近年の政治状況で見ると、小泉純一郎氏と安倍晋三氏が、この危うさにおいて突出している。
この二人は、各種の規定を、自分の「権利」だと勘違いしている。
「権利」は最大限行使するのが「得策」だと考えているようだ。
そうではない。各種制度は権力トップの権能を示しているのであって、その運用に際しては、より高次の行動規範に依ることが、暗黙の前提とされているのである。
小泉純一郎氏の場合、自分が示した考え方に同調しない者は、党から排除するとの行動を示した。
郵政民営化の方針に賛成しない者は党から追放し、さらに選挙区に刺客を送るという行動までとった。
自民党の党首に独裁権限が与えられていると勘違いしたようだ。
「自由」と「民主」を尊重する政党であるなら、各問題についてさまざまな意見があるのが当然のことだ。
党首が自分の考えに同調しないメンバーを切り捨てることを許す政党なら、党名は「不自由非民主党」に変更するべきだろう。
また、小泉氏は参院で郵政民営化法案が否決されて、衆院を解散した。
ほとんど意味の分からない暴走ぶりを示したのだ。
小泉氏の暴走を許していた環境が、やはり「ねじれ」のない国会だった。
小泉氏は日本の憲政を乱し、悪しき前例を作り出したのである。
この二人は、各種の規定を、自分の「権利」だと勘違いしている。
「権利」は最大限行使するのが「得策」だと考えているようだ。
そうではない。各種制度は権力トップの権能を示しているのであって、その運用に際しては、より高次の行動規範に依ることが、暗黙の前提とされているのである。
小泉純一郎氏の場合、自分が示した考え方に同調しない者は、党から排除するとの行動を示した。
郵政民営化の方針に賛成しない者は党から追放し、さらに選挙区に刺客を送るという行動までとった。
自民党の党首に独裁権限が与えられていると勘違いしたようだ。
「自由」と「民主」を尊重する政党であるなら、各問題についてさまざまな意見があるのが当然のことだ。
党首が自分の考えに同調しないメンバーを切り捨てることを許す政党なら、党名は「不自由非民主党」に変更するべきだろう。
また、小泉氏は参院で郵政民営化法案が否決されて、衆院を解散した。
ほとんど意味の分からない暴走ぶりを示したのだ。
小泉氏の暴走を許していた環境が、やはり「ねじれ」のない国会だった。
小泉氏は日本の憲政を乱し、悪しき前例を作り出したのである。