Evergreen
7月末に子供が生まれたりなんだりで2ヶ月半ぶりの登山となりましたが、前回に引き続いての北海道遠征で快晴の中、幌尻岳~戸蔦別岳~北戸蔦別岳~1967峰~ピパイロ岳を歩いてくることができてよかったです。
もともと9月には1回くらいは登山に行く予定でしたが、色々あって9月の1週目にいきなり山に行ってくることができました。自分も妻もよく出かけるのでお互い様というのもありますが、義母が赤ちゃんショックで早くまた赤ちゃんに会いたいから僕がいつ山に行くのか、と尋ねてくれたのが実際に山に行く気になれたという点では大きいです。
さてしかし普段ゆっくり山について考える時間がない中で、行きたい山の候補として北海道の幌尻岳と1839峰、南アルプスの悪沢岳のバリエーションルートを前々から考えていました。今回天気の関係で急遽北海道に行くことを決めて前々日に特典航空券で飛行機を取って、レンタカーを取っての計画となりました。
体力的にヤバそうな気がするので1839峰は次回にすることにして当初は日曜に幌尻岳を日帰りして、月曜に軽めな芽室岳を日帰りする予定でいました。しかし地図を眺めていると、「北戸蔦別岳から反対側にも稜線が伸びているのか」「その先のピークも北海道百名山でよさげなお山なのか」と思い、北戸蔦別岳にテントを張っての1泊2日で、初日に幌尻岳、2日目に行けたらピパイロ岳まで行くことを考えました。しかし、記録を調べる時間もない中適当に調べた感じではその両方を一回の山行でやっている記録はなく(実際にはあった)、2ヶ月半ぶりの登山かつ1年ぶりのテント泊の自分では不安が募る。
しかもガスはどうするんだ・・・?とかなり適当に前々日の夜になってしまいました。ガスは新千歳空港でもOD缶が手に入る可能性はありましたが、店が閉まるのが早そうなので、カセットガスも考察。昔使っていたがここ10年は使っていないであろうCB缶用の点火装置を引っ張り出してきて着火してみるとちゃんとついたのでこれも持っていくことにしました。
前日になって、妻と子供を義実家に送る。帰ってきたらもう15時。18時発の飛行機を予約していましたが、実はまだ何も準備していませんでした。それから大急ぎで準備をして17時に家を出る。17時半には羽田空港の搭乗口前まで来て、ドタバタでしたがなんとか飛行機に乗ることができました。
しかし飛行機の出発が20分ほど遅れて新千歳空港には20時ちょっと前にようやく到着。レンタカーは20時予約でしたが、ようやく通話が可能となった20時には営業終了で電話がつながらなくなっていてとても焦りました。荷物を受け取ってエントランスに出られたのは20時25分、レンタカー屋受付カウンターの電話をかけるとつながってこれから送迎車が来るとのことで一安心。結局レンタカーを借りる頃には21時になっていてOD缶を仕入れるなんて到底無理な話でした。
千歳のセイコーマートで夕食をいただき、登山に必要な食料とカセットガスを調達する。日高まで運転して23時頃道の駅樹海ロード日高に到着して車中泊しました。
翌朝は3時半に起きて4時に出発。思ったよりチロロ林道ゲートは近くて4時半頃には到着することができました。準備をして5時半にゲート出発です。以降下山までは写真の方で見てください。
翌日の17時に下山してからは道の駅樹海ロード日高に戻って軽い夕食を取る。温泉を調べるも通り道にはなさそう(ひだか高原荘は現在休止しているとのことだったが、実はこの日から営業再開していたらしい)なので、このとき調べて見つけた新千歳空港の近くにあるらしい温泉に向かうことにした。こちらは塩基性のトロトロ温泉でとてもよかった。
20時にレンタカーを返却し空港に向かうも、自動手荷物預け機でなぜか荷物を預けられない?確認してみると予定の飛行機が20分も遅れている?このままだと新千歳22時5分発で羽田23時50分着になってやばくない?
チェックインカウンターに向かうも、2人のお客さんが永遠に話していて10分くらい待っても一向に終わる気配がなかったので、手荷物預けの方のカウンターで尋ねてみると、やはり予定の便が遅れていて羽田についても終電がないから、一旦手荷物の預かりをとめているとのことだった。1本前の21時20分発に振り返られるとのことだったのでそうしてもらうことにした。隣の空いている席がとれたのもラッキーだった。
しかし、そんなこんなしているうちに時刻は20時半を過ぎていて、夕食を取る予定だった空港のラーメン屋は終わってしまっていた・・・。悲しい・・・。とはいえ予定より早く(この時間の飛行機は金曜時点ではもう特典航空券では取れなかった)帰ることができたのはよかった。
久しぶりの登山となりましたが、無事日高山脈1泊2日の登山から帰って来ることができてよかったです。今のところキリマンジャロ除いて今年最高の登山となりました!
ヌカビラ岳に出ると快晴で幌尻岳が素晴らしい。
登山開始から4時間で戸蔦別岳山頂についた。山頂には同じく今日テント泊で登ってきたおばさま方お二人に出会う。北戸蔦別岳の直下に張っていて、自分と同様今日中に幌尻岳を往復するらしく、写真を撮るなり急いで出ていった。
遠くカムイエクウチカウシ山がそびえ立つ。
カムエクの左のピークはカムエク北の主稜線からわずかに外れた1903標高点ピーク、右のピークは南尾根の1821標高点ピークっぽい。右手前はナメワッカ岳。
戸蔦別岳へ向かう。
戸蔦別岳到着。素晴らしい。
左から十勝幌尻岳、札内岳、エサオマントッタベツ岳、1831標高点ピーク、ナメワッカ岳。
奥は1903標高点ピーク~カムイエクウチカウシ山~ヤオロマップ岳南の1781標高点ピーク~(更に奥に神威岳)~1839峰~ベニカル山。
どうやら学生たちは予想通り七ツ沼カールにテントを張ったようです。