福島原発 1号機:高線量のダスト拡散防止用の「建屋カバー
の鉄骨」の撤去作業 先週1月8日から、人間が近づけない
高線量のチリが舞う可能性が高いので、遠隔操作クレーン
での作業が開始されてます。
念のため風向きには注意した方が良いですね。
放射性元素は食物の中に蓄積します。きのこ・ほうれん草・お米・お茶・
魚。放射性物質は、味はしません。匂いもしないし、目にも見えません。
太平洋の魚からは高いレベルの放射線量が検知されています。これは放射性物質が大量に海に
投棄され放出されたからですが、太平洋に放出された放射性物質は、
人類史上最高の量なのです。
がれきの問題です。放射能で汚染された地域
のがれきを、他の地域で焼却すると聞いています。焼却するということ
は、灰が出ます。その灰を広めるということは、犯罪的な行為です。
福島の事故は、人類の歴史上最悪の産業事故です。3つの炉が連続し
てメルトダウンする人類史上初の極めて深刻な事故でした。莫大な
量の放射性物質が放出されました。
福島の事故はまだ終わっていません。40年の時間をかけてクリーン
アップするということですが、それは科学的に不可能です。
セシウム137は300年残ります。福島など汚染地域も汚染されたまま
です。食品や人の汚染も、300年かあるいはそれ以上続きます。
今回の事故がどれだけ長くかかるものか、その現実を政府は理解して
いないのです。
疫学的に見ても白血病やがん、あるいは先天性の異常は、今後70年以
上にわたって次々に出てくるのではないかと思います。そういった現
状を、実は原子力産業も知っているのではないでしょうか。なぜなら、
福島に、がんに対応するための大きな施設を作ろうとしているからです。
ひとつ幸運だったのは最初の数日間、風が太平洋に向かって吹いた
ことです。そのあと風向きが変わり、南の方向に放射性物質が拡散
しました。その間、日本政府はSPEEDIによって、放射性物質の拡散
評価を持っていました。しかし、パニックを避けるためという理由で、
国民に情報を与えませんでした。それにより、中には最も放射線の
高い方向へ逃げる人が出てしまいました。
私自身、チェルノブイリ事故の推移をずっと追ってきましたが、その
中で言えるのは、ロシア政府は日本政府よりも、もっと積極的に人を
避難させて国民を守ったということです。
チェルノブイリでがんが出はじめたのが、事故後5年ぐらい経ってか
らでしたが、日本で既に症状が出ているということは、子どもたちは
相当高い線量を受けたのです。チェルノブイリよりも高い線量です。
医師としての立場から見ると、政府は国民よりも東京電力を守ること
に注力しているようです。
政府も東電も理解していないことですが、子供の放射性物質に対する
感受性は大人の10~20倍あるのです。放射線被曝に由来するガンに
かかるリスクは、男の子と女の子を比べると、女の子の方が2倍になり
ます。
成人と胎児では、胎児の方が何千倍というリスクの高さになります。
福島県には200万人の人が住んでいます。線量の高い福島市にも25万
人が住んでいます。
日本政府が子どもを線量の高い地域に住むのを許していることに驚い
ています。ロシア政府はチェルノブイリ事故の際、福島と同じ水準の
汚染地域から子供どもたちを避難させました。日本政府が、東電や原
子力産業から強い影響を受けたり、時にはコントロールされたりする
ことを私は知っています。
政治家の皆さんは、医療的・科学的な知識をあまり深くは持っていません。
子ども・妊婦・出産ができる年齢の方々が、福島などの高線量の地域
にいることは、医療的に見て極めて深刻な問題です。
もし
福島でマグニチュード7以上の地震が発生したら、
もしそのようなことが起こると、日本の大半の部分が終わってしまいます。
それほどの大事であるにもかかわらず、多くの国民がその現実に気づいて
いません。
の鉄骨」の撤去作業 先週1月8日から、人間が近づけない
高線量のチリが舞う可能性が高いので、遠隔操作クレーン
での作業が開始されてます。
念のため風向きには注意した方が良いですね。
放射性元素は食物の中に蓄積します。きのこ・ほうれん草・お米・お茶・
魚。放射性物質は、味はしません。匂いもしないし、目にも見えません。
太平洋の魚からは高いレベルの放射線量が検知されています。これは放射性物質が大量に海に
投棄され放出されたからですが、太平洋に放出された放射性物質は、
人類史上最高の量なのです。
がれきの問題です。放射能で汚染された地域
のがれきを、他の地域で焼却すると聞いています。焼却するということ
は、灰が出ます。その灰を広めるということは、犯罪的な行為です。
福島の事故は、人類の歴史上最悪の産業事故です。3つの炉が連続し
てメルトダウンする人類史上初の極めて深刻な事故でした。莫大な
量の放射性物質が放出されました。
福島の事故はまだ終わっていません。40年の時間をかけてクリーン
アップするということですが、それは科学的に不可能です。
セシウム137は300年残ります。福島など汚染地域も汚染されたまま
です。食品や人の汚染も、300年かあるいはそれ以上続きます。
今回の事故がどれだけ長くかかるものか、その現実を政府は理解して
いないのです。
疫学的に見ても白血病やがん、あるいは先天性の異常は、今後70年以
上にわたって次々に出てくるのではないかと思います。そういった現
状を、実は原子力産業も知っているのではないでしょうか。なぜなら、
福島に、がんに対応するための大きな施設を作ろうとしているからです。
ひとつ幸運だったのは最初の数日間、風が太平洋に向かって吹いた
ことです。そのあと風向きが変わり、南の方向に放射性物質が拡散
しました。その間、日本政府はSPEEDIによって、放射性物質の拡散
評価を持っていました。しかし、パニックを避けるためという理由で、
国民に情報を与えませんでした。それにより、中には最も放射線の
高い方向へ逃げる人が出てしまいました。
私自身、チェルノブイリ事故の推移をずっと追ってきましたが、その
中で言えるのは、ロシア政府は日本政府よりも、もっと積極的に人を
避難させて国民を守ったということです。
チェルノブイリでがんが出はじめたのが、事故後5年ぐらい経ってか
らでしたが、日本で既に症状が出ているということは、子どもたちは
相当高い線量を受けたのです。チェルノブイリよりも高い線量です。
医師としての立場から見ると、政府は国民よりも東京電力を守ること
に注力しているようです。
政府も東電も理解していないことですが、子供の放射性物質に対する
感受性は大人の10~20倍あるのです。放射線被曝に由来するガンに
かかるリスクは、男の子と女の子を比べると、女の子の方が2倍になり
ます。
成人と胎児では、胎児の方が何千倍というリスクの高さになります。
福島県には200万人の人が住んでいます。線量の高い福島市にも25万
人が住んでいます。
日本政府が子どもを線量の高い地域に住むのを許していることに驚い
ています。ロシア政府はチェルノブイリ事故の際、福島と同じ水準の
汚染地域から子供どもたちを避難させました。日本政府が、東電や原
子力産業から強い影響を受けたり、時にはコントロールされたりする
ことを私は知っています。
政治家の皆さんは、医療的・科学的な知識をあまり深くは持っていません。
子ども・妊婦・出産ができる年齢の方々が、福島などの高線量の地域
にいることは、医療的に見て極めて深刻な問題です。
もし
福島でマグニチュード7以上の地震が発生したら、
もしそのようなことが起こると、日本の大半の部分が終わってしまいます。
それほどの大事であるにもかかわらず、多くの国民がその現実に気づいて
いません。