「近藤は、過去最強だと思います。ここまでコンスタントに高いレベルで結果を出し続けるのは相当なことですよ。田澤廉選手(駒大3年)の影に隠れていますけど、彼と勝負できるポテンシャルを持っています。5区に1万mチーム3位の28分27秒72を持つ若林宏樹(1年)をエントリー。ここに1年生を持ってこられるのは原晋監督の自信の表れかもしれない。6区は前回区間3位の髙橋勇輝(4年)がいるだけに、山の5区と6区で勝負をかけようと考えているのか。
優勝争いは混戦模様だが、箱根にピークをもってくるであろう、早大が面白い。
10月の出雲6位、同11月の全日本6位の早大は、箱根に向けて他校と一線を画し、11月下旬から1万メートルの記録会に出なかった。前回大会で優勝候補に挙げられながら、選手が本来の力を発揮できず、総合6位に沈んだ。調整不足の原因は、箱根を目前に控える昨年12月に東京五輪選考会を兼ねた日本選手権にエース・中谷(当時3年)らが出場したことにある、とみる。箱根前の選考会にピークを合わせた中谷らは精彩を欠いた。今回、早大の相楽監督は記録会に選手を出場させなかった。力を温存し、箱根で爆発させる路線に切り替えた。
今回の箱根駅伝は、過去最大級の嵐が吹き荒れそうだ。
その中心になりそうなのが、東京国際大だ。
チームの軸は、大エースのヴィンセント、日本人エースの丹所、山谷昌也(3年)の3人だ。
この3人の爆発力はハンパない。
ヴィセントという大エースをはさむ丹所と山谷の走りが、東京国際大の命運を握ることになる。ここでトップに立ち、キープできれば後続の選手も「いける」と自信を持って走れるだろう。昨年の創価大は、往路優勝を果たしたあと、多くが「復路は落ちる」と予想した。だが、その予想に反して、復路も一気に駆け抜けた。駅伝は「流れ」というが、それを体現したのが前回の創価大だった。東京国際大も1区山谷、2区ヴィンセント、3区丹所で完璧な流れを作ることができれば、往路優勝、総合3位はもちろん、それ以上の結果が見えてきそうだ。
駒澤大学 田澤廉(3年)
創価大学 フィリップ・ムルワ(3年)
青山学院大学 近藤幸太郎(3年)
東京国際大学 イェゴン・ヴィンセント(3年)
1月2日(日)天気予報 8時
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箱根駅伝を走る選手にとってはやや追風の予報 昨年同日より2~3℃低め