉本体を軍事攻撃すれば、格納容器や圧力容器を損傷・破壊できることは、過去の経験が教えている。
たとえばイラクのサダム・フセイン政権は、バクダット郊外のアル・ツワイサ核施設に、フランスから輸入したオシラク原子炉を設置し、プルトニウムの濃縮を行おうとしていたのであるが、1981年6月7日にイスラエル空軍機によって破壊された。4)
その後、1987年11月にイラクがイランで建設中の原発を攻撃したし、1991年1月の湾岸戦争の際には、米軍が「イラクの原子炉に決定的損傷を与えた」と発表している。2007年9月になると、シリア政府が東部のデルソールに建設していた「施設」をイスラエル空軍機が爆撃・破壊する事件がおこった。5)2010年9月6日にはイスラエル空軍機が、再びシリアの首都ダマスカスの北東郊外に建設中の原子炉を核兵器材料(プルトニウム)の生産炉だとみなして、爆撃・破壊したし、最近では、核兵器製造の最終段階に来たとされるイランの核施設を破壊するために、電撃攻撃を仕掛けるという情報が何度も流されている。これらの事例をみると、高性能爆弾を使えば、原子炉本体を破壊できることは明らかだ。
イスラエルという国は、百発以上の核兵器を保有し、地上発射の核ミサイル・核ミサイル搭載の潜水艦・爆撃機という3本柱の運搬手段をもつ「核大国」であり、高度な核能力をもちながら、発電用原子炉を1基も建設・稼働させずにきた。それはなぜか。地上に原子炉を建設すれば、軍事攻撃の絶好のターゲットとなることをイスラエル支配層が熟知していること、地下深くに原発を作ったとしても、軍事攻撃される悪夢を払えないし、経済的に採算がとれないと考えているからであろう。
東芝の原発技術者であった小倉志郎さんといえば、福一の建設に際して、原子炉系の機器のエンジニアリングに携わった人。小倉さんは、『季刊リプレーザ』という雑誌(第3号、リプレーザ社、2007年夏号)に「原発を並べて自衛戦争はできない」というタイトルの論文を書き、次のように述べた。「まず、一番先に知っておいてほしいことは、原発の設計条件に、武力攻撃を受けても安全でなければならない、などということは入っていないことだ。・・・現在ある商業用原発55基は、いかに発電コストを小さくできるのかという経済性を最優先で設計されているから、武力攻撃を受けた場合、どうなるかは少なくとも設計上はわかっていない・・・原子炉建屋内の使用済み核燃料の貯蔵プールはどうなるであろうか。燃料プールは、原子炉建屋の最上階にある。つまり燃料プールの上には、建屋の天井があるのみである。この天井は、その上に機械を設置しないので、天井自体の重さを支える強度しかない。つまりごく小さな通常爆弾に対しても無防備と言ってよいであろう。・・・別のほとんど防御不可能な攻撃は、巡航ミサイルによる原発への攻撃である。これはレーダーに検知されない低空で飛んでくるもので、防ぎようがない。・・・自爆を覚悟すれば、ジェット戦闘機によっても巡航ミサイル的効果を得ることは可能である。仮想敵国の兵士が「自爆」を覚悟するほどの憎しみを日本に対して持つとすれば、こういう攻撃も可能性を否定できない。・・・原発にたいする武力攻撃には、軍事力などでは護れないこと。したがって日本の海岸に並ぶ原発は、仮想敵(国)が引き金を握った核兵器であること。ひとたび原発が武力攻撃を受けたら、日本の土地は永久に人が住めない土地になり、再び人が住めるように戻る可能性はない」と。